出張もようやく最終訪問地ケアンズでのひと仕事を終えてようやく帰国。本日から満員電車通勤の日本の生活が始まる。ケアンズを最終訪問地にするにはここからの便を利用すると同日中に日本に到着する上に、飛行時間も7時間程度と短く楽だから。シドニーからだと8時間半、パースだと10時間以上のフライト。しかしながら日本への直行便は前後3日間に渡って満席、仕方なくシドニー経由で帰る事に。しかも夜に出発して翌日の朝に成田に着くので時差の少ない所に行ったのに、時差ぼけを感じたように身体が辛くなる。 そして歳のせいか回復にも時間が…..
今年のメルボルンは暖かかった。滞在期間中は雨の日も風の日も無く、滞在期間中はただ春先の快適な日々の連続であった。 宿泊していたホテルは市街の中心部を流れる Yarra 川がすぐ近くにあり、早朝にはその川沿いをジョギングする人が多く、私も朝ここを走る事が日課だった。また川ではボートの朝練習に励む若者達が。コーチが川沿いを自転車で伴走し拡声器を使ってペース配分やフォームの指示を出している。川の対岸には有名なMelbourne Cricket Ground が聳え建つ。その周囲にはテニスの全豪オープンが開催されるアリーナそして Olympic Park がある。50年前の1956年、ここで南半球初めての五輪、メルボルン五輪が開催された。この大会のヒロインとなったのが100m、200m そして 4 x 100m リレーで3冠に輝いた当時18歳だった Elizabeth Cuthbert 。大会後はハムストリングの怪我に悩まされレースに出場すら出来なかったが8年後の東京五輪では 400m で金メダルを再び勝ち取った。その Olympic Park を本拠地とする A League のチーム Melbourne Victory 。今シーズンは絶好調。前節は昨年の Grand Finalist であった Central Coast を 1-0 で破り開幕4連勝を飾った。昨シーズンはライバル?Sydney FC をホームで 5-0 と撃破したが、最終順位は7位に沈み“オーストラリア勢では最下位”(最下位8位は New Zealand の Knights ) と言われている。確かにワールドカップに向けて当時のヒディング監督がシーズン中にエースストライカーのトンプソンをPSV Eindhoven に連れて行ってしまったと言うエクスキューズはある。だが7位と言う結果は地元サポーターを失望させる以外の何ものでも無かった。しかし今年は Ernie Merrik 監督が就任するや早々に新戦力の獲得に動き、他の7球団よりも早く陣容を固めた事が好調の原因と言われている。新戦力の目玉の一つは Scotland U-21 代表で主将も勤めたGrant Brebner。かつては Manchester United のユースチームであのデヴィット=ベッカムと同じ釜の飯を食い(英国では break bread with him ど言うらしい)後には Cambridge, Hibernian Stockport そして Dundee United と渡り歩いた29歳のセンターハーフ。Queensland Roar の新加入選手の FW Simon Lynch と昨季は Dundee United で同僚だった。そして Claudinho, Fred, Alessandro のブラジル人トリオ。彼らの良かった所はその技術、能力の高さだけでなく“オーストラリア”に早くに慣れた順応性だろう。3人とも異口同音に“オーストラリアがこんなに寒いとは”と言う気候と“サッカーのスタイルが英国スタイル。テクニックよりもフィジカル、フォーメーション主体”と言うカルチャーショックを早くに克服したことと言われている。
Claudinho ことClaudio Andre Santos Assis はAtlético Paranaense からやって来たFW。2001年にこのチームに入る前にはフランスのStrasbourg のユースチームに3年間所属。ブラジルでは約100試合に出場し30得点を挙げた。今年4月にMerrick 監督がチームのスカウトミッションでブラジルを訪問した際に自分の目で見て入団させた。
Fred こと Helbert Frederico Carreiro da Silva はブラジルの America-MG で10シーズンを過ごし、80試合に出場し20ゴールを上げた。Arsenal のスター Gilberto de Silva とも同僚であった。また渡豪前には地元の州の1部チーム Guarani Minas Gerais deプレーし州のリーグでは後にバイエルン=ミュンヘンに移籍した Giovani Elber と得点王を競った。昨シーズンはブラジル国内ベストプレーヤー部門の第4位に選ばれ、同じブラジルのAtletico Mineiro、そしてCruzeiro との獲得争いを経てVictory が契約にこぎ着けた。
そして攻撃力豊かな左サイドバックのAlessandro Viana Da Silva はInternacional RS からやって来た。その早いペースと柔らかなボールタッチは早くも Victory サポ達を強く惹き付けている。
また南米からの New Recruit はブラジル勢ばかりではない、昨シーズンは主に途中出場であったが合計18試合にPerth Glory の選手として出場した . Adrian Caceres はアルゼンチン国籍の左MF。 このメンバー構成を専門家は Cosmopolitan な陣容と表現。
しかし、それにも劣らないのがArchie Thompson の帰国とベテランDF Kevin Muscat の2人だ。Thompson はワールドカップメンバー。ドイツでの出番は無かったが、彼が A League のメンバーで最も Socceroos のレギュラーに近いと言われている。キューウェルも早く怪我を治さないと…. そして私の好きな ベテランMF Kevin Muscat 5年前のワールドカップ予選ではウルグアイ相手にPKを決めたがこれがプレーオフでのSocceroos 唯一の得点だった。 ドイツ大会ではメンバー入り出来なかったが、それでも8月16日のアジアカップ予選のクウェート戦ではチームキャプテンとしてチームを勝利に導いた。だが彼自身は“後進に道を譲るべきだが..”と語る。そのせいか、次のアウェーでのクウェート戦は召集されなかった。(と言うよりも開催地のせいか、欧州でプレーする選手のみの招集。) 10月7日に Brisbane の Suncorp Stadium で開催されるパラグアイとの試合には何人の A- League 選手が招集されるかな?かつては Glasgow Rangers の中心選手で、Wolverhampton , Crystal Palace でもプレーをしたが、ここは彼の言うとおりに後進に道を譲る時期かもしれない。寂しい気はするが、 Perth Glory のラザリデスと共に先代の Socceroo 達の代表引退試合に(パラグアイ戦が)なるのかな? Thompson の昨シーズン8ゴールは2位タイ。しかしオランダに渡らねば得点王の可能性もあった。またMF Kristian Sarkies, センターバック Adrian Leijer は共に20歳で五輪代表候補、そして6月のワールドカップでは Socceroos に帯同し、Sarkies はリヒテンシュタイン戦に出場した。来年から始まる北京五輪アジア地区予選では脅威になる。また GK もレベルが高い。レギュラーGKのMichael Theoklitosは昨シーズンは10試合に出場だが、今季はこれまでフル出場。かつては England の Blackpool でプレーし FA Cup にも出場(どこまでいったのかな?) その控えが昨季11試合出場のEugene Galekovic 。アテネ五輪では Olyroo ( オーストラリア五輪代表 ) として出場。このレベルで控えなのか。
今の Merrik 監督のもう一つの危惧は“ ワールドカップの Socceroos の快進撃でオーストラリアサッカーが知られる所となり年末頃に欧州のクラブチームに取られないか?”という贅沢な悩みらしい。
次々節はホームに現在2位の Queensland Roar を迎え、首位攻防戦が行なわれるが、ここで更なる追い風が。 Melbourne ではMCGに次いで大きなスタジアム、 Telstar Stadium をこの Roar 戦以降、残りの6試合のホームゲームに使う決定が下されたことだ。 連勝で勢いに乗るチームに更に多くのサポーターが後押しする土壌が出来上がった。 メルボルンでは9月20日に Australian Football League のグランドファイナルが開催される。先週に私が当地にいた時も多くのサポーター(っていうのかな?)マフラーを巻いて街を闊歩していた。そして昨年は丁度Grand Final の前日まで Melbourne におり、街中が Grand Final 一色であった。 今年はこれにVictory の快進撃に乗じて Vicotry サポの姿が街中で見られそうだ。
あぁ、またオーストラリアサッカーが強くなりそうだ…….
今年のメルボルンは暖かかった。滞在期間中は雨の日も風の日も無く、滞在期間中はただ春先の快適な日々の連続であった。 宿泊していたホテルは市街の中心部を流れる Yarra 川がすぐ近くにあり、早朝にはその川沿いをジョギングする人が多く、私も朝ここを走る事が日課だった。また川ではボートの朝練習に励む若者達が。コーチが川沿いを自転車で伴走し拡声器を使ってペース配分やフォームの指示を出している。川の対岸には有名なMelbourne Cricket Ground が聳え建つ。その周囲にはテニスの全豪オープンが開催されるアリーナそして Olympic Park がある。50年前の1956年、ここで南半球初めての五輪、メルボルン五輪が開催された。この大会のヒロインとなったのが100m、200m そして 4 x 100m リレーで3冠に輝いた当時18歳だった Elizabeth Cuthbert 。大会後はハムストリングの怪我に悩まされレースに出場すら出来なかったが8年後の東京五輪では 400m で金メダルを再び勝ち取った。その Olympic Park を本拠地とする A League のチーム Melbourne Victory 。今シーズンは絶好調。前節は昨年の Grand Finalist であった Central Coast を 1-0 で破り開幕4連勝を飾った。昨シーズンはライバル?Sydney FC をホームで 5-0 と撃破したが、最終順位は7位に沈み“オーストラリア勢では最下位”(最下位8位は New Zealand の Knights ) と言われている。確かにワールドカップに向けて当時のヒディング監督がシーズン中にエースストライカーのトンプソンをPSV Eindhoven に連れて行ってしまったと言うエクスキューズはある。だが7位と言う結果は地元サポーターを失望させる以外の何ものでも無かった。しかし今年は Ernie Merrik 監督が就任するや早々に新戦力の獲得に動き、他の7球団よりも早く陣容を固めた事が好調の原因と言われている。新戦力の目玉の一つは Scotland U-21 代表で主将も勤めたGrant Brebner。かつては Manchester United のユースチームであのデヴィット=ベッカムと同じ釜の飯を食い(英国では break bread with him ど言うらしい)後には Cambridge, Hibernian Stockport そして Dundee United と渡り歩いた29歳のセンターハーフ。Queensland Roar の新加入選手の FW Simon Lynch と昨季は Dundee United で同僚だった。そして Claudinho, Fred, Alessandro のブラジル人トリオ。彼らの良かった所はその技術、能力の高さだけでなく“オーストラリア”に早くに慣れた順応性だろう。3人とも異口同音に“オーストラリアがこんなに寒いとは”と言う気候と“サッカーのスタイルが英国スタイル。テクニックよりもフィジカル、フォーメーション主体”と言うカルチャーショックを早くに克服したことと言われている。
Claudinho ことClaudio Andre Santos Assis はAtlético Paranaense からやって来たFW。2001年にこのチームに入る前にはフランスのStrasbourg のユースチームに3年間所属。ブラジルでは約100試合に出場し30得点を挙げた。今年4月にMerrick 監督がチームのスカウトミッションでブラジルを訪問した際に自分の目で見て入団させた。
Fred こと Helbert Frederico Carreiro da Silva はブラジルの America-MG で10シーズンを過ごし、80試合に出場し20ゴールを上げた。Arsenal のスター Gilberto de Silva とも同僚であった。また渡豪前には地元の州の1部チーム Guarani Minas Gerais deプレーし州のリーグでは後にバイエルン=ミュンヘンに移籍した Giovani Elber と得点王を競った。昨シーズンはブラジル国内ベストプレーヤー部門の第4位に選ばれ、同じブラジルのAtletico Mineiro、そしてCruzeiro との獲得争いを経てVictory が契約にこぎ着けた。
そして攻撃力豊かな左サイドバックのAlessandro Viana Da Silva はInternacional RS からやって来た。その早いペースと柔らかなボールタッチは早くも Victory サポ達を強く惹き付けている。
また南米からの New Recruit はブラジル勢ばかりではない、昨シーズンは主に途中出場であったが合計18試合にPerth Glory の選手として出場した . Adrian Caceres はアルゼンチン国籍の左MF。 このメンバー構成を専門家は Cosmopolitan な陣容と表現。
しかし、それにも劣らないのがArchie Thompson の帰国とベテランDF Kevin Muscat の2人だ。Thompson はワールドカップメンバー。ドイツでの出番は無かったが、彼が A League のメンバーで最も Socceroos のレギュラーに近いと言われている。キューウェルも早く怪我を治さないと…. そして私の好きな ベテランMF Kevin Muscat 5年前のワールドカップ予選ではウルグアイ相手にPKを決めたがこれがプレーオフでのSocceroos 唯一の得点だった。 ドイツ大会ではメンバー入り出来なかったが、それでも8月16日のアジアカップ予選のクウェート戦ではチームキャプテンとしてチームを勝利に導いた。だが彼自身は“後進に道を譲るべきだが..”と語る。そのせいか、次のアウェーでのクウェート戦は召集されなかった。(と言うよりも開催地のせいか、欧州でプレーする選手のみの招集。) 10月7日に Brisbane の Suncorp Stadium で開催されるパラグアイとの試合には何人の A- League 選手が招集されるかな?かつては Glasgow Rangers の中心選手で、Wolverhampton , Crystal Palace でもプレーをしたが、ここは彼の言うとおりに後進に道を譲る時期かもしれない。寂しい気はするが、 Perth Glory のラザリデスと共に先代の Socceroo 達の代表引退試合に(パラグアイ戦が)なるのかな? Thompson の昨シーズン8ゴールは2位タイ。しかしオランダに渡らねば得点王の可能性もあった。またMF Kristian Sarkies, センターバック Adrian Leijer は共に20歳で五輪代表候補、そして6月のワールドカップでは Socceroos に帯同し、Sarkies はリヒテンシュタイン戦に出場した。来年から始まる北京五輪アジア地区予選では脅威になる。また GK もレベルが高い。レギュラーGKのMichael Theoklitosは昨シーズンは10試合に出場だが、今季はこれまでフル出場。かつては England の Blackpool でプレーし FA Cup にも出場(どこまでいったのかな?) その控えが昨季11試合出場のEugene Galekovic 。アテネ五輪では Olyroo ( オーストラリア五輪代表 ) として出場。このレベルで控えなのか。
今の Merrik 監督のもう一つの危惧は“ ワールドカップの Socceroos の快進撃でオーストラリアサッカーが知られる所となり年末頃に欧州のクラブチームに取られないか?”という贅沢な悩みらしい。
次々節はホームに現在2位の Queensland Roar を迎え、首位攻防戦が行なわれるが、ここで更なる追い風が。 Melbourne ではMCGに次いで大きなスタジアム、 Telstar Stadium をこの Roar 戦以降、残りの6試合のホームゲームに使う決定が下されたことだ。 連勝で勢いに乗るチームに更に多くのサポーターが後押しする土壌が出来上がった。 メルボルンでは9月20日に Australian Football League のグランドファイナルが開催される。先週に私が当地にいた時も多くのサポーター(っていうのかな?)マフラーを巻いて街を闊歩していた。そして昨年は丁度Grand Final の前日まで Melbourne におり、街中が Grand Final 一色であった。 今年はこれにVictory の快進撃に乗じて Vicotry サポの姿が街中で見られそうだ。
あぁ、またオーストラリアサッカーが強くなりそうだ…….
あと観客動員の伸びも意外でした。
いつかテルストラ・ドームでやれる日がくるといいなあと思ってましたが、2シーズン目で実現してしまうとは。
保守的なメルボルンで、しかもAFLの強い地盤があります。サッカーが人を集めるのは時間がかかると思ってました。元々旧NSL時代もメルボルン・ナイツやサウス・メルボルンが優勝を争ってましたが、客は入ってませんでした。
快進撃の一因はブラジル・トリオの加入もありますね。これで各チームとも南米からの選手獲得に目が向くでしょう。
同じ南半球で気候の面でも馴染みやすいでしょうし、何よりも安く獲得できます。
それとエイドリアン・カセレスはブエノスアイレス生まれですが、オーストラリア育ちです。10代でプレミアのサウサンプトンと契約し、当時の監督のグレン・ホドルに「数年後にはトップストライカーになる逸材」と絶賛された選手でした。
若くして欧州に渡り、花開かなかった豪州人選手をいっぱい見てきましたが、カセレスの場合、Aリーグで活躍している分、まだましです。
困ります・・・(苦笑)
オーストラリアに帰ってきたときに、
メルボルンの医者にも行くようなことを言っていた
と思うのですが、
キューウェルに会うようなことがあれば
日本にもたくさんのファンが待っていると伝えてください(笑)
意味不明ですみません
とにかくキューウェルが心配なのです