京料理 道楽のブログ

道楽の新着情報や、日常のちょっとした一言を書き込んでいきます。

立冬と玄猪

2008-11-05 | Weblog
11月7日は立冬です。同時に、この日は玄豬(げんちょ)でもあります。
立冬とは、暦の上で冬に入る日のことで、この頃から木枯しが吹いたり、時雨(しぐれ)たり冬の気配がしてきます。山茶花(さざんか)が咲き始め、暫くしたら水仙や椿も続きます。
ぼくは、北山の植物園に可憐に咲く冬の花々を観に行くのを楽しみにしています。
植物園の近くの進々堂さんでパンを買って行きます。ここのクリームパンが特に大好きで、クリームがしっとりとなめらかでパンの端っこまで詰まっていて、飲み物をのまなくても食べられてしまいます。家では、醍醐味という食パンを焼いていただいてます。素朴な味わいがいいですね。
玄猪(げんちょ)とは、「亥の子の祝い」のことで亥の月初めの亥の日亥の刻(21:00~23:00)に新穀でついた亥の子餅を食べて、子孫繁栄と無病息災、火災除けを祈り、五穀豊穣に感謝します。もともと中国から伝わって平安時代に宮中の儀式となり、次第に民間に広がりました。また、炬燵(こたつ)開きや火鉢に火を入れたり、お茶人さんが炉を開いたりする日でもあります。
うちでは、あん入り胡麻団子をこさえて祝います。