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今年もやってるやってる~

オラスクアガ、見事な勝利で新王者に(WBOフライ級ほか)

2024年08月02日 05時30分41秒 | 世界ボクシング

先月20日、東京都両国国技館で行われた試合結果です。
WBOフライ級戦(王座決定戦):
アンソニー オラスクアガ(米)KO3回2分50秒 加納 陸(大成)

*ジェシー ロドリゲス(米)がスーパーフライ級に再転向したため、空位となった王座をオラスクアガと加納が争うことになりました。

実力拮抗者同士の対戦だと思われたのですが、試合は予想外の一方的な展開に。その表情からも自信が伺えたオラスクアガが、初回から豪快なボクシングで加納を圧倒。一発一発のパンチを、良い角度から豪快に振り抜く軽量級とは思えないボクシングで、ライバルを後手後手に追い込んでいきます。

サウスポー(左構え)の加納に対し、特に有効だったのが右のショートアッパー。そのパンチに加え、力強い左右のボディー攻撃で加納の戦力を奪っていきました。

3回中盤には、加納も見せ場を作りました。しかしその回終盤、米国人が見事な右からの左アッパーをクリーンヒットさせKO勝利。昨年4月以来の2度目の世界戦で、念願の世界のベルトを獲得しました。

面白い存在が世界王座の一角に食い込んできたフライ級戦線。下記は2024年8月2日現在の、同級のタイトルホルダーたちとなります。

WBA:ユーリ 阿久井 誠悟(倉敷守安/防衛回数1)
WBC:空位
IBF:空位
WBO:アンソニー オラスクアガ(米/0)
OPBF(東洋太平洋):桑原 拓(大橋/1)
WBOアジア太平洋:畑中 建人(畑中/0)
日本:飯村 樹輝弥(角海老宝石/2)

 

スーパーバンタム級戦(10回戦):
那須川 天心(帝拳)TKO3回1分49秒 ジョナサン ロドリゲス(米)

*キックボクサー時代に「神童」と呼ばれていた那須川。プロボクシングに転向後4戦目にして、世界ランカーと対戦しました。

サウスポースタイル(左構え)の那須川は、開始のゴングと同時にスピードとパンチの的確性でロドリゲスを圧倒。2回終盤には、左ストレートでライバルの足を止め、その後の連打でストツプ寸前まで追い込んでいます。

3回中盤、同じ攻撃パターンで今度はレフィリーストップまで持ち込んだ那須川。元々戦闘能力はピカ一だった選手に、リング上でのパンチのシャープさが出てくるようになりました。今後の飛躍が大いに期待できるでしょう。


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