キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

フーデックス二日目

2013年03月07日 | Weblog
朝、約束してあったヴァルファルモサとの商談に向かうが、値上げの話があっただけで日本でのブランド構築についての進展は見られなかった。話の内容とは裏腹に時間だけは充実していて、気がついたら一時間半が過ぎていた。

スペインパビリオンを歩いているとカルロス・セレスのペドロが一人暇そうにブースにいた。二年前にうちの担当者が余りにも馬鹿馬鹿しいことしか云わないので取引を中止した。ペドロはそいつの上司だが、話を聞いたら馬鹿な部下のお陰で韓国、支那、シンガポール等の客先も失ったとのこと、まあアホな部下に仕事を任せた本人の責任も重いと思が・・・。

オリビエ・トリコンとは前夜千葉の鮨屋で会食をして四方山のことを話したが、この日ブルゴーニュ、プティ・シャブリ、シャブリの試飲をし、今後の日本での味筋について検討した。男っぽい辛口のシャブリで行くことに決まっていたが、具体的にその内容を決めた。このプロジェクトの詳細については、「たる 4月号」のコラムに詳しい。機会があったらごらんください。

ピエール・ブレ、ラトゥール・ジローで試飲をした。両者のブルゴーニュ・ブランの個性の差が面白かった。ジローがシャープで樽の風味が豊かなのに対し、ブレは果実がたっぷりでボリュームがあるワインであったが、さてどちらが好みかというと甲乙つけがたい。

ブレのジュブレ・シャンベルタン2010は繊細で今でも楽しめるストロベリー風味のワイン、ジュブレ・シャンベルタン・カズティエ2009は、鮮烈な香り立つフルーツの香りが独特で、抗し難い魅力を持ったチェリー風味のワインであった。

ジローのムルソー、シャルム、ジュヌブリエールの三兄弟は久々に飲んだが、それぞれ個性が異なるにしろ、相変わらず繊細でシャープ、若いうちに飲んでよし、置いてよしのチャーミングなワインであった。マランジュを売却して購入したポマールは2010を飲んだが、既に飲めるワインで、白同様チャーミングで好ましい味わいを持ったワインであった。

スペイン北部のリアス式海岸で名高いリアス・バイシャスのワインを求めて随分長く経つが、オリオールの紹介で良いワインに巡り会った。担当の女性が見事なまでに知的で且つ美形、美形な女性は鬱屈がないので話していて楽しいが、その上スマートでだから会話が弾む、まあ、英語で話しているので流れるようにとはならないが、ワインと共に大いに商談を楽しんだ。

仕事は担当者がスマートでないとごたつく、ごたつくとリズムが悪くなるのでせっかくいいワインを取り扱っても綺麗に売れていかない。いいワインにスマートな担当者、この組み合わせがワインビジネスには必須だ。

さてこれから会場へ出かけるが、我々は今日が最終日となる。今回のフーデックスの成果は少し間をおいてみないと分からないが、知らないうちに女神の後ろ髪を掴んでいたなんてことが過去にも何度かあったので楽しみにしよう。その可能性を増やには鋭く勘を働かせることだ。
コメント
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