京料理 道楽のブログ

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【京都・季節を味わう美食紀行】

2016-04-13 | Weblog
昨日はNHK文化センター講座の「季節を味わう美食紀行」の食事会がございました。

肌寒い日でしたので、座付にはアツアツの茶碗蒸しから供しました。焼き穴子、百合根、銀杏、葛溜、露生姜、九条葱、器は京阿蘭陀蓋物。

前菜は春慶塗縁高に彩り良く盛り込みます。蒸し鮑・車海老・生ハムアスパラ巻・鶏八幡巻・鱧蔘薯・焼通し・鴨ロース・鰊・甘藷檸檬炊・花弁独活・高野野菜射込・勾玉豆腐・慈姑・飯蛸・凍蒟蒻・巻昆布・丹波湿地・一寸豆・桜羊羮・万願寺唐辛子・三度豆

お造りは永楽さんの緑交ち向附。姫鱒 鮃 間八 紋甲烏賊 帆立貝の盛合せに、菜種 水前寺海苔 山葵を添えました。

椀盛は光琳波蒔絵の煮物椀に若狭ぐぢです。ぐぢと共に椀の中には生湯葉、粟麩、陸蓮根、花弁金時人参、柚子。

焼物は鰆の西京焼と魴ぼうの酒焼の焼き合せ。南京 ズッキーニ パプリカをあしらいました。器は永楽さんの染付魚向附、焼きたてを供します。

次に炊合せ。松本石亭作 白磁蓋物に大原野の竹の子、蕗、鯛の子、蕨、小茄子。炊きたてを盛込みます。香りは採りたての木の芽。この器は実にシンプルですが、料理を引き立ててくれます。

進肴に胡瓜と椎茸のあいまぜ。鯖の生ずしを前盛りとし、天にはクコの実です。器は乾山写吉野山透向附。

香の物は織部手塩皿。刻んだ沢庵に壬生菜 茗荷 青紫蘇を混ぜ合わせた覚也と小蕪の浅漬け。

小吸物は夜桜蒔絵筒椀に赤だしです。厚揚 石蓴 滑子 三つ葉 粉山椒

御飯は、時知らず鮭の炊きたて御飯に、たっぷりのイクラと芹を添えました。

水物はソーサーグラスに苺のムース。八朔のゼリーとビターキャラメルチョコレート、ミントを飾りました。

七十二候は鴻雁北(かりきたす)。お床の掛物、花入と花についてのお話を致し、お渡ししました手書きの御献立の説明などさせていただきました。

御一同様、全ての御料理を実にきれいにお召し上がりいただき、御飯はおかわり分も余すことなくお召し上がりくださりまして、心より有難くとても嬉しく存じております。

【料理勉強会】

2016-04-05 | Weblog
今回の料理勉強会のメニューは次の通りでした。

〇むきもの
*梅人参*桜人参*松笠慈姑*鶴大根*網代大根

〇桜鯛のおろし方・お造りのひき方
焼き霜松皮造り・そぎ造り オクラ 水前寺海苔 山葵

〇巻繊厚ふの焼

〇かき揚げ
海老 牛蒡 人参 さつま芋 万願寺唐辛子 三度豆 新生姜
天出汁 大根おろし

〇アスパラとホタテ貝のナッツだれ

〇胡瓜浅漬け

〇石蓴海苔と滑子の赤出汁

〇竹の子ご飯
大原野竹の子 おあげさん 三つ葉

〇八朔ゼリー シガーロール

今回は、講習内容がたんとございましたんで、時間が普段より押してしまいました。
また前回に続き、料理勉強会のあと、皆さまと一緒に勝藤屋さんに行ってまいりました。