DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

あの試合から30年(WBCヘビー級:1993年10月1日)

2023年10月01日 05時43分27秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前になる1993年10月1日、英国で行われた試合結果です。
WBCヘビー級戦:
王者レノックス ルイス(英)TKO7回1分12秒 挑戦者フランク ブルーノ(英)

(注目の大英帝国勢対決が実現)/ Photo: wikipedia

*ここ数年、大盛況の大英帝国ボクシング界ですが、30年前は米国をはじめ多くの国々に大きく後れをとり、くすぶっていました。特にヘビー級ではその傾向が強く、主要3団体(当時WBOはまだまだマイナー団体扱い)の世界王座はもちろん、各団体の世界ランキングを見渡しても米国勢に独占されていました。

そのような状況の中で行われた英国人同士によるWBCヘビー級戦。英国のウェールズで行われたにも関わらず、米国のテレビ局/時間帯に合わせるために深夜に試合開始のゴングが鳴らされています。10月の初めの深夜となると、涼しさを通り越し寒さが身に沁み始める時期です。しかし両者が激しい打ち合いを展開し、会場は興奮の渦に包まれました。

20世紀初の英国出身のヘビー級王者ルイスと、2度目の世界挑戦となるブルーノ。共に左ジャブから右ストレートという、基本に忠実のボクシングスタイルの持ち主です。体格、距離感も類似したものがあり、常に相手の有効打が被弾する危険と隣り合わせの試合展開が続いていきます。

(両者、相譲らず)/ Photo: talkSPORT

両者が譲らないシーソーゲームが続く中、試合は中盤戦に突入。ルイスが左フックで同胞の先輩をぐらつかせ、連打を浴びせます。相手を左手で抑え右強打を放っていたルイスに注意が入りますが、試合再開後もブルーノがピンチを脱することは出来ず。結局はその回の中盤にブルーノ陣営がストップを要請し試合終了。ルイスが英国ヘビー級の新旧対決を制し、前年に「認定」された王座の2度目の防衛に成功。好勝負を演じた大人気者ブルーノは、又しても世界のベルトを腰に巻くことはなりませんでした。

(その強打でブルーノ(左)を捕らえたルイス)/ Photo: BoxRec

この試合後もヘビー級は米国中心で回っていきますが、2023年現在の英国ボクシング界の活況は、30年前のこの日から徐々に始まったといっていいでしょう。

(英国勢対決を制したルイス)/ Photo: Boxing News

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