キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

宇野が凄かったぜ

2018年02月18日 | Weblog
随分と暖かくなった。
毎朝目が覚めると暖房を付けて、部屋が暖まってから起きていたが、この数日はその必要もない。
朝起きて雨戸を開け、風呂に入り、朝飯を食べて飯粒を庭に撒こうと出てみたら、雀が一斉に飛び立ったが、庭石の上に飯粒が撒かれていた。
上の息子が撒いたようだが、生き物にたいし優しいところがあるが意外だった。

朝飯は寿司を食べたが昨夜の残りが大量にあった。
息子が食べた後だが、鮪、帆立、〆鯵、干瓢、卵焼きがあり、寿司飯を温めて、なめこと豆腐の味噌汁に蕗の薹を刻んでいれた。
残り物とはいえ朝の寿司は中々いい、酒を燗して呑みたくなったが、ここのところそれでなくとも呑みすぎなので思い止まった。

9時半に自転車でJA湘南へ出掛けたが、やっぱり品物が少なかった。
スイトピー、蜜柑、梅干、春菊を買った。
WAKWAKへ回り、ブロッコリー、ほうれん草、さつま揚げを買った。

10時半には帰ってきたので本の整理を始めた。
目に見えて進展したとは思えないが、どうにか前進していて、古い記憶の層まで脳の中が整理されているような感じがしてきている。
混沌とした状態も悪くなかったが、全体が把握出来るのもそんなに先のことではなく、その時は気分爽快だろう。

昼は昨日買ってあった浅利を砂抜きしておいたので、ボンゴレを作ってくれと頼んでおいたら娘が作った。
まあまあいい出来だったが、24時間砂抜きしたのに未だジャリジャリした。
浅利はこれがありおっかなびっくり食べるので美味さが半減する。

午後はスケートのフリースタイルを観た。
妻は羽生の演技を心臓が締め付けられるような気分で観ていたらしいが、女はフィギアスケートとが好きなようだね。
僕はスピードスケートの短距離とジャンプのような一瞬で勝負がつくようなものが好みで、オリンピックだから観たが、普段は観ない。
最後に演技をした宇野が、今季最高得点を出しているとかで、逆転を狙っていたその緊張とヤル気の表情がよかったが、残念なことに最初のジャンプで転んでしまった。
あれが飛べていれば逆転優勝だったはずで、最後まで張り詰めた凄い演技とドラマチックな結末を観たかった。
勝負のだいご味は、そこにあったのにね。

午後も本の整理で、晩飯に呼ばれるまで熱心にやった。
晩飯は豚肉が大量にあり、大根を買ったとかで、またもや大根そばとなった。
青首大根をピールしたのがふにゃふにゃして美味くなかったので、バアサンから50円で買った聖護院大根をピールしたら多少ましだったが、天候が悪く野菜の出来が悪いのだろう。
しかし、それにも関わらずずいぶん食べて、最後に饂飩を入れて完食した。
えいの煮こごりで麦乙湯割りを呑んでいたが、鍋の争いに巻き込まれ、一杯しか呑めなかった。

土曜日は母の着替えを手伝う日なので、9時まで身体を拭いたり足の指の包帯を取り替えたりした。
宮部みゆきを今月は集中して露出しているのでプレミアムシネマで「ソロモンの偽証」をみたが、この日は「荒神」を観た。
兄妹の愛と近親相姦、隣り合った村の抗争と呪術一族を組み合わせた物語で、本の整理をしていて大量に出てきた若いころ熱中した半村良の世界に似ているなあと感じたりしていた。
ヒロインの妹役は見た事がある顔だなあと思っていたが、内田有紀だった。
若いころ付き合っていたGFと同じ名前で、気にしていた女優なのに長い間見ないと忘れてしまうものなんだ。

先日電話をした昔の会社の上司から再び別のバックナンバーの「横浜文学」が送られてきたので、彼女の書いた私小説を読んだ。
昭和30年前後の日本の混乱期から復興期の境目にかけての話で興味深く、今回は復員兵がアメリカ兵相手のパンパンの恋文代筆業を渋谷でやっていて、英文科の主人公が其処でアルバイトをする話だが、恋文代筆の話は聞いたことがあるが、実際にやっていた人の文章はその時代の雰囲気を強く反映している。
その復員兵が「金銭で表現されるものだけではなく、日本社会の古き良き週間、文化、家族関係、はたまた人間の在り方、全てが破壊され、復活したものはほとんどないね」と話しているが、命を懸けて国のために戦って、帰ってきたらアメリカのコントロールのもとに戦前の価値が全否定され、それを真に受けた馬鹿な日本人の多くが、何が重要なのかを吟味することもなく70数年が過ぎた。
ふるさと、言葉、家族を拠り所にする以外に、日本人として立つことが出来るのであろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする