京料理 道楽のブログ

道楽の新着情報や、日常のちょっとした一言を書き込んでいきます。

お箸の作法②

2009-01-30 | Weblog
「渡し箸」=お箸を器の上に横に渡すように置くこと。「叩き箸」=お箸をバチがわりにして何かを叩くこと。「受け箸」=お箸を持ったままおかわりをすること。「洗い箸」=飲み物で箸先を洗うこと。
他にもいろいろあって、地方によって呼び方もさまざまです。
昔は、お箸の使い方は、親から厳しくしつけられたもんです。ぼくは、日本の食事作法の原点で基本やと思てます。

お箸の作法①

2009-01-30 | Weblog
前回に続いて、お箸のお話をしましょう。お箸のマナーを知らないと、ともに食事をしている方に不快感を与えてしまう事があります。反面、美しい所作でいただく事は、見ていて気持ちよく楽しいひと時となるでしょう。
さて【お箸の無作法】を挙げますと、「握り箸」=握り拳の中でお箸を持つようにして食べること。「迷い箸」=懐石では一品ずつ供するのでありませんが、並んだ料理のどれから食べようかと迷ってあちこちにお箸を動かす様。「刺し箸」=料理にお箸を突き刺して口に運ぶこと。「ねぶり箸」「横箸」=お箸についた食べ物を舐めとること。「くわえ箸」=お箸から手を離し口にくわえる行為。「箸渡し」=料理を箸から箸へ渡すこと。「さぐり箸」=器に盛り込まれた料理を箸で混ぜ、好物のみをよって食べること。同じような意味で掘り起こして食べることを「こじ箸」「もじ箸」と言う。「涙箸」=箸先から汁を垂らすこと。「寄せ箸」=器をお箸で引きずり寄せる行為。器は、気をつけて大切に扱います。「立て箸」「仏箸」=盛られたご飯にお箸を突き立てる。「空箸」「うら箸」=一度料理に箸をつけたのに、取らずにやめること。「持ち箸」=お箸を持つ手で器を持つこと。

my箸

2009-01-29 | Weblog
近年は、きちんとお箸が使えへん日本人が増えてます。反面、外国のお客様で、上手にきれいにお箸を使わはる方を、よくお見かけ致します。
日本人が、長年かけて作り上げてきた、お箸に関するさまざまな決まり事、つまり行儀や作法もございます。
正しいお箸の使い方につきましては、また後日、お話するつもりです。
お箸は、食べるものを口に運ぶ、とっても大切なものです。「お箸の使い方を見たら、育ちがわかる」とも言われます。
ぼくは、表(おもて)でご飯を食べるかもしれない時には、必ずお箸を持って出ます。お箸箱に入れて、日本手拭いに包んで持ち歩くんです。竹の筒に入れてるもんもあります。
青黒黒檀・縞黒檀・紫檀・桑・桜の五膳を持っており、その時の気分でどれかを決めます。
木地のままのが特に好きで、黒檀は重さも他のよりズシッと来て、今は縞黒檀のがお気に入りです。
使用後は、ぬるま湯か水で手でもみ洗いして、手拭いで拭いてしまいます。昔は、みんな自分のお箸を持ってましたし、魚の骨で作ったmy爪楊枝(つまようじ)を持ち歩いたはる人もいたはりました。
良いものを、大切に長く使っていきたいもんです。

お知らせ

2009-01-29 | Weblog
◆2月9日(月)~13日(金)
◆産経新聞夕刊連載記事「関西笑談」(二面)に、廣瀬千秋編集長のインタビューによる記事が掲載されますので、御高覧賜りますれば、幸いに存じます。
◆ぼくの【食】に対する思いなどをお話ししております。
◆2月14日(土)18時~ ラジオ大阪「ぶっちゃけインタビュー」でも放送されます。

お知らせ

2009-01-28 | Weblog
【京焼・京料理 老舗伝承の滋味】
*藤平伸藤平陶芸&道楽飯田知史が織り成す京の味わい
◆日時
①3/11(水)11:00~
②3/12(木)11:00~
③3/17(火)11:00~

◆場所 京料理 道楽
◆参加費 \15000(飲.サ税込み)
◆お申込み*TEL075-561-0478 *FAX075-561-0558 *E-MAIL webmaster@dourakurou.jp
☆ご参加ご希望の方は・お名前・ご連絡先・お人数・①②③のいずれかをお早めにお知らせ下さいませ。
☆ご希望の方には、藤平陶芸・飯田知史プロデュースの器を特別価格にて販売致します。

季節の野菜

2009-01-27 | Weblog
昭和の始め頃までは、日本では食物に関して自給が基本の考え方でした。今では自給率は40%を切るまでとなってしまい、安全性や安定調達面において懸念しております。
昔は、野・山・川・海の自然の恵み、自然の摂理に合うた農業により、季節の流れと調和した食生活を送っていました。豊かな自然に恵まれた日本の風土で、季節に応じた食物を味わうことこそが、本来の食の姿であると同時に、真の豊かな食生活なんやと思います。

『目の眼』撮影

2009-01-25 | Weblog
明日午前中は『目の眼』の連載“きょうのおやつ”の撮影です。
【てんてら焼き】というて、小麦粉を水で溶いて焼いて、真ん中に、芋やかぼちゃやそら豆等の餡を挟んだお菓子です。器は唐津の中里太郎衛門作絵替り松竹梅四方皿を使うつもりです。乞うご期待!

連載 きょうのおやつ

2009-01-25 | Weblog
第三回は「ひちぎり」です。京都では、上巳(じょうし)の節句(旧暦三月三日)には「ひちぎり」と言うお菓子をいただきます。楽九代了入造赤楽松葉小皿に、代々毎年うちでこさえてる「ひちぎり」を盛り付けました。
『目の眼』三月号“きょうのおやつ”には、ぼくの【食】に対する考え方なども書いておりますんで、是非とも御高覧いただきますようお願い申し上げます。
特集の“印籠”は、目のご馳走になり、且つ印籠の勉強になる素晴らしい企画です。また、上坂冬子先生の“うつわに凝る店”は、毎回先生のお話に引き込まれ夢中で拝読してしまう、実に面白い連載です。小特集の“オリエント古代ガラスを身にまとう”も、おおいに興味深くて、楽しく読ませて頂きました。
◇最寄りの書店にない場合のお申し込み⇒『目の眼』里文出版 03-3352-7322

道楽のお土産

2009-01-23 | Weblog
うちで年間を通してご用意出来ますお土産は、三点ございます。
【すっぽん鍋 \10500】【汐吹き昆布政次郎(まさじろう) \5250】【昆布かさね \5250】とございます。すっぽん鍋(四人前)は、真空パックにして冷凍したものを発送致します。政次郎は、厳選した昆布を、塩吹き昆布に仕立て、きれいに並べてパック詰めにしてます。昆布かさねは、三種の昆布の炊いたんを瓶詰めにして、二本ずつ詰め合わせたもんです。いずれも代々受け継がれている料理法で丁寧に作っております。
他にも、季節に応じ、期間限定で旬のもんなんかもご用意致しております。春は白子の竹の子、夏は鱧や鮎、秋は無花果…等々あります。お持ち帰り用の鯖寿司も、月に一度くらい作ります。

『金澤』2月号

2009-01-23 | Weblog
『金澤』と言う雑誌を御存知でしょうか。金沢に関するいろんな情報などの記事を中心に掲載する、ゴージャスな雑誌です。
『金澤』2月号の“今月の見もの聞きもの読みもの”というコーナー初頭の[ブック]のページで、千葉望先生が【京料理七拾弐候】を取り上げ、文を書いていらっしゃいます。とても有り難くて、嬉しくて、感激しております。続いて[ミュージック]では【Wada Akiko Dynamite Best 1968-2008】、[シネマ]では【ベンジャミン・バトン 数奇な人生】、[イベント]では【カルメンアントニオ・ガデス舞踏団】が紹介されてました。
巻頭特集では【あったかい麺が恋しい】と題し、おいしそうな金沢の麺どころが紹介されており、【能加賀宝生のい、ろ、は】では、能楽を楽しむ上での基礎知識が、とてもわかりやすく説明されていて、かなり面白く為になる特集です。【金澤の美しい女性たち】という興味深い特集もありました。
読んでると、必ず金沢に行きたくなってくる雑誌です。