大福 りす の 隠れ家

小説を書いたり 気になったことなど を書いています。
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日本を感じる

2011年01月24日 12時50分32秒 | 日記
本日 深夜0時に カテゴリ『小説』 に 「僕と僕の母様」 第3回 をアップいたしました。


沢山の方に読んでいただき ありがとうございます。


お時間があれば 読んでみてください。





偶然 ある民俗学者の方が 書かれていたものを 読んだのですが、



「春は花 夏の青葉に秋紅葉 冬の白雪積もるぞめでたき」


出雲系の神楽歌の一首である。

花見、月見、紅葉狩り、雪見など、そうした風雅を他の民族社会に理解を求めることは、なかなかむつかしい。

私たちは、いうなれば「旬遊」の歴史をもっている、といってもよいだろう。

それは、世界に誇るべき文化なのである。




こんな風に書かれていました。


本当に 春夏秋冬を 楽しめるお国であることに 嬉しさを感じます。

夏には「暑い」 冬には「寒い」  ついうっかり出てしまう言葉ですが 「暑い」「寒い」だけではなく 神楽歌のように 「青葉」「白雪」に心を向けるのも いいものですよね。

それに目の前には もっと違う 嬉しいものや、楽しいもの、心が清々しくなるものなども 映っているかもしれませんよね。





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僕と僕の母様 第3回

2011年01月24日 00時00分15秒 | 小説
僕と僕の母様 第3回

 六月、高校生にもなって 遠足があるらしい。

しかし まだ救われたのが 小学校、中学校と違って 行き先を生徒で決められた事だ。

別に何処に行こうと いいのだけれど、せっかく高校生にもなったのだから 学校に決められたことの中でも 自分たちで行き先を決めて やっていくっていうのは 少し大人になった感じがする。

一人の奴が ノリノリで 「バーベキューをしたい」なんて言い出した。

遠足だけでも僕は行きたくないのに バーベキューなんて 仲間意識のあることはしたくない、だからといって 反対する気もない。 結局盛り上がれる奴達の 気迫に押されて バーベキューに決まってしまったようだ。

それも行き先は、学校近くの生徒が多いから そういう自然に囲まれたところは 幼稚園や小学校の遠足で 近場は行き尽くしているらしく、少しでも ここの土地から離れていて、遠足という形にできる距離にあるところと言うのだ。 

何処でもいいじゃん、そう思って話の流れを聞いていると、担任の先生が
「ちょっと遠くになるから 集合時間は早くなってしまうが、今まで私が受け持ってきたクラスで 何回かバーベキューをしたが ここはいいぞ」と言って、行き先の提案をした。

 待ってよ、そこは僕自身が 幼稚園と小学校の時に 遠足で行った所じゃないか。 僕にとっては何の変哲もないし、それに遠足のシーズンだ、あの幼稚園児が うじゃうじゃしているところに高校生が混じるの? よしてくれよ。 そう心の中で言っていた。

そんな僕とは裏腹に そこに行ったことのない ノリノリの連中は「そこに決定」なんて叫んでる。

そうなると 何故かそう言う奴達の雰囲気に飲まれて 決まってしまう。



 以前母様に 六月の学校予定表を渡したときに

「へー、遠足があるんだ。 何処行くの?」と聞かれたことがあった。

その時には 何も決まっていなかったので

「知らない。先生が今度決めるみたいな事 言ってたけど、どうするんだろうね」なんて会話があったから この事を家に帰って 母様に話した。


「前に言ってた遠足なんだけどね 行き先が決まったんだ」

「何処?」

「何か バーベキューをしたいからって、僕が 幼稚園と小学校で 遠足に行った所あるじゃない? ながーい滑り台のあった所 あそこだって」

「あら、そうなの。 学校方面なら いくらでもバーベキューの出来る良いところがあるのに 何でまたあんな遠くに行くんでしょうねぇ」

「行きたがりの連中が 先生の提案で勝手に盛り上がったんだよ」

「ふーん、そうなの それより知らなかった。 あそこバーベキューも出来るのねぇ。 かなり広いからなぁ。 まぁいいじゃないの あそこには陵也は 幼稚園で二回も行ったし 小学校でも行ったから 慣れてるでしょ」

「えっ、幼稚園で二回行ったの?」

「行ったわよ、年少さんの時は 幼稚園の近くだったけど年中、年長と 二回行ったの覚えてないの?」

「エー、うそー、はっきりとは覚えてないけど 年長さんと一年生の時に ながーい滑り台で遊んだあそこでしょ?」

「うん、そうよ」

「でしょ、その前の年中さんの時は 原っぱみたいな所だったよ」

「うんそうよ、その原っぱの所は 入ってすぐの所でまだ小さいから 奥にまで入らなかったのよ。 それで年長さんになって 少しは大きくなって 危険性も少なくなったって言うんで 奥の方の山に入って、長い滑り台とかがある アスレチックコーナーに行ったのよ。」

「ああ、そうなんだ、今の今まで知らなかった」・・・僕は何回あそこに行くのだろう。




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