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今年もやってるやってる~

バコレ、豪快に米国デビューを飾る(ヘビー級x2)

2024年08月09日 05時24分06秒 | 世界ボクシング

先週末3日、米国カリフォルニア州で行われた試合結果です。
ヘビー級戦(10回戦):
マーティン バコレ(コンゴ=旧ザイール)TKO5回2分7秒 ジャレッド アンダーソン(米)

*2年前の2022年5月に、敵地フランスに乗り込み、2016年リオデジャネイロ五輪スーパーヘビー級金メダリストのトニー ヨカ(仏)を下すなど、欧州では実力者として知られるバコレ。22戦目にして、米国でのデビューを豪快に果たすことになりました。

バコレが対戦したのは、最近では珍しくなってしまった米国期待の若手選手である17戦全勝(15KO)のアンダーソン。体格で上回るバコレは、アンダーソンの強打にビクともせず米国人に襲い掛かっていきます。

初回からアンダーソンを上回る強打でライバルを圧倒していったバコレ。見事なアッパーからの連打でダウンを奪います。打たれながらも勇敢に抵抗していくアンダーソンですが、中盤5回に再びバコレのパンチに捕まってしまいます。初回と同じパンチでダウンを追加されたアンダーソンは立っているのがやっとの状態。試合再開後に英国を拠点としているアフリカ人にまたまた捕まってしまいゲームセット。バコレが戦慄な勝利を収めると同時に、アンダーソンが保持していたWBOインターナショナル王座と、空位だったNABFタイトルを獲得しています。

32歳と今が旬のバコレ198センチ129キロと、堂々たる体格の持ち主でもあります。今後のヘビー級最前線での活躍も期待できるでしょう。

 

ヘビー級戦(12回戦):
元3団体統一王者アンディ ルイス(米)引き分け(0対1:114-114x2、112-116) ジャレル ミラー(米)

*超巨漢同士(二人ともがっしりというよりおデブさん)によるサバイバル戦。前半戦はルイスがミラーをぐらつかせる場面がありましたが、中盤戦以降は逆のパターンが目につきました。最終的にはミラーが逆転したように見えましたが、出された判定は痛み分け。両者により即再戦実現が期待されます。

ルイスは2019年6月に、当時の3団体統一王者アンソニー ジョシュア(英)に番狂わせのTKO勝利を収め、一時とはいえ世界の頂点に立ちました。本来ならその時、ミラーがジョシュアに挑戦する予定でしたが、ミラーが薬物検査に落ちたためルイスが代役となった経緯があります。何となくルイスとミラーには、因縁めいたものが感じられます。

 

2024年8月9日現在の、最重量級の王者たちを確認しておきましょう。

WBA(スーパー):オレクサンデル ウシク(ウクライナ/防衛回数3)
WBA(レギュラー):マヌエル チャー(独/0)
WBC:オレクサンデル ウシク(ウクライナ/0)
IBF:ダニエル デュボア(英/0)
WBO:オレクサンデル ウシク(ウクライナ/3)
WBO(暫定):ジョセフ パーカー(ニュージーランド/0)
OPBF(東洋太平洋):ジャスティン フニ(豪/1)
WBOアジア太平洋:ウラジスラフ シレンコ(ウクライナ/0)
日本:但馬 ブランドン ミツロ(KWorld3/1)


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