デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

ペールギュント

2022-10-08 10:44:16 | デラシネ日誌
歩いて新杉田駅まで。目指す静岡芸術劇場の近くには食べるところがないので、昼飯を調達。崎陽軒のシューマイ弁当が900円になっているのにびっくら。ベーカリーショップを2軒見たが、しっくりせず。結局1階のスーパーで助六寿司となぜかおはぎを購入。ぎりぎりで電車に乗り込む。大船から東海道線に乗り換え。ルートメモしておいた接続では10分ぐらい待つのだが、どうも東海道線が遅れているらしいので、来た電車に乗り込む。なんで宇都宮あたりの信号故障でこっちまでとばっちりくらうのかちょっと腹が立つがいまはしかたがない。そこそこ電車は混んでいた。予定より早く着きそうなので、ひとつ先の静岡まで行く。前回来たときホームで食べた駅そばが印象に残っていて、弁当持ってきているのに食べたくなった。富士見そばのチーズそばだった!さすがに今日はこれではなくきつねそば。東静岡駅近くの公園で助六も食べてから劇場へ。
宮城聡演出の「ペールギュント」。この劇場に来るのはコロナ後初めてになる。ここで公演があったリチャード3世のプログラムに原稿を書いてから、春と秋の公演に招待の案内が来るようになった。たしかコロナ前にフランスのサーカスを見て以来になるかと思う。宮城の演出では「マハラバータ」を見たのではないかと思う。スペクタクルな感じでわりと好きだった。今回は「ペールギュント」という演し物にちょっと惹かれて、静岡まで来ることになった。ちょっと傾斜がかった舞台にいくつも穴があり、そこから俳優たちが出入りし、両脇にパーカッションの生演奏がありと、演出自体はあいかわらずスペクタクル、ラストシーンなどはとてもよかったが、全体としてなにかもの足りない感じがした。宮城がパンフレットの中で、アイディンティティを求める物語である「ペールギュント」に、日本という国のアイディンティティを重ねたと書いているが、それはほとんど感じ取ることができなかった。ちょっと気になったのは、いま巷を騒がしている静岡大道芸ワールドカップのプロデューサーが、海外パフォーマーを差別する自分の意見書をスタッフ会議で配布し、首になったのだが、そのプロデューサーがSPAC所属の俳優だったこと。この芝居の演出コンセンプトを知って、それで日本人とは何かなど思いついたのではないかというのは、うがち過ぎか。この発言を知って劇団代表の宮城はすぐに、あってはならないことだと声明を出しているし、今日も劇場でこのことを問いただしていたと思われる知り合いのようなお客さんにたいして、同じように謝罪していたのを目にしているが、ちょっとそのことが頭をよぎってしまったのは事実。
それにしても大道芸という一番イーブンな世界にこんなことを持ち込んだ背景には、それ以前の外国人優遇という大会側のスタンスもあるような気がする。膿を出し切っていなかったということなのだろう。
20時過ぎに帰宅。
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