デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

Dau退行

2021-11-12 06:12:05 | デラシネ日誌
足の小指の状態は大分よくなってきた。家で生活する分にはまったく問題ない。問題は靴を履いたとき。
今日の一大テーマは、6時間の映画を見ること。「東京裁判」以来の超長編映画への挑戦。10時45分に始まって、14時に休憩が一回あるだけで、17時15分ぐらいまでという長丁場。朝飯をがっつり食べようということで、久々にスパツナサラダ。スパゲッテイは200グラム茹でる。とにかく水分をとらないよう心がける。
横浜パンの家でクリームパンとツイストドーナツという甘い系パンを購入、調理パンは水分が欲しくなるのでやめとく。さらにジャック&ベティの近くのイオンでバナナを購入、徹底的に水分をとらない作戦。今年初めて下にヒートテックも着込む。この作戦が実り、頻尿じいちゃん、一回の休憩のトイレだけですみ、覚悟していた途中トイレにいくということにはならず。休憩時間は15分しかない、館内での食事は禁止、表に出て、座るところがないので、立ってパンを食べる。なにか学生気分に戻ってしまう。
「Dau退行」すごい映画だった。あの緊張感はなんなのだろう。実際に映画がどのように撮られているかわからないが、セリフが台本とかあってのものでない、つまり劇的セリフではなく、その場でおこなわれている自然な会話(非日常的なことが演じられているのだが)の中で展開されている、ということは演じている役者たちは、その役になりきるということにもなるのだろうが。ロシア文学の長編小説のようにいくつものストーリーが絡み合う、圧巻の構成である。怖かったのはこの映画がソ連全体主義の全貌を明らかにするという目的をもっていたというが、それが現代とも重なりあってくることだ。その意味で新所長に未来の共産主義国家と世界について講義するシーンは、時代背景は1968年なのだが、映画がつくられているのは現在で、だからこそリアリティーをもつのだが、引き込まれてしまった。ラスト30分ぐらいのシーンには息をのまされる。カットアウトの映画、もう一度見る体力はないが、いろいろな仕掛けが各シーンにあって、それを確かめてみたいような気もした。それにしても疲れた・・・映画館を出たときは夕闇の中だった。

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