キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

オノマトペ

2008年05月25日 | Weblog
昨日雨が降りそうな湘南に買い物に出かけ茅ヶ崎駅脇の長谷川書店で「日本語オノマトペ辞典」小学館、小野正弘編を購入いたしましたが、その巻頭で “オノマトペのたのしみ”としてかなり長い文章が添えられており、最初のところで字義について小野さんが説明していらっしゃいます。耳慣れない言葉ですが、擬音語・擬態語の事をさす言葉でフランス語であり、そのおおもとは古代ギリシャ語で“造語すること”の意と書かれております

この辞書が出ることは、読売新聞の書評だったと思うのですが読んでおり、面白そうなので書店で見かけたら買ってみようと心がけていたのですが、最近になるまで見かけませんでした。この一週間で茅ヶ崎の長谷川書店、馬車道の有隣堂で平台に並べてあるのを見かけたのですが、なにせ4,500語を収め700ページもある大冊、気軽に買って持って帰るわけにはいきません、購入にはそれなりのに気合が必要です。昨日は最初からそのつもりでリュックサックを背負い家を出て、ようやく購入お持ち帰りの運びと相成りました。

さて眺めてみますと、奥付が2007年10月31日初版第一刷発行となっておりますので、半年を経てようやく小学館の営業の人たちの努力が稔り、各書店に平積みされ販売が本格的にスタートしたようです。アグリの新商品もこのくらいの期間で平台販売が出来たら良いのですが...、書籍にしては遅咲きの感じがいたします。まあ辞典なので一ヶ月で店頭から無くなるという事はなく、次の改訂までこの版がしぶとく棚を占有するとは思いますが。

さて、私に一番縁がある美味いものを喰うときのオノマトペを見てみましょう。

ばくばく・物を遠慮なく盛んに食べるさま。
ぱくぱく・大きく口をあけて美味しそうに物を食べるようす。
むしゃむしゃ・しきりに口を動かして食べているようす。
がつがつ・ひどい空腹のため夢中になって食べているようす。
もりもり・たくさんの料理をいきおいよく食べるようす。
ばりばり・かたいものを勢いよくかむくだくおと。
ぺろり、ぺろぺろ、つるつる、むにゃむにゃ、もぐもぐ、もごもご、わしわし
などなど60種類くらいのオノマトペが載っており、見ていて飽きないですね。

活字は大きくて他の辞典もみんなこれに倣えといいたいくらい読みやすく、買い手は少ないだろうなと思うのですが、その割に6,300円で手に入るコストパフォーマンスの良さ、そして見飽きたら枕にもなる優れもの、私、決して小学館の回し者ではなく、一介のワイン業者に過ぎませんが、こういうものを作る小学館という会社に感動してしまいます。ステレオタイプのワイン・テイスティング・コメントを無反省に続けているアホソムリエは、日本語の表現力の多様さと瑞々しさを知るためにも、この辞典を買って少しは言葉の修業をしたら良いと思いますね。





コメント
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