京料理 道楽のブログ

道楽の新着情報や、日常のちょっとした一言を書き込んでいきます。

《夏越祓》

2011-06-30 | Weblog
今日は北野さんの夏越祓(なごしのはらい)にお詣りして、大茅輪(おおちのわ)をくぐってきました。

半年間の穢(けがれ)や罪を祓って、残り半年の無事を願います。

帰ってから、自家製の水無月をいただいて、残り半年の始まりに、心新たに向かう思いです。

《夏御菓子》

2011-06-29 | Weblog
七月の京都は、祇園祭一色となります。

祇園祭の御菓子といえば、三条若狭屋さんの「稚児餅」と柏屋光貞さん「行者餅」と亀廣永さんの「したたり」なんかが浮かびます。

京菓子は一年の季節感を如実に表してます。

そこには、日本人独自の情緒や感性や美意識が、季節の味わいとともに見事に表現されております。

《蒸し暑い日》

2011-06-28 | Weblog
今年はほんまに暑いですね。六月ですけど、真夏の気温です。

和全さんの祥瑞写しの大鉢に、矢筈薄と桔梗を野にある感じで入れました。
蒸し暑い日の夏座敷、涼しさが数段増して、大変お喜びいただきました。
この暑さはまだまだ続くようです。

九州はもう梅雨明けとのこと、近畿はまだ先で、来月上旬か中旬頃らしいです。

来月ゆうたら、サッカーのコパアメリカが始まります。アルゼンチンのリオネルメッシ選手のスーパープレーが楽しみです。
そして、2ヶ月後はテグで世界陸上。あんまり時差がないんで寝不足にはならへんでしょう。ウサインボルト選手はじめ、世界のトップアスリート達の活躍に、今からワクワクしてます。

《料理教室》

2011-06-27 | Weblog
今日は、涼暮月後編料理教室でした。

お献立は「鱸のおろし方・あらい」「かき玉汁」「鱧の源平焼き」「茄子のおしたし」「らっきょ漬け」「衣笠どんぶり」。

皆様、全て大変美味しいとのことで、嬉しく思います。
たくさんのご質問もいただきまして、濃い内容の料理教室となりました。

いつも御参加賜り、とても有り難く存じ、心より厚く御礼申し上げます。

《半年》

2011-06-26 | Weblog
六月も後わずか、間もなく水無月の祓いです。各神社で夏越しの神事が行われ、京都の人は茅の輪をくぐって半年間の穢れを祓って、残り半年の無事を祈ります。厄払いに、三角形の小豆をのせた外郎菓子「水無月」をいただきます。

今年も気付いたら折り返し点、あと半年一日一日頑張っていこうと思います。

《五十二》

2011-06-26 | Weblog
一昨日は誕生日でした。

「一日をつつしみ、その世を終う」一日一日を心して生きて、人生を静かに終えるという意味です。紀元前の『呂氏春秋』より呂不いの言葉です。

メールにてお祝いの御言葉をかけていただいて、心より嬉しく思います。ありがとうございました。

《原稿》

2011-06-24 | Weblog
このところ京のおわりの原稿の加筆におわれてます。

新たに写真も取り直して、全て見直して修正を加えてます。

なんとかスケジュール通り、秋には出版できますよう、日々せーだい頑張ってるとこでございます。

《空豆》

2011-06-23 | Weblog
空豆もいよいよ名残の時季となりました。

空豆の品種は二十数種あって、大別したら「早生ソラマメ」「オタフク」「一寸ソラマメ」の三系統になります。

莢は緑色で空に向かって直立してます。熟してきたら黒うなってきて、しわがよってだんだん垂れ下がってきます。未熟種子は、莢が下がりかけた頃に収穫します。一般には、早生ソラマメとオタフクは青莢のうちに収穫して、一寸ソラマメは完熟してから収穫します。

ふつう、青莢の空豆は塩茹でにして食べますけど、料理屋では、おだしで炊いたり、天ぷらや炊き込みごはんなんかにもします。

完熟の乾燥豆は、煮豆、いり豆、フライビーンズ、甘納豆なんかにしますね。味噌や醤油の原料にも使われてます。煮豆は、もどして皮をむいて黄金色に炊いた「富貴豆」と、もどして皮付きのまま黒砂糖なんかで黒く炊きあげた「お多福豆」とがあります。

《蒟蒻》

2011-06-22 | Weblog
世界で蒟蒻を食べるのは、ビルマと中国の一部、それに日本のみで、出荷用に栽培してるのは、日本だけです。

蒟蒻芋は年々大きく成長して、4~5年目で3~4kgにもなります。6年目になったら、夏に悪臭を放つ花がつきます。

蒟蒻は〈和名抄〉に出ていることから、かなり古くに日本に伝わってますが、広く蒟蒻が食されるようになったのは、江戸時代に蒟蒻芋を蒟蒻粉に加工する技術が出来たからです。現在は、群馬県が一番で、福島、岡山、茨城、宮城、山梨などが主産地です。

蒟蒻芋は11月頃に収穫して、産地では生芋を蒟蒻にしはりますが、通常市販されてるのは、薄く輪切りにして乾燥したもんを精粉して蒟蒻粉を作ります。その蒟蒻粉を水に溶いてマンナンを糊状にしたら、石灰乳などのアルカリを加えて固めて、さらに茹で上げたんが食用の蒟蒻です。

蒟蒻の料理と言えば、先ず「田楽」「おでん」があげられます。「白和え」「けんちん汁」「煮染め」「すき焼きの糸蒟蒻」…。うちでよく作る「凍み蒟蒻」は、江戸時代に流行った料理法で、水に浸した寒天のような舌触りです。

《夏至》

2011-06-21 | Weblog
梅雨の真っ盛り、農家の方々は田植えの時期で、忙しく大変な毎日でしょう。

このところ日が長うなったなぁと感じたら、明日は一年で一番昼間が長い【夏至】ですね。

早いもんで、間もなく今年も折り返しで、あっという間に半年が過ぎたような気がします。