散歩から帰ったら晩飯になり、鮪の刺身があったので再び酒を燗して呑み始めた。
煮しめ、蒲鉾、伊達巻、鰊昆布巻き、黒豆、ごまめ、栗きんとんなどが並べてあったので肴に不足はなく、しかも歌番組がありそいつも肴に呑んだ。
9時から阿久悠と酒井政利とのライバル関係を描いたドラマがあり、この暮れから正月の課題として歌謡曲を読み込んでいたので、偶然にしても出来過ぎだなと思ったが、すごく面白かった。
酒井はソニーの敏腕プロデューサーで、千家和也と都倉俊一のコンビの歌で山口百恵を育てたが、同時期阿久は桜田淳子で対抗していた。
この勝負は山口百恵に上がり、阿久と都倉俊一のコンビでピンクレディーを企画して都はるみ「北の宿から」沢田研二「勝手にしやがれ」ピンクレディー「UFO」でレコード大賞3連覇して勝負を決めた。
都倉の分析では、酒井はハンサムで女にもモテたが、阿久はブ男で偏屈で劣等感を感じていたらしい。
山口百恵が作詞に阿久を指名しなかったのは、良く云われてるように、スター誕生の審査員のコメントで、”歌手より俳優の妹役が似合ってる”と云ったことに起因していると描かれていた。
阿久は小豆島の出身で、音楽の世界で最先端にいたが、田舎を馬鹿にするわけではないが、そのセンスが嫌いだった。
阿久の書いたものは数冊読んだが、大好きな歌謡曲について書いている多くの本を敬遠したままで、今回図書館で借りた歌謡曲本でも避けた。
でも、このドラマが面白かったので、この二人が書いたものを読みたくなった。
年頭の誓いをしたばっかりで直ぐに浮気をするから、今年も誓い達成は危ういのかなあ。