カッパのロードスター

幌を開ければFeelin`good。カッパーレッドの
路渡☆くんとの楽しいドライブ日誌。

春風の妖精、六甲の森。

2009-03-27 22:52:45 | 花だより
神戸市立森林植物園は昭和15(1940)年に創設された、総面積142.6haの
広大な樹林植物園。六甲山地の西に位置して、園内(?)を西六甲ドライウェイ、
再度ドライウェイが通ってます。 園内マップ

園のHP、見頃情報(3/19)にはカタクリ開花一気に進む・・・とありました。
これは行かねばと思ったわけで、
斜面一面の群生・・・とはいきませんでしたが、そこそこ見ることができました。





早春の妖精といわれるカタクリの花、ユリ科だけれどちょっと変わってます。
その生態、一生はドラスティックというか何というか・・・
その種子にはアリの好む物質が付いていて、アリさんが種まき役になってくれます。
1年目には紐のような葉が発芽し、年を追うごとに広い葉へと変わっていきますが
この時点では葉はまだ1枚だけ、7~8年かかって葉が2枚になると
やっと花を咲かせます。
それも気温などにとてもデリケート、陽の当たる時のみ咲き、雨の日や曇りには
開花しにくいと言われてますが、温度が高ければ曇っていても咲くようです。

3月半ば、陽当たりのいい林の斜面などに群生しますが、5月頃から
落葉樹が芽吹き、葉が茂り出すとカタクリは葉を枯らし、地上から姿を消します。
1年のうち10ヶ月はその姿を見ることはできず、地中で球根として休眠します。
ヨーロッパではこのような植物を
スプリング・エフェメラル(春のはかない命)と呼ぶようです。

この花を見るのは、まさに春の日の夢を見るようなもの・・・


Photo by J. (FZ50)

カタクリと言えば片栗粉を連想しますが、その通り
元来、片栗粉はこの植物の鱗茎からとれるデンプンが原料でしたが
今の片栗粉はジャガイモ(一部サツマイモ)を原料としてます。
カタクリからとったデンプン粉は、今は漢方薬として薬局に売ってるそうです。

 

 
画像はクリックすれば大きくなるようにしてみました。

カタクリの名前の由来は、これも諸説ありますが
万葉集では、堅香子(かたかご)の花と詠まれてます。これが、カタコユリとなり
カタクリと転じたようです。片栗の字が当てられたのは、根の鱗片が栗の片割れに
似てるとか、種子が似てるとか・・・からくるようです。
花言葉は「初恋」「淋しさに耐える」だそうです。


さて、森林植物園のカタクリが咲くロックガーデンには他にも春を告げる花が・・・


ユキワリイチゲ(雪割一華) キンポウゲ科イチリンソウ属
早春の風、「風の花」Anemoneの学名が付いてます。



ユキワリソウ(雪割草)、別名:ミスミソウ(三角草) キンポウゲ科
チャイコフスキーの「四季」4月雪割草、と言うのがありますね。


 
あっ!jama・・・


Photo by J. (FZ50)
フクジュソウ(福寿草) キンポウゲ科
めでたい名前ですが、茎と根は有毒です、食べないように。


ロックガーデンを離れて「つつじ・しゃくなげ園」の方に行ってみます。




ナンバンキフジ キブシ科とありました。詳細は?
黄色いかんざしのような可愛い花が葡萄の房のような咲き方をしてました。



ミツバツツジは、つぼみを膨らませ今にも咲きそうでした。
HPでは3/26見頃になりました、とあります。





エゾムラサキツツジは満開でした。


途中、ヤマガラちゃんを見つけてパチリ。まだふかふかでした・・・





ふかふかと言えば、ネコヤナギもね。


だらだら歩いてるうちにいつの間にか公園の中央、長谷池です。


んっ? 沼なのか・・・