鶯

昨日の朝、葛川のブッシュで鶯が法華経となくのを聴いた。

昼に井桁寿司でちらしを喰いながらWBCを観戦した。鳥谷が見事な3塁打を放ち、続く井端が高めの外角をライトへおっつけて1点を返した。続く内川もポテンヒットで1,2塁にして4番阿部を迎えたところまでは、完全に逆転劇を観ているようだった。しかしその後がいけない、ミスが出たら勝負は負けだ。

春嵐の中、馬車道を歩き関内駅前ビルの芳林堂まで出かけた。エレべーターの中で見知らぬ女性からいきなり声を掛けられてびっくりしたが、先ほどまで井桁で一緒に野球観戦をしていた人だった。芳林堂では高島俊男「漢字雑談」講談社現代新書が出ていたので買った。子供の頃から漢字は弱かったが、近頃PCという人基本能力減退機器のせいで漢字を書くことがなく、小学生時代より確実に書く能力が衰えている。

風の中事務所へ帰ってきたら、散乱している花粉のせいで目が腫れぼったく仕事どころじゃない。こういうときは酒でも飲んで桃源郷に朧に遊んでいるのが一番なのだが、現代のサラリーマンというのは無粋なもので、目薬なんぞ点して人基本能力減退機器に向かうのであった。

春の嵐一過の今朝、窓から山を眺めていると何処やらの庭で鶯が啼いているのを遠くに聴いた。