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確定拠出年金の運用、転職で放棄4万7000人超

2006年07月23日 | Weblog
7月17日の日経新聞によると
『確定拠出年金(日本版401k)の運用を、転職を機に放棄している人が2005年度末で4万7000人にのぼることが明らかになった。毎年2倍のペースで増えており、転職時に必要な手続きを済ませて運用を続けている人の1.3倍となった。継続手続きを知らずにいる人が多いためとみられる。運用を続けないと給付額が減り、将来問題化する恐れがある。
確定拠出年金は加入者本人が積立金を債券や投資信託などに投資して運用する制度で、昨年末時点で約175万人が加入。転職の際に、転職先の企業年金に積立金を持ち運べる「ポータビリティー」が特徴の一つだ。会社員が加入する「企業型」では転職先に同型の年金がない場合、自営業者らが加入する「個人型」に積立金を移して運用を続ける必要がある。』
転職後、半年以内に切り替え手続きをしないと、積立金は自動的に国民年金基金連合会に移され、運用が一時的にできなくなるそうです。また、毎月50円の手数料を取られるため、将来の受取額が減ります。企業は適格年金廃止ありきで、401kのデメリットを深く考えずに安易に切り替えたケースが目立ちました。自己責任が売りの401kですが、「手続きの説明を受けた覚えがない」というケースなど、従業員に対する教育というか教育以前の周知徹底がなかったからだと思います。