京料理 道楽のブログ

道楽の新着情報や、日常のちょっとした一言を書き込んでいきます。

《日本食に纏わる数々のの器》

2012-10-31 | Weblog
本日は、日頃お引き立て賜っております御方とご一緒に、現代陶芸作家の器を見せてもらいに行ってまいりました。

仁清・乾山や楽家の写しなど古典的なもんから、斬新なデザイン、絵付けのもんまで、実にたんと見せていただきました。

京都のもんを中心に、信楽・有田…、素敵な器が実に仰山あって、日本料理の奥の深さ・面白さ などを改めて感じ、楽しませていただきました。

《古典》

2012-10-31 | Weblog
11月1日は、今年から“古典の日”と定められました。

昔の学問・美術・伝統芸能・演劇・茶道・華道・書道……様々な分野で古典があります。

先達より脈々と受け継がれてきた歴史を重んじて守りつつ、現代に即した感覚を織り込んで、次世代に繋いでいく。伝統と革新の融合こそが、京都文化の特長でしょう。

今年は古事記編纂1300年、方丈記が記され800年にあたる年。
先達の歩みの上に現代があることを踏まえて、古典の重みを今一度認識し、歴史を大切に考え、伝統を守っていかなあかんなぁと思います。

今日は雪花菜を炒って、明日はにしんこぶをいただきましょう。

《料理教室》

2012-10-29 | Weblog
本日の料理教室は、以下の通りでした。

◆吹き寄せの前菜
毬栗しんじょは、海老しんじょに茶素麺をつけて揚げ、栗の毬とし、丹波栗渋皮煮を盛ります。稲穂・蕎麦松葉は、適温で揚げてふり塩。柿玉子は、温度玉子を味噌漬けにし、求肥昆布のヘタをつけます。紅葉人参葡萄酒寄せは、金時人参をペーストにして赤ワイン・白ワインを加え寒天で固め紅葉型で抜きます。ぎんなん蓮餅は、すりおろした蓮根に新ぎんなんを射込み蒸し上げます。イチョウ長芋は、長芋を炊いてイチョウ型に抜き卵黄を塗り重ね蝋焼きに。黒豆枝豆辛子団子は、枝豆を茹で薄皮を剥き、つぶして辛子和えにします。鰹蒟蒻は、蒟蒻を炒めて土佐煮にします。小松菜浸しは、小松菜を茹でて胡麻和えにします。

◆鯛博多押し
求肥昆布・鯛の身・蕪・人参・胡瓜・生姜を数回重ねて重しをかけて切り出し、茗荷の甘酢漬けを添えました。

◆丹波栗葛寄せの椀盛
丹波栗と吉野葛を練り上げて椀に盛り、焼き茄子と焼き椎茸を添えて、白味噌が勝った袱紗汁をはり、溶き辛子を落とします。

◆ぐじ若狭焼
若狭ぐじは塩をあて、酒をかけながら焼き上げて、鷹ヶ峯唐辛子をあしらいます。

◆かしわと焼豆腐の炊いたん
お豆腐を焼いて、丹波鶏のもも肉に葛をうって一緒に炊き、菠薐草をあしらいました。

◆すっぽんと白蒸しの茶碗蒸し
すっぽんを炊いて、すっぽんスープと玉子を合わせ、白蒸し・百合根・すっぽんの身とエンペラを入れて玉子汁を注ぎ、蒸し上げます。すっぽんスープの餡をかけて、生姜汁を落とし針葱を留めます。

◆蜜柑ゼリー
蜜柑の中身をくりぬいてジュースにし火にかけ、コアントロー酒を入れアガーを加えて、蜜柑の皮に注ぎ入れ、冷やし固めます。

本日は、レシピの数がかなり多く、仕込みは大変ですけど、ご家庭での来客時やホームパーティーに、深まる秋の季節感を演出できる料理をテーマにしておりますので、是非ともやっていただきたいですね。

本日は皆様にお喜び賜り、誠に幸いに存じております。

《蔦楓紅葉》

2012-10-27 | Weblog
七十二候では、明日から「蔦楓紅葉(つたもみじこうようす)」となります。
蔦や楓の葉が紅葉する時節を表し、高雄の辺りではぼちぼち木々が色づき始めました。
今年は夏場充分な日照時間があり、十月中旬から冷え込む日が増えたんで、鮮やかな紅葉が楽しめると気象情報会社が予想したはります。

《うちでの料理》

2012-10-26 | Weblog
本日掲載の‘うちでの料理’は「おとうふ蒸し」でした。
かしわや椎茸や百合根を具におとうふをきせかけて蒸します。そこへアツアツの葛餡をかけて、生姜汁と針葱をとめて出来上がり。
肌寒うなってきましたんで、あったかい料理が嬉しい季節になりました。

《秋の特別公開》

2012-10-26 | Weblog
京都古文化保存協会の非公開文化財特別公開がもうすぐ始まります。
大徳寺 聚光院の茶室閑隠席、真珠庵の曽我蛇足・長谷川等伯の襖絵……21の社寺で普段は見られへん仏像、仏画、庭園、茶室、掛け軸、襖絵、屏風…国宝や重要文化財など数々の絢爛たる芸術に出会うことができます。

どうしても見ておきたい文化財がいくつかあるので、必ず出向こうと今から楽しみにしてます。

《床の花》

2012-10-24 | Weblog
岩沙参(いわしゃじん)をいただいて、早速、秋明菊と入れてみたところ「素敵なお花やねぇ」とお褒めいただきました。

日本原産の岩沙参は、関西ではあんまり見られませんけど、いくつも吊り下がって咲く紫色の花は、花ことば通り、実に‘可憐’で美しく、日本らしい花やなぁと感じます。

《火祭》

2012-10-23 | Weblog
昨夜は、数年ぶりに鞍馬の火祭を観に行ってきました。

夜九時頃、鞍馬寺の山門前には実にぎょうさんの見物人が集まって、「サイレイヤ サイリョウ」の掛け声が響きわたり、掲げ上げる松明から飛び散る火花が交錯し、一帯はものすごい熱気に包まれました。

日頃は仕事の都合で、京都の祭事・行事に、なかなか参加出来ませんけど、できるかぎり行くようにして、季節の移ろいを肌で感じたいと常々思てます。

《秋祭》

2012-10-22 | Weblog
本日は、京都の秋祭のメインイベント。
日中は三大京都祭のひとつ時代祭、日暮から鞍馬の火祭が執り行われます。

今朝から清々しい秋晴れですので、終日このお天気が続くことを願っております。

《真味倶楽部》

2012-10-20 | Weblog
本日の真味倶楽部の御献立は、以下の通りでございました。

◆座付 真亀 ぎんなん 九条葱の餡平[即全 唐津筒碗]

◆前菜 山芋水雲酢 落葉里芋田楽 丹波栗渋皮煮 柿卵黄 蟹三つ葉出汁巻 車海老トリュフチーズ射込 南京茶巾 凍蒟蒻 冬瓜 スモークサーモン干笑果巻 鴨ロース 秋烏賊昆布〆 粟麩オランダ煮 唐墨 湯葉 甘藷檸檬 菠薐草浸し 紫頭巾辛子和[政治郎筆 名歌盆]

◆造り 淡路 鯛・鮃、大間 黒鮪トロ[宗入 菊向附]

◆椀盛 淡路 鱧 北海道 松茸[時代京蒔絵鴨薄煮物椀]

◆焼物 狭腹巻繊 活帆立貝 菱の実 鷹ヶ峯唐辛子[石亭 倣仁清波繪長四方皿]

◆強肴 にしんなす 蕗 金時人参 木の芽[竹春 藍彩向附]

◆進肴 くさびら霙和 A5近江牛ヒレ炙り[和全 蜻蛉向附]

◆香の物 小蕪 胡瓜 西瓜奈良漬[了入 隅切松葉皿]

◆小吸物 袱紗仕立て 蓮餅[時代京蒔絵 紅葉繪小吸物椀]

◆秋味親子飯 芹[銅窯 飯田屋蓋碗]

◆水物 クラウンメロン 秋月 藤稔 柿[滲手 オランダ皿]

◆御菓子 味噌餡葛焼 道楽謹製[白井半七 乾山写繪替皿]

◆薄茶 白井半七 乾山写繪替茶碗

大変お喜びいただき、この上なく光栄に存じ上げます。