僕と僕の母様 第10回
「ただいま」 玄関のドアを開けて 一度言う。
「お帰り~」 母様の声が リビングから聞こえてきた。
「ただいま」 リビングのドアを開けて キッチンに居る母様の顔を見て もう一度言った。
「お帰り、遅かったじゃない。 お腹空いてる?」 母様が リビングに居る僕に向かって そう聞いてきたので
「うううん」 上着を脱ぎながら そう返事をし ソファーに座って 電車を降りてからのことを話した。
「えー、じゃあ行くときに おやつ買っていかなかったの?」 洗物をしながらそう言ってきた。 洗物をしている水の音のせいで 声が大きい。 ああ、元気な声だ。 疲れている僕には 余計と疲れを呼ぶ 元気さだ。
「帰りの方がお腹空くと思って」 予定外のお腹の空きような 展開だったけど。
「みんなおやつ持ってきてたでしょう?」
「知らない」 テレビがついていなかったので リモコンのスイッチを押しながら そう返事をした。
「知らないって どういうこと?」 キッチンからこちらに歩いてきた。
「何もする気がしなかったし 大声の中に入る気もなかったし お腹も空いてたから ずっと寝てた」 母様が僕の隣に座ってきた。
「はぁ、どうして遊べないんだろ とにかく今お腹はおやつ腹で 空いてないのね。 じゃ、はいお釣り」 そう言って手を出してきた。
Gパンのポケットから 百円ちょっと返した。
「へー、これ以外は今食べてきたのね」 横目で見られた。
「へへ」 笑って誤魔化そう。
「うん? さっきお腹が空いてたし 寝てたって言った?」
「うん」
「何でバーベキューに行って お腹が空くの?」
「食べなかったから」 あちゃー 内緒にしておこうと思ってたのに つい言ってしまった。
「バッカじゃない、バーベキューのお肉食べなかったの?」 母様は僕がお肉を 絶っていることを知っているが、この日はみんなと一緒なんだから 食べてきなさいと言っていたのだ。
「食べてない」 笑いながら 答えた。 笑って誤魔化そう手段だ。
「食べなさいって言ったのに、野菜は?」
「食べてない、少しのおやつとガムを噛んでた」 ここでも笑って誤魔化そう手段。
「本当に何でこうなんだろう、しっかり食べないといけないって 言ってるでしょう」
やばい、このままお説教に 入られるかもしれない。 何とか誤魔化さなくっちゃだ。
「面白いヤツがいてね」 話を誤魔化そうとした時
「駅まで ちゃんと着いて 集合場所に行けたの?」 僕の言葉を遮るように 聞いてきた。
「失礼な! ちゃんと行けたよ子供じゃないんだから」
「何言ってんの 何時に家を出たらいい? って聞いてくる時点で 充分子供じゃない」 半分笑いながらそう言ってきた。
僕のその返事の仕方が 面白かったのか 母様のお説教心はなくなったようだ。
それから遠足のことを聞かれたが 答えようにも寝ていた僕には 答えられない。
それに遠足自体の話より 例のランボーの話で盛りあがった。
ランボーの話をするうちに 僕のテンションも上がってきて 疲れが飛んでいった。
不思議なんだが 時々こういうことが 起きる。
疲れているのに 母様と話をするうちに 疲れが飛んでいくんだ。 いやな事も 笑って話している時もある。 母様が「それで? それで?」 と聞いてくるうちに テンションが上がってきたりすることもある。 まぁ、反対に しつこいなぁ と思うときもあるけれど。
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「お帰り~」 母様の声が リビングから聞こえてきた。
「ただいま」 リビングのドアを開けて キッチンに居る母様の顔を見て もう一度言った。
「お帰り、遅かったじゃない。 お腹空いてる?」 母様が リビングに居る僕に向かって そう聞いてきたので
「うううん」 上着を脱ぎながら そう返事をし ソファーに座って 電車を降りてからのことを話した。
「えー、じゃあ行くときに おやつ買っていかなかったの?」 洗物をしながらそう言ってきた。 洗物をしている水の音のせいで 声が大きい。 ああ、元気な声だ。 疲れている僕には 余計と疲れを呼ぶ 元気さだ。
「帰りの方がお腹空くと思って」 予定外のお腹の空きような 展開だったけど。
「みんなおやつ持ってきてたでしょう?」
「知らない」 テレビがついていなかったので リモコンのスイッチを押しながら そう返事をした。
「知らないって どういうこと?」 キッチンからこちらに歩いてきた。
「何もする気がしなかったし 大声の中に入る気もなかったし お腹も空いてたから ずっと寝てた」 母様が僕の隣に座ってきた。
「はぁ、どうして遊べないんだろ とにかく今お腹はおやつ腹で 空いてないのね。 じゃ、はいお釣り」 そう言って手を出してきた。
Gパンのポケットから 百円ちょっと返した。
「へー、これ以外は今食べてきたのね」 横目で見られた。
「へへ」 笑って誤魔化そう。
「うん? さっきお腹が空いてたし 寝てたって言った?」
「うん」
「何でバーベキューに行って お腹が空くの?」
「食べなかったから」 あちゃー 内緒にしておこうと思ってたのに つい言ってしまった。
「バッカじゃない、バーベキューのお肉食べなかったの?」 母様は僕がお肉を 絶っていることを知っているが、この日はみんなと一緒なんだから 食べてきなさいと言っていたのだ。
「食べてない」 笑いながら 答えた。 笑って誤魔化そう手段だ。
「食べなさいって言ったのに、野菜は?」
「食べてない、少しのおやつとガムを噛んでた」 ここでも笑って誤魔化そう手段。
「本当に何でこうなんだろう、しっかり食べないといけないって 言ってるでしょう」
やばい、このままお説教に 入られるかもしれない。 何とか誤魔化さなくっちゃだ。
「面白いヤツがいてね」 話を誤魔化そうとした時
「駅まで ちゃんと着いて 集合場所に行けたの?」 僕の言葉を遮るように 聞いてきた。
「失礼な! ちゃんと行けたよ子供じゃないんだから」
「何言ってんの 何時に家を出たらいい? って聞いてくる時点で 充分子供じゃない」 半分笑いながらそう言ってきた。
僕のその返事の仕方が 面白かったのか 母様のお説教心はなくなったようだ。
それから遠足のことを聞かれたが 答えようにも寝ていた僕には 答えられない。
それに遠足自体の話より 例のランボーの話で盛りあがった。
ランボーの話をするうちに 僕のテンションも上がってきて 疲れが飛んでいった。
不思議なんだが 時々こういうことが 起きる。
疲れているのに 母様と話をするうちに 疲れが飛んでいくんだ。 いやな事も 笑って話している時もある。 母様が「それで? それで?」 と聞いてくるうちに テンションが上がってきたりすることもある。 まぁ、反対に しつこいなぁ と思うときもあるけれど。
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