京料理 道楽のブログ

道楽の新着情報や、日常のちょっとした一言を書き込んでいきます。

【市場の運搬車】

2016-12-19 | Weblog
ぼちぼち、おせちの食材を仕入れ始める時期になりました。

虎河豚、鮑、伊勢海老、鯛、鮃、鰤、鮪、いくら、車海老、海胆、烏賊、金目鯛、帆立貝、赤貝、鳥貝…
海老芋、聖護院蕪、金時人参、菜種、慈姑、蓮根、牛蒡、甘藷、大根、蕗、絹莢…
身欠き鰊、撥子、数の子、ごまめ、黒豆、干し柿…

市場で買おた野菜や鮮魚や塩乾物は、店の運搬車に積んで車をおいたところまで運んでくれはります。

この電動の運搬車のことを、京都中央市場では「モータートラック」を略して「モートラ」と呼んでます。
築地では代表的な車種の「ターレットトラック」を略して「ターレ」と呼ばれてました。
また「パタパタ」とか「バタバタ」と呼ぶ人もいたはりました。

この運搬車は乗り心地がめちゃくちゃ悪いんですけど、しばしば自分自信も荷台に乗せてもろて、車のとこまで運んでもろてます。

【京料理展示大会】

2016-12-18 | Weblog
13・14日の二日間、恒例の京料理展示大会が催されました。

うちは、鯛を姿のまま身をおろし、尾頭付きの骨を串を打ってじっくり焼いて、身は切身にして別に串を打って焼いて、尾頭付き姿の鯛に盛り付けました。三方に手透きの檀紙を12枚重ねて折り、その上に焼き鯛を盛付けて、紅白水引を束ねて結び、口には潮吹きの金銀水引を飾りました。

別の三方には、正月の祝肴三種。「数の子」「ごまめ」「叩き牛蒡」をそれぞれ土器に盛りました。

もう一品、時代の折鶴と若松蒔絵のお重に、丹波大納言の赤飯を入れました。

ぼくは、13日開場から入口でチケットの半券をもいでおりました。道楽料理勉強会のメンバーともお会いできて、嬉しかったですね。

【大雪】

2016-12-08 | Weblog
昨日は千本釈迦堂の大根焚き、立冬からおよそ三十日目で二十四節気の「大雪」です。

いよいよ冬将軍の到来。熊が冬眠に入り、寒鰤やはたはたなど冬の魚の漁が盛んになって、南天の葉が赤く色づく頃と言われてます。

また、昨日は日本各地で今年一番の冷え込みとなりました。

今年はラニーニャ(東太平洋で赤道付近の海面水温が異常に低下する現象)で、厳しい底冷えの冬になるとの見通しです。

今日は法輪寺などの針供養ですね。

【料理勉強会】

2016-12-06 | Weblog
昨日は、今年最終の料理勉強会でした。

床は、松花堂昭乗の横軸に花は古信楽に照り寒菊を入れ、凛と引き締まった空気漂う侘びた風情のお床となりました。

○鮃求肥巻き 蛇腹胡瓜昆布押し

○穴子 聖護院蕪 ほうれん草の炊き合わせ

○松前漬け 昆布 数の子 烏賊 大根 金時人参 柚子

○淡路鯖の味噌煮 絹莢

○千枚漬け 菜種芥子漬け 西瓜奈良漬け

○粕汁 芹 七味

○牡蠣飯 三つ葉

○柿羊羮

薄茶

懐かしい会員の方もご遠方よりご参加いただき、ほんとうに嬉しく有り難く思います。

今年も一年間、道楽料理勉強会にご参加賜り、盛り立てていただき、心より御礼申し上げます。

来年も変わりませぬご愛顧のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

感謝

【京野菜蒔絵】

2016-12-04 | Weblog
先日、福井県鯖江の蒔絵師さんのところに勉強方々、依頼品の進行具合を見てきました。

自分で京野菜の絵と文字を描いたのを、小吸物椀に蒔絵にしてもらうようお願いしてあったぶんです。

蒔絵は半分くらい仕上がってまして、その丁寧な仕事ぶりに感謝。

夕飯を地元の割烹店で。ぐじの蕪蒸し 若狭産五種のお造り 笹鰈の焼物 蟹の酢の物 地穴子の天ぷら等々、地の食材が上手に調理されて実に美味しかったです。