京料理 道楽のブログ

道楽の新着情報や、日常のちょっとした一言を書き込んでいきます。

《おせちの出荷》

2012-12-30 | Weblog
本日のお昼過ぎから、おせちの集荷に来られてます。集荷の時間帯はデパートによってマチマチで、最終は真夜中過ぎになります。

昨日と今日が例年よりもあったかくなってしまいましたけど、衛生面に万全を期して盛り込みを終え、最初の集荷に間に合わせました。

このあと、店でお正月を迎える準備をすすめてから、ゆったりと湯船に浸かるのを楽しみにしてます。

《年末》

2012-12-28 | Weblog
今日と明日は、夜通しでおせち料理の仕込み、盛り込みです。

毎年のことですが、出荷するまでは、少し仮眠をとる程度で、一生懸命頑張らんとあきません。

年明けは、元旦をうちで御祝いくださります方々に、早くよりご予約を賜っております。
毎年とても有り難く思い、感謝致します。
新玉の年の初めをお慶びいただきますよう、心を込めて料理し、掛け物・器・床飾りもお目出度く取り合わせます。

《おせち料理》

2012-12-27 | Weblog
昨日で年内の営業は終了し、本日よりおせち料理の仕込みを始めました。

数量は例年とほぼ同じで、日程通りに仕込んでいきます。

ご注文賜りました方々には、ほんとうに有り難く存じ、一品一品心を込めて、丁寧に仕上げてまいります。

新年の言祝ぎを、道楽のおせちとともに、御祝いお慶びくださりますれば、この上なく光栄に存じます。

《七十二候》

2012-12-24 | Weblog
二十四節気では「冬至」となりましたが、二十四節気をさらに三つに分け、一年を五日毎に七十二に分け定めた、中国伝来の七十二候という漢詩による名称があります。

この七十二候にもいろいろありまして、今の時節を七十二候で表しすと、唐書の大衍暦(だいえんれき)では「蚯蚓結(きゅういんむすぶ)」、大衍暦をほとんど踏襲した宣明暦(せんみょうれき)では「丘蚓結(きゅういんむすぶ)」、江戸時代の始めに渋川春海(しぶかわはるみ)が日本的に改正した新制七十二候の「貞享暦(じょうきょうれき)」では「乃東生(だいとうしょうず)」、さらに貞享暦を修正した「宝暦暦(ほうりゃくれき)・寛政暦(かんせいれき)では「乃東生(ないとうしょうず)」、明治七~十六年の「略本暦(りゃくほんれき)」では「乃東生(なつかれくさしょうず)」、江戸後期の国学者 上田秋成(うえだあきなり)が作成した七十二候集解では「庭地凍(にわちこおる)」となります。

七十二候というても、いろんな書き方や読み方があって、漢字は旧字、旧仮名遣いの表記となってます。

「蚯蚓結」は、ミミズが寒気にあって、地中で塊となる時節を表しており、このところのクリスマス寒波では、ミミズも土中でかたまるというのは、言い得てますね。「乃東生」は、すべての草木が枯れてる中で、夏枯草(かこそう)のみが緑の芽を出し始める時節を表してます。

昔ながらの季節の表現は、実に味わい深いもんですね。

《T&T》

2012-12-22 | Weblog
今回の道楽「味」外伝は、いつもの「うちでの料理」とはちごて「ハレの日レシピ」という題で、三品掲載されてます。

「かしわ八幡巻」「水尾のウィークエンド」「みずあえ」のレシピを詳しくご紹介致しました。

「かしわの八幡巻」と「水尾のウィークエンド」はクリスマスに、「みずあえ」はお正月にええと思いますんで、ぜひとも作ってみてくださりませ。

《冬至》

2012-12-21 | Weblog
本日は冬至。お昼間が一番短い日です。

夕方、中央市場におりましたが、五時(17時)前にはすでに暗くなってました。

昔から冬至には「ん」が二つ付くもんを七つ食べたら、運が上向くとされてます。
ナンキン(南京)・ニンジン(人参)・ギンナン(銀杏)・キンカン(金柑)・カンテン(寒天)・ウンドン(饂飩)・インゲン(隠元)・レンコン(蓮根)なんかを食べて、運を呼び込み、一途に、コツコツと根気よういきましょう。

また、この日は柚子湯にゆったりと浸かって、無病息災を願います。柚子の香りで心が癒やされ、身体も芯から温もります。

以前は、うちの筋向かいにお風呂屋さんがあって、「柚子湯」「菖蒲湯」の日は、湯船にいっぱいの柚子や束ねた菖蒲が浮かんでたもんです。

心の余裕がなく、世知辛い時代になりましたが、日本に伝わる季節の節目の、味わい深い慣わしなんかは、これからもずぅーと続けていってほしいなぁ と願っております。

《おせち料理》

2012-12-20 | Weblog
今年もおせち料理の下拵えを始める時期となりました。

道楽謹製おせちをお引き立ていただきました御方々には、厚く御礼申し上げます。

一段重『慶筥』,二段重『福重』,三段重『四方の賀春』は、御献立を書き終え、心を込めて一品一品丁寧に仕込んでまいります。

また、飯田知史プロデュースの『明の春』は、今年も実に多くのご愛顧を賜り、ほんとうにありがとうございました。

新玉の年のお祝いに、日本伝承のおせち料理にてお喜び賜りますれば、心より幸いに存じ上げます。

《十干十二支》

2012-12-19 | Weblog
もともと十二支は、木星が十二年で天を一周する木星の位置を示す呼称で、子がねずみ 丑が牛…という十二支獣の意味合いはありません。

来年の十二支の巳は、旧暦の四月で、語源は「已」、つまり「止む」という意味で、草木の成長が極限に達した状態を表してます。
時刻は午前九時から十一時、方角は南南東をさします。

午刻(うまのこく)は、午前十一時から午後一時の二時間でして、正午は十二時ちょうど、それ以前を午前、以後を午後と呼んでます。

干支は日や年の記述に用いられていて、六十年以上用いられた年号は「昭和」のみで、年号と干支を並べることで年を表してました。歴史的にもその年の干支が用いられており、天武天皇即位の際の内乱は「壬辰(じんしん)の乱」、明治維新の際の戦は「戊辰(ぼしん)の役」と呼ばれてます。

来年の十干の癸はもともと「揆」で、測るという意味です。草木の種子内のものが成長して測れるほどになったことを表してます。

癸は「水の弟(と)」とも言い、水滴・雨露・小流の水の意味を持ってます。

来年の十干十二支は「癸巳」、弟(と)のあとには「の」を入れるのが決まり(兄(え)は入れない)なんで、「みずのとのみ」となります。

《年末》

2012-12-17 | Weblog
今年も残すところあと僅か。

年内にやることもたんとあって、何かとあわただしい毎日です。

各地でイベントも多々催され、先だって大阪市立科学館のプラネタリウムで見たオーロラは誠に綺麗でした。

14日から25日までの「大阪光のルネサンス」には毎年行ってますんで、なんとか今年も行きたいなぁと思てます。

21日は東寺さんの終い弘法、25日は北野さんの終い天神。朝方に行くつもりです。

《真味倶楽部》

2012-12-15 | Weblog
本日は、今年最後の真味倶楽部開催日でした。

◇造り 淡路産鮃 伊根産糸より鯛 和歌山産間八 山葵

器.即全 交趾古銅形手鉢
  正全 交趾蛤向付

◇椀盛 雲子蕪汁 三つ葉 柚

器.時代蕗の薹蒔絵槻笠形椀

◇焼物 津田牧場 A5近江牛 サーロイン・ヒレ 白トリュフ塩

器.赤楽陶板

◇中皿 大根 水菜 鹿尾菜サラダ 梅肉青紫蘇ドレッシング

器.保全 獅子赤繪鉢
  和全 青交趾荒磯皿

◇強肴.鰈煮付 菊菜 菜の花

器.時代色繪龍紋四方皿

◇進肴.丹後産煽烏賊と九条葱のおてっぱい 土筆

器.即全 扇花透鉢
  焼締向付

◇香の物 千枚漬 沢庵 昆布

器.大樋長左衛門 飴釉四方鉢
  京焼乾山写繪替錆繪皿

◇留.牡蛎味噌雑炊 芹 生姜

器.黒楽銘々蓋物鍋

◇水物.クラウンメロン富士 メローゴールド 紅ほっぺ

器.古染付平皿

◇御菓子 汁粉 焼餅 紅白白玉

器.即全 唐津汁粉蓋碗

薄茶 長楽 黒茶碗

以上

一年間お引き立てにあずかりました御礼、年末の御挨拶もさせていただき、来たる新玉の年にお会いできます日を心より楽しみに致しております。