京料理 道楽のブログ

道楽の新着情報や、日常のちょっとした一言を書き込んでいきます。

《歓びの食生活》

2014-02-25 | Weblog
本日は、KBSカルチャー講座 京料理「道楽」直伝 政治郎の心のおまわり~歓びの食生活~の開催日でした。

会場は京の食文化ミュージアム・あじわい館。お料理の講習とともに、栄養素とその効能や料理と食器などを通し、食生活の楽しみ・食と健康についてをテーマに二時間半ほど講習致しまして、受講者の方々に五品のお料理をお召し上がりいただきました。

皆様大変お喜び賜り、とても嬉しく思います。次回の開催日をお訊ねでしたが、未だ会場の予定が定まっておらず、決まり次第KBS京都さんからご案内するとのことでございますので、今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

本日ご参加賜りました方々には、心より厚く御礼申し上げ、またのおめもじを楽しみに致しております。

《まぐろ》

2014-02-21 | Weblog
本日のT&T道楽「味」外伝 飯田知史のうちでの料理は「まぐろのマリネ」です。

まぐろはキハダ・メバチ・ビンナガ等々いろんな種類があり、中でもクロマグロが大きさ・味わいとも最高で、ホンマグロとも呼ばれてます。

人気の高いトロは、IPA・DHA・ビタミンE・ビタミンDを多く含み、血液をサラサラにし悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やす効果があります。また「健脳食」ともいわれ、痴呆症予防や記憶力・学習能力の向上にもええとされてます。
一方赤身には鉄・タウリン・カリウムが多く含まれ、貧血・脳卒中・心臓病・肝臓病を予防。セレンは老化予防やがん予防にええといわれてます。

高島屋 きょうの味処

2014-02-18 | Weblog
明日から二十四節気の〈雨水(うすい)〉、雪や氷が解けて水となり、雪が雨に変わって降るという意味で、草木の芽が萌え始めるこの頃、昔から農耕の準備を始める時期とされてきました。

本朝七十二候では〈土の脈潤起こる(つちのしょううるおいおこる)〉で、雨が降って、土中にいくらか湿り気を含み出す時節という意味です。

この七十二候にあたる五日間、京都高島屋地階の〈きょうの味処〉で御料理[10,500円]を供し、四種詰め合わせの京のおまわり(料理説明文付)[840円]も販売致します。
お料理は【名品に盛る伝統京料理、京のおまわりは【京の食の慣わしと健康食】をそれぞれのテーマに掲げ、丹念に料理して供しております。

ぜひともお立ち寄りくださいませ。

《空也蒸し》

2014-02-14 | Weblog
本日のT&T連載 道楽「味」外伝 飯田知史のうちでの料理は「空也蒸し」でした。

空也蒸しは空也派の僧侶が創製したとされ、ものすごく徳の高い空也上人ゆかりの、実に京都らしい蒸しもんです。

底冷えの砌に身体の芯から温まるし、美味しいし、何といっても安価にできるのがええですね。

《料理教室》

2014-02-14 | Weblog
本日は、京の冬の旅の企画「セリ場見学と老舗料亭店主による料理教室」の開催日でした。

主催は、京都市中央卸売市場、京都市産業観光局農村振興室、公益社団法人京都市観光協会、京都青果合同株式会社、京の食文化ミュージアム・あじわい館。

料理内容は「おあげさんと分葱のてっぱい」「あらめ炊き」「粕汁」「まちかぶら」「ばらずし」。
市場の青果さんより、新鮮な苺も供されました。

皆様、大雪の中全国からお出まし賜り、外国の方もご参加いただき、ご一緒に写真を撮ったりも致しました。楽しい雰囲気の中、調理実習して和やかにお召し上がりくださいました。

お帰りの際には、数種類の京野菜やオリジナル手拭いなどのお土産も付いていて、実にお値打ちです。

次回は料理内容も全て変わり、三月十四日の開催となります。
ご参加をご希望のお方は、ぜひお早めにお申し込みくださいませ。

《おかいさん》

2014-02-11 | Weblog
《種種野菜粥》
先週のT&T道楽「味」外伝 飯田知史のうちでの料理は「種種野菜粥(くさぐさやさいがゆ)」でした。

京都では、粥のことを「おかいさん」というてます。昔はお米を蒸したもんが飯(いい)、炊いたもんが粥とされてまして、現在のご飯にあたるのは「固粥(かたかゆ)」、おかいさんにあたるのは汁粥(しるかゆ)と呼ばれてました。ご飯から作る雑炊も粥の一種ですけど、江戸時代の代表的食療本草書の本朝食鑑(1697)には、「粥は体調を整え五臓を養う」とあり、米から作る粥のほうが飯からの粥よりおいしいとしてます。

近頃の底冷えの砌、種種野菜粥をいただくと、体の芯からポカポカ温(ぬく)なって、胃腸にやさしく栄養満点。たんと食べて体力をつけて、風邪なんか吹き飛ばしましょう。

《極寒の茶事》

2014-02-06 | Weblog
本日は、大炉の茶事を執り行いました。

露地には敷松葉をし、手水の筧も切ったばかりの青竹に。

道具は全て侘びたもんを用いました。

懐石は梅見月に因んだお献立とし、器も歴代楽焼を中心に侘びたもので揃えました。

お向は的鯛の昆布〆 菜種 岩茸、煮物椀はホウボウ 蕗、焼物は鰆西京焼 万願寺唐辛子、強肴は阿蘭陀笋、預鉢は氷柱槍烏賊・菠蔆草・椎茸の和え物、箸洗は蕗の薹、八寸は慈姑と嘉羅寿美、香の物は千枚漬け・酸茎。
主菓子は、道楽謹製の「薄氷」を飛来一閑の縁高に。

茶碗は赤楽の「白梅」。久しぶりの逆勝手のお点前、大炉での炭点前がまた別趣の雰囲気を漂わせてくれました。

風花が舞う極寒の中での大炉は格別の趣で、何かと不行き届きにもかかわらず、皆様大層お喜びくださり、主客直心の交わりが叶いましたことに感動し、とても嬉しく思います。

また皆様方、凍てつくような冷たさの中、御遠方よりお出座し賜りました御事、心より感謝致し厚く御礼申し上げます。

《初午》

2014-02-04 | Weblog
本日は、立春と同日の初午です。

和銅4年(711)初午の日に稲荷山の三ケ峰に祭神が降臨されたと伝えられてます。

現在は主に商売繁昌・家内安全を祈念しますが、もともと稲荷は稲生の意味とされ、祭神は五穀を司る農業神の宇迦之御魂(うがのみたま)でした。

江戸時代、田沼意次が邸内に稲荷を祀って出世したところから、開運の神として町民に稲荷信仰が一気に広まりました。
また、子供が寺子屋へ入門する日も初午でした。

本日は全国から伏見稲荷大社へ福参りにきはって、ものすごい人でごったがえします。杉と椎で青山飾りがなされ、験(しるし)の杉を授かって祈願します。

この日の食卓には、畑菜の芥子和え・葱とお餅のおつゆ・おあげさんのてっぱい・おいなりさん(稲荷寿司)なんかが並んで、福参りの際買おてかえった「きつねのお面のおせん」もいただきます。

《立春》

2014-02-04 | Weblog
立春は旧暦正月で、この日の前夜を年越しとする風習があり、正月節とか歳首月ともいわれてます。

年間でも一番冷え込む時節ですけど、日足が伸び木々もだんだんと芽吹きはじめ、しだいに春の気配を感じてまいります。

また、立春は雑節の元になる日で、八十八夜や土用、二百十日なんかは本日の立春から数えます。

間もなく山茱萸が小さな黄色い花を点々と咲かせ、その風格と力強さに春立つ頃を実感することでしょう。