カッパのロードスター

幌を開ければFeelin`good。カッパーレッドの
路渡☆くんとの楽しいドライブ日誌。

鴨川の水源は・・・

2009-09-01 22:30:11 | 京都徘徊記
鴨川といえば、京都を代表する河川。京都市内のほぼ中央東側を北から南へと流れる川です。
この川があったからこそ、この地に平安京が築かれたと言ってもいいでしょう。
794年、遷都されて以来、1215年間、日本の首都であり続けてる京都・・・
???日本の首都は東京では?・・・実質的にはそうなんですが
明治の始め東京奠都(てんと)の記録はありますが、東京遷都の詔勅は未だに
発布されていません。したがって正式には東京は副都で京都が日本の首都である
とする見解があります・・・ほとんど無意味?(^_^ゞ

閑話休題

平安京の人々の暮らし、その命の水であった鴨川の水源地を祀るようにとの
勅願を受け、弘法大師(空海)が800年頃に建てたとされる『志明院(しみょういん)』
岩屋不動、岩屋山志明院 金光峯寺(いわやふどう、いわやさんしみょういん きんこうほうじ)
日本最古不動明王顕現の神秘霊峯であり、三千世界の龍神が封じ込められたという
歌舞伎十八番『鳴神』の舞台となった地でもあります。













ここへ行くには、鴨川を遡り下鴨神社で高野川と合流している賀茂川を
さらに遡り、上賀茂神社を過ぎ雲ケ畑へと向かう府道61号の
ワインディングロードを走ります。(この道は行き止まりになります)
途中、料理旅館洛雲荘の手前で左に折れ、しばらく走ってまた左に行けば
突き当たりがここのお寺の駐車場です。道もこれから先はありません。
府道からここへ来るまでの道は離合不可、1車線。
横を賀茂川の源流、雲ケ畑岩屋川が流れています。



途中、野生のお猿と遭遇・・・横にクルマを停めて写真を撮っても平気だったw
かなり老猿かな、周りに群れが居て子猿も見られたけれど・・・オープンは危険かも。





駐車場から石段を昇って行くと、社務所?のような建物があります。
お寺の方が出てこられ(駐車場に着いてからずっと見られてた気が・・・)
拝観料300円を徴収に来られるのですが、色々条件があります。
山門より先は撮影厳禁!元来修業の場であるからカメラをはじめ身の回りのものは
できる限り持ち込み禁止、預かるから置いていくようにとのこと!
もちろん、丁寧に愛想良く応対されるのですが・・・
写真に関しては山門までなら2、3枚記念写真程度撮るのは許す。趣味であっても
撮影に来られたのなら、ここは駄目ですね。どうされます?
・・・と何度も言いますが、丁寧に愛想良くご説明下さいますw

我々はそれではと、駐車場に戻りトランクにカメラ等一式置いて、手ぶらで
拝観させてもらうことにしました。その間も上から見られてた気が・・・



したがって、これより先の写真は ありません。

このお寺、鴨川の水源地の寺として有名、NHKなどでも紹介されていたし
春は石楠花(天然記念物の古木があります)、秋は紅葉の名所。
海外の要人も参詣に来られたとか、女性限定の座禅体験ツアーとか組まれてたり
と、下調べはその程度で。水源地だ、わ~い!のノリで来たのですが・・・

駐車場に着いた時から ここは普通の寺じゃないなって そんな空気を感じてました。

ここ、平安京ができ弘法大師が創建する ずっと以前、
役行者(えんのぎょうじゃ)によって草創された深山幽谷の修業の場。
現在も修験道が護摩、山伏問答、火渡りなどの作法を行う護摩会が催されるようです。
(4月29日・志明院大祭 大護摩会)

さて、運慶とその実子、甚慶の作といわれる金剛力士像が見られる楼門をくぐり
長い急な石段を昇って行くと、それまでの深い森林とは風景が一変、
岩山となります。岩壁には数々の岩窟が・・・
暗い岩窟の中には像が安置されてたりします。
本堂、飛竜の滝、護摩洞窟、根本中院などなどあり、一番上には神降窟と言われる
岩窟があり、その奥でチョロリン、チョロリンと音を立てて滴る
水源を見ることができます。
とても神聖な感じ・・・というより霊力みたいなものを感じる。

ここを参らせてもらって、家内とふたり、感想は・・・凄いところや
何か凄い・・・空気が・・・違う・・・でした!

くれぐれも避暑に最適~♪なんて軽い気持ちで行かないように!
冷気というより霊気が漂ってます・・・


ちなみに、後で調べたら 別名 『密教最後の修行寺』『幽霊が見れる寺』etc
なんて呼ばれたり。作家の司馬遼太郎さんが怪奇現象に遭遇した有名な話もあるようで
その内容はこんなのこんなのが・・・
魔界都市、京都にあって最高の魔界スポットだと決めつける人も居られるようです。




2009.8/23 雲ケ畑 志明院にて。