[用例研究 183] 〈whenever①〉
(BLONDIE By Dean Young & Stan Drake)
1 We can begin the buffet whenever you like.
1 I hate this moment, because no one wants to be first in line.
2 Part of my service is to insure you against that.
2 Really? How?!
3 I always bring along my insurance man.
[解説]
1
・buffet [bəféi / búfei]: ここでは a buffet party(立食パーティ)の意味でせう。buffet(元はフランス語)は a meal in which people serve themselves at a table and then sit down somewhere else to eat と説明されます。「バイキング」は日本人の命名による和製の用法です。ホテルでのこの形式の朝食については a breakfast buffet とすると理解しやすいのかと思ひます。
・whenever: 複合關係副詞 whenever は、① any の意味合ひを含み「~するときはいつでも」(at any time when)と、②讓歩の意味合ひを含み「いつ~しようとも」(no matter when)と兩樣に解されます。①②いづれにも解せる場合もありますが、文脈で判斷すると良いでせう。
ここでは whenever you like で「いつでもあなたの好きなときに」を意味し、①の意味合ひで使はれてゐます。
□參考例文
183.1 Come again whenever you like.
來たい時またいつでもいらつしやい。
□參考例文: ①②いづれにも解せるケースです。
183.2 Whenever I do that, I get into trouble.
それをするたびに(/いつそれをやらうとも、)ぼくは面倒なことになる。
□參考例文: 疑問詞を強調するため whenever が使はれることがあります。when ever と分けて綴るのがふつうです。
183.3 Whenever (/When ever) did she marry him?
いつたいいつ彼女は彼と結婚したんだい。
2
・insure~against… : 「…とならないやうに~に請合ふ(/保障する)」「…防止を~に保障する」
3
・bring along~: 「~を携行する」「~を連れてくる」
・insurance man: 造語ではないかと思ひます。insurance の意味合ひは protection against something bad that might happen に近いものかと考へ、[意味把握チェック]では「保障擔當者(/請負人)」としてみました。
[意味把握チェック]
1 「いつでもお好きなときに立食パーティを始められますよ」
1 「この瞬間がいやなのよね、誰も列の先頭に竝びたがらないから」
2 「うちは、それ防止の保障をサービスに含めてゐるんですよ(/うちのサービスにはそんなことにならないやうな保障も含まれてゐるんですよ)」
2 「ホント?どうやつて?」
3 「常に保障擔當者(/請負人)を連れてくるんです」
[笑ひのポイント]
・Blondie が立食パーティの仕出しを行なつてゐます。食ひしん坊の Dagwood には恰好の役どころかと思はせ、笑ひを誘ひます。