デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

日和山から北上河口へ

2024-04-12 06:50:22 | デラシネ日誌
9時前に部屋を出て、桜満開の日和山へ向かう。途中寿福寺前あたりで、向かいから歩いてきたご婦人から声をかけられる。昨日プラスワンを見たという。木下サーカスも見たとのこと。こういうのはうれしい。
まだ早いのに日和山には花見客が思い思い散策している。これだけきれいな満開の日和山に来るのは始めてだろう。園内の花をみて歩くのもいいが、やはり海を望みながらの桜がいい。ベンチに何度か座りながら桜を愛でる。

山を降りて、いよいよ今日のメインイベント、北上河口までの旅(おおげさだな)がはじまる。昨日遊歩道から河口まで道があるというので、川沿いのプロムナードに出て、河口まで歩く。午前中だったので、そんな暑くならなかったのは助かった。30分か40分ぐらいかかったのだろうか。河口へ到着、思わず「キタカミガワ」と川面に向かって叫んでしまう。昨日見たテレビ番組で橋本さんがしていたのを真似したもの。

帰りは石巻大橋を渡り(これもしたかったこと)、左岸に出て、内海橋をめざす。橋の上から日和山を望む。こういう風景を見るのも初めてかもしれない。

元気いちばで、日替わりランチを食べて、博物館に行くため立町のバス停に向かう。ここで石巻学プロジェクトのメンバーのひとりとばったり、博物館にマッチラベル展を見に行くので、送りますと言ってくれる。これはまさに神の使い。たぶんこの時点で7-8キロは歩きへばっていたので、助かった。博物館で東京上映会のために英吉の映画のブルーレイを借りる手続き、ちょっと時間があったので企画展を見る。被災した作品のレスキューと復旧されたものを展示した、非常に興味深いものだった。
帰りはバスもないので、また車で送ってもらう。うまいぐあいに時間があってよかった。行きはともかく帰りの歩きはきついと思っていたので、ほんとうに助かった。グランドホテルで下ろしてもらう。次のアポまでちょっと時間があったので、カフェでコーヒーを飲むことにする。入ろうとしたところで、またご婦人に声をかけられる。プラスワンに何度か行ったことがあるという。いま連載しているのも読んでいただいているとのこと。一日に2人もプラスワンにきてくれたひとに会うとは・・・
15時ハリストス教会へ。神父さんからいろいろロシア正教についてお話を伺う、善六の改宗についてとても興味深い話を聞く。そして別れ際になんと驚いたことに、拙著「我にナジェージダあり」をやまと屋さんで購入していたことがわかる。それにても面白い話が聞けた。善六研究会でもしも可能なら今日聞いたような話をしてもらいたいものだ。もうひとつちょっと調査を依頼されていた石巻出身の正教徒の神父さんについて、彼が洗礼したときの記録台帳をみて、その記録もみつけてもらった。明治初期からの洗礼者のリスト、たいへん貴重なものを見せていただいた。
17時半グランドホテルに戻り、石巻学の最大支持者といってもいい方とお食事会。物心共に石巻学を応援してもらっているので、お食事でもと思ってお誘いした。ゆっくりいろいろなことをお話できて、いい時間を過ごせた。いまお願いしている「石巻学」の原稿についても途中経過を教えてもらったが、とても楽しみなものになっている。いい夕べだった。お誘いしたのにご馳走になってしまった、申し訳ない。なにかで埋め合わせしないと・・・

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