京都の商家では、毎月の晦日(みそか)に『きらずいり』を作っていただく慣わしがあります。
「きらず」とは「おから」のことで、この呼び名には、お客様との縁(えにし)が切れないよう来月も変ることなく続きますように、という思いがあります。おからを「炊く」ことを「炒(い)る」と言います。「炒る」は「入る」に通じ、「晦日払い」で集金に廻る際に、お金がきちんと入りますようにという願いが込められています。「(縁を)切らず」「(お金が)入る」で『きらずいり』というワケです。『きらずいり』は安うでたんとできるし、残り物も全て小そう切って一緒に炒めて炊いてしまいますので、冷蔵庫の大掃除にもなるのです。
「きらず」とは「おから」のことで、この呼び名には、お客様との縁(えにし)が切れないよう来月も変ることなく続きますように、という思いがあります。おからを「炊く」ことを「炒(い)る」と言います。「炒る」は「入る」に通じ、「晦日払い」で集金に廻る際に、お金がきちんと入りますようにという願いが込められています。「(縁を)切らず」「(お金が)入る」で『きらずいり』というワケです。『きらずいり』は安うでたんとできるし、残り物も全て小そう切って一緒に炒めて炊いてしまいますので、冷蔵庫の大掃除にもなるのです。