炉を閉じ、畳や道具を風炉用に入れ替えて、五月を迎えます。
三月頃までは、花入の水も控えめに入れ、暑さが増すにしたがって水の量も増やしていきます。
五月の花入には端午に因んで「えびら」「やなぐい」なんかの武具を見立てたり、粽形のもんを用いたり、中頃を過ぎると籠も使い始めます。
薫風に揺れる 杜若(かきつばた)・菖蒲(あやめ)・花菖蒲(はなしょうぶ)の花色は、高貴な天与の紫。天に向かい真っ直ぐに伸びる姿は清廉そのもの。古くより「杜若は葉の中に花を引込、花の軸を葉にてかくす也」「あやめ草は花を高くぬき出すべし」とされ、花入によっては葉先の美しさをより強調するよう葉組をし直して入れることもあります。
遠い昔より日本で培ってきたこの美意識や情緒は、大事にしたいもんですね。
三月頃までは、花入の水も控えめに入れ、暑さが増すにしたがって水の量も増やしていきます。
五月の花入には端午に因んで「えびら」「やなぐい」なんかの武具を見立てたり、粽形のもんを用いたり、中頃を過ぎると籠も使い始めます。
薫風に揺れる 杜若(かきつばた)・菖蒲(あやめ)・花菖蒲(はなしょうぶ)の花色は、高貴な天与の紫。天に向かい真っ直ぐに伸びる姿は清廉そのもの。古くより「杜若は葉の中に花を引込、花の軸を葉にてかくす也」「あやめ草は花を高くぬき出すべし」とされ、花入によっては葉先の美しさをより強調するよう葉組をし直して入れることもあります。
遠い昔より日本で培ってきたこの美意識や情緒は、大事にしたいもんですね。