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内定取消、派遣打ち切りについて

2008年12月04日 | Weblog
内定取消、派遣打ち切りについて、連日報道がされていますが、
2008年12月4日の読売新聞「よみうり寸評」の記事を紹介します。
『〈人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、 仇 ( あだ ) は敵なり〉--武田信玄の言葉。江戸初期の軍学書「甲陽軍鑑」がそう伝えている◆この話、江戸中期には浄瑠璃で「天の時、地の利は人の和にしかず、人は城、人は石垣……」と語られた。人間管理が巧みだった信玄は「大事なのは何よりも人間だ」と味方を励ました◆〈内定取り消し〉や〈派遣切り〉〈期間従業員・正社員の解雇〉にまで及んできた当節の人員削減など、冷えた雇用状況は「とんでもない話」というだろう◆景気悪化の影響で来春卒業予定の大学生や高校生のうち、先月25日現在で87社の331人が採用内定を取り消された。社会への入り口で早々に社会不信を若者に植え付けてしまう◆また10月~来年3月の半年間に失職したか、職を失うことが決まっている派遣社員や期間従業員など非正規労働者は3万人に上る。〈雇用の調整弁〉とは悲しくも非人間的に過ぎるネーミング◆人が石垣なら、粗末には扱えない。思慮もなしに取り外せば城は崩壊する。』
言い得て妙だと思います。