カッパのロードスター

幌を開ければFeelin`good。カッパーレッドの
路渡☆くんとの楽しいドライブ日誌。

世界の旅と言えば、カネタカさんでしょ!

2012-04-09 18:48:19 | 洛外うろうろ
若いコはご存知無いかな、同年代と言うか
かなり広い世代で分かっていただけるとは思うのですが・・・

その昔、TVの人気番組で『兼高かおるの世界の旅』と言うのがありました。
TBS系で日曜日10:30~11:00までの30分間の番組でしたが
1960年~1990年まで30年間続いた番組です。私が7歳の時から始まっていた。
よく見たものです、大好きな番組でした。

この番組に出演されていたのが兼高かおるさん。ジャーナリストって肩書きですが
番組ではディレクター、プロデューサー、レポーター、ナレーター、そして時には
カメラマンすべてを兼ね世界各地を取材した映像を放映していました。
全行程は160ヶ国、721万kmに及び、地球を180周した計算になるそうです。
番組は20年以上前に終了しましたが、彼女は80歳を過ぎた今なお世界中を
旅して回ってられるとか・・・

実は、「淡路ワールドパーク ONOKORO」には1985年以来
「兼高かおる旅の資料館」なるパビリオンが開設されています。
もちろん名誉館長は兼高かおるってことで・・・

この資料館の存在を知ったら何だか行きたくなってしまって。(^_^ゞ










当時の取材に使われたカメラの種類などは不明だそうだが、フィルムのネガは
テレビ創世期の貴重なものとして、処分を免れ緑山スタジオのフィルム倉庫に
現存しているとのこと。

この映像は1966年に放送されたオープニングとエンディング。
まだ白黒だったのか・・・。



さて兼高かおるさんのプロフィールを少々・・・






1928年2月29日、兵庫県神戸市生まれ。
東京品川区のミッションスクール、香蘭女学校(後輩に黒柳徹子)を卒業後
ロサンゼルス市立大学に留学。その後ジャーナリスト(ツーリストライター)
として活躍。TV界へは1959年、30歳を過ぎてからデビュー。
ちなみに黒柳徹子(1933年生れ)は、1954年(TV試験放送の翌年)から出ている。
当時の黒柳徹子さんのことは全く印象に残っていませんがw

兼高かおるさんはエキゾチックな顔立ちと、とても上品な物腰、優しい
語り口調で人気。やることは男勝りで大胆ですけどね
才女タレントの走りでもあり、旅レポーターの元祖的存在ですね。
当時のファッション・リーダーでもあった気がします。
(本名は兼高ローズ・父親はインド人)



男勝りといえば、1971年には南極点に。1989年(61歳)北極点にも立っている。
特に南極点へは当時、女性に南極渡航の許可は出ていなかったにもかかわらず
アメリカ大使館の勘違い(かおるって名前で男性だと思った)で実現した
という後日談が残ってます。




多くの著名人とも会談されたようですね。ダリやJFケネディとも・・・




動物好きでも知られていますが、犬と猿にはどういうわけか相性が悪いとか。
ちなみに未婚の独身です。結婚することがわからないとか・・・彼女らしいかも。




紫綬褒章をはじめ数々の受賞歴も。彼女自身も、番組もね。


この資料館では、各国の民族衣裳(番組で着られたもの)や民芸品、記念品。
写真パネルなどが所狭しと置かれています。







特に、彼女の趣味でしょうか、各国の人形が多く展示されていました。










当時の映像も沢山見られます。



ここで貴重な映像をYouTubeから・・・


兼高かおるさんと芥川隆行さん、ふたりの掛け合いが何とも懐かしい。

絶妙のコンビネーションを30年間続けた芥川隆行さんは、
TBSのアナウンサーでしたが、番組が始まった1960年に退社、その後
主にナレーターとして活躍されましたが、特にこの番組には
無くてはならない人でした。
1990年、肺癌で亡くなりますが最後まで務め上げた「兼高かおる世界の旅」。
亡くなったのは最終回が放映された2日後だったそうです。

兼高「そうなんですのよ。ホホホホ」 
芥川「ほほーう、そうでしたかね。ハッハハハッ」

放送回数:全1586回というこのペアによる異例の長寿番組は、日本の
TV史上に綺羅星の如く輝き、これからも語り継がれていくことでしょう。
・・・ちょっと大袈裟?(^_^ゞ

TBSチャンネルで再放送されているようですね。
★TBSオンデマンドでも配信されているようです。


ともあれ、私的には「淡路ワールドパーク」へ来た目的を達し、本懐を遂げた思い。

あとはオマケみたいなもの?・・・まだまだ続く。




2012.4/1、兼高かおる旅の資料館にて。