京料理 道楽のブログ

道楽の新着情報や、日常のちょっとした一言を書き込んでいきます。

本日

2009-10-31 | Weblog
今夕の御席は、東京からの御常連のお客様で、御献立も熟考して書き上げました。お料理・器とも季節の最高のもんを供しました。大変お喜びいただけ、本当に良かったなぁと思います。
今から頑張って、明日の大阪への出張料理の準備に取りかかります。

[サイン本]

2009-10-30 | Weblog
昨日、知人より大垣書店に張り出してあるサイン会案内の写メールを頂戴し、「こんなふうにご案内いただいてるんだなぁ」と思いました。有り難く存じ上げます。
今日は、仕事の合間に新書【京料理 楽に盛る・永楽に盛る】にサインをしてました。落款も二種押してます。
サイン会は、11月3日(火祝)14:00~15:00に大垣書店 烏丸店にて行います。当日は、お買い上げ賜りましたお客様の御芳名を、その場でお書きしてお渡し致します。滞りなく行えますように、150冊にサインと落款をしておくんです。
広げて乾かさんとアカンので、かなりの場所もとって、大変な作業となりました。
是非ともサイン会当日には、会場へお立ち寄り賜りますよう、切にお願い申し上げます。 詳しくは大垣書店ホームページをご覧下さいませ。

【印籠】

2009-10-29 | Weblog
「控えおろーっ。この紋所が目に入らぬか」の時に登場する印籠ですけど、数年前からちょっとしたブームで骨董屋さんでも以前より、よく目にします。
もともと、室町時代に明から輸入され、印を入れるもんと似てたんで「印籠」と呼ばれるようになったようです。江戸時代には、薬入れとして用いられてましたけど、お洒落なアクセサリーとして根付をつけて、帯に挟んで持ち歩いてました。蒔絵・螺でん・堆朱などがあって、印籠は江戸時代工芸の一分野となりました。印籠蒔絵師も名工がいて、寛永年間に幕府に仕えた名手、梶川彦兵衛(かじかわひこべい)の作品に出会った時は、甚(いた)く感動しました。梶川彦兵衛家は弟子の久次郎が継いで、その業は代々受け継がれ「梶川蒔絵」と呼ばれてます。酒井抱一の下絵を用いた原羊遊斎(はらようゆうさい)の印籠蒔絵も有名です。

南京豆

2009-10-28 | Weblog
今年も南京豆の収穫の時節となりました。毎年この時期に無農薬栽培の南京豆を頂きます。サッとゆがいただけで、信じられない旨さで、初めて味わった時は震える程の感動がありました。
南京豆御飯にしてもびっくりする美味しさ。胡麻豆腐みたいに葛で練り込んだ南京豆豆腐も香りがよくたまりません。
南京豆のほんまの味わい方です。

牡蠣

2009-10-28 | Weblog
昨夜は新鮮な牡蠣を頂戴したので、牡蠣御飯と牡蠣フライにしました。
牡蠣御飯は、牡蠣を酒塩でサッと煎って笊にあげ、土釜に昆布と洗米と煎った汁を加えて、水・酒・針生姜を入れて薄口醤油でお加減し、火にかけます。煮立ってきたら昆布を抜き、炊き上がりに牡蠣の身を混ぜ合わせます。おつゆは、豆腐と葱の味噌汁。
牡蠣フライは、針に刻んだじゃがいもを周りにつけて衣とし、中温の油で揚げて、大根おろしの霙酢(みぞれず)でいただきます。ケチャップをつけても美味。
世界中で愛される食べ物で栄養価も高く、これから寒くなるにつれ最盛期を迎えます。

御献立

2009-10-26 | Weblog
本日は、店が定休日でしたので、夜の料理と出張料理の御献立を書いておりました。墨を擦ると香りもよく心が落ち着きます。
今回の出張料理は大勢さんで、会場が大阪ですので、料理材料や器や調理器具はもとより、折敷や湯のみや箸置や湯呑みなんかも持っていくので、運ぶのが大変です。11時頃からの午餐(ごさん)ですんで、かなり朝早うに出発して、段取りせんとあきません。仲居さんも5人ほど一緒にまいります。
◆《京料理 楽に盛る・永楽に盛る》=『料理を盛ると、うつわはここまで美しくなる。』飯田知史著[里文出版]\2940(税込)

《新刊のご案内》

2009-10-25 | Weblog
【京料理 楽に盛る・永楽に盛る】が本日手元に届きました。書店には、11月初旬に並ぶ予定です。帯にはポスターやチラシと同様の〈料理を抱くと、うつわはここまで美しくなる。〉というキャッチコピー。
里文出版の方々の御尽力の賜物で、ステキな出来映えに仕上がっており、とても嬉しく思います。
楽焼・永楽焼をはじめ、京都の名陶工の手に成る陶磁器について、そして盛り付けた料理について、終わりのほうには『京料理家がみる京焼』という拙(つたな)い文章なんかも綴っております。
うつわと料理に興味をお持ちの方には、必ずお楽しみいただけると信じております。
11月3日(火)[文化の日]14:00~ 大垣書店 四条烏丸店にて、サイン会を行いますので、是非ともお立ち寄り下さいませ。

白菜

2009-10-24 | Weblog
八百屋さんに白菜がたんと出回ってきました。冬野菜で、寒うなる程旨味が増してきます。白菜は元々中国の野菜で、日本に来たのは、意外に新しく明治以後です。お漬けもんや鍋によく用いられますけど、ぼくは豚肉やお揚げさんと炊くのが大好きです。特に豚肉と炊いたんは「ぶたはく」というてほんまに美味しい《ぞうよもん》で、七味をちょっとふっていただきます。
炊き方は、豚肉の切り落としをお酒と水同量で炊いて、適当に切った白菜を鍋に山盛り入れて蓋をのせます。煮えてきたら白菜の嵩(かさ)がかなり少のうなります。白菜から甘みが出てきますので、少量の砂糖と薄口醤油でお加減して暫(しばら)く炊いたら出来上がり。

割烹店

2009-10-24 | Weblog
昨夕は、西宮のカウンター割烹のお店に御招待賜りました。ビルの二階にある料理店は、今夏開店したばかりですが、ご主人は某高級料亭で丁稚から始め料理長となり還暦を迎えるまで勤めた上げたお方で、奥様とお二人でやったはります。平日は夕方からで、1~2組の予約のみ受けておられます。一品づつ丁寧に作っておられるのが伝わってきて、安心して美味しくいただきました。

時代祭《2》

2009-10-22 | Weblog
貴賓殿にて直合(なおらい)をいただきながら御世話いただきました方々を労(ねぎら)います。
18時過ぎに御開きとなり直合の器などを持ち帰りました。
馬に跨り、御所と都大路を闊歩するのは、言葉に表せないほど心地良く、素晴らしい体験をさせて頂きました。なんせ慣れない装束を纏(まと)い冠をかぶって、神事に参加したり、長時間馬に跨り行進したりしましたので、心身ともかなり疲弊した模様でクタクタになっております。