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本・三浦しをん 「舟を編む」

2011-12-13 05:19:54 | 図書館本 読書備忘録 
                      図書館本 

       舟を編む

 内容(「BOOK」データベースより)
玄武書房に勤める馬締光也。営業部では変人として持て余されていたが、人とは違う視点で言葉を捉える馬締は、辞書編集部に迎えられる。新しい辞書『大渡海』を編む仲間として。定年間近のベテラン編集者、日本語研究に人生を捧げる老学者、徐々に辞書に愛情を持ち始めるチャラ男、そして出会った運命の女性。個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく―。しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのか―。

 辞書ってこんな風に出来ていくの・・・「辞書は言葉の海を渡る船」「海を渡るにふさわしい船を編む」

辞書はただでさえ分厚い書物だから、ページをめくる人に無用なストレスを与えてはいけない。指に吸い付くようにページがめくれる・・・大切なのは ぬめり感!

たったひとつ抜けていただけで大変な事に。差し込んじゃえばいいじゃない!なんて簡単な事ではないのです。学生のアルバイトも含めてみんな熱いです。

最後 あっと声が出てしまった。先生、そうでしたか・・・十五年もかかって。

営業部にいた馬締(まじめ)を辞書編集部に引っ張って・・・変わった人ですが下宿している早雲荘の主、タケおばあさんの姪っ子と結婚するんです。その名は香具矢(かぐや)。その後辞書編集部に来た岸辺の話も面白い。


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本・有川浩 「ストーリー・セラー」

2011-12-11 05:22:51 | 図書館本 読書備忘録 
                      図書館本 

        ストーリー・セラー

 内容(「BOOK」データベースより)
小説家と、彼女を支える夫を襲ったあまりにも過酷な運命。極限の決断を求められた彼女は、今まで最高の読者でいてくれた夫のために、物語を紡ぎ続けた―。極上のラブ・ストーリー。「Story Seller」に発表された「Side:A」に、単行本のために書き下ろされた「Side:B」を加えた完全版。

 待ちに待って図書館からやってきたのに数ページ読んで、あら   と、即返却した本がある作家さん。すごくいい  と、はまった本がある作家さん。これは かる~く 読めました。

小説が好きだけれど、書けない男と書ける女 劇中劇のようなお話。で、本当はどうなの? どこまで小説?

sideAの小説家の「何も起こってないときに普通に付き合ってる分には普通の善良な人たち」という家族。普通に生活していればいつも何か起こっているわけだから変!や~だぁ、こんな家族がいるなんて・・・

書けない男はなんだかずいぶんと優しいんだけど・・・いますか・・・

ブクログ本棚には★3つ以上しか入れないから・・・3つ 

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本・森浩美 「家族の分け前」

2011-12-10 05:23:44 | 図書館本 読書備忘録 
                      図書館本 

        家族の分け前

 内容(「BOOK」データベースより)
『家族の言い訳』シリーズ第4弾!初めは照れくさく、そのうち面倒くさくなり、いつしか伝える言葉も忘れてしまった。夫婦同士、親が子を、子が親を思う気持ち。大事な思い。けれど、確かにそこにある。家族の絆、再生の物語。

 さらりと読めてとってもわかりやすくて、あれ?この話実際どこかで・・・ってお話。

アジサイ
記念に植えたアジサイをお母さんが挿し木をしてどんどん増やしたのね。
色々あって、久しぶりに田舎に帰ったら、お父さんから亡くなる覚悟をしていた時、お母さんが衰弱した手で書いた手紙を見せられる。アジサイの鉢をもらって帰るの・・・

父の背中で見た花火
離婚した娘の子供を預かっていたときにあった花火大会、孫はお母さんが来るのを楽しみにしていたけれど花火大会には間に合わなかった。起きた娘がお母さんが来ているのをみつけて・・・

せめて一矢
このお話はよくあります。義父がなくなって、一人になった義母との同居!義妹がやたら来ますの。家計費圧迫、その他もろもろを夫に言うも、まぁまぁと・・・。嫁は言えないのね。言っちゃえと読んでいても言えないのね。最後にびしっと言った。息子が・・・

ママ、みーつけた
これは育児放棄でしょ?このママ・・・こんな親に育てられたらと同情したけれど、おじさんとおばさんはいい人じゃない?
ママとかくれんぼするんだけれど、ママはそのままお出かけ~!なかなか ママ、みーつけた ができないのね。
いいおばさんで良かった、その旦那さんもいい人。大丈夫 こんなにいい人がいるんだから・・・

神様のげんこつ
ったく、お行儀の悪い子供め!注意したら親呼んで来て、親が何で怒ると逆切れ!
だからね、注意したくてもできないわけよ。だいたいそんな子の親だから、わかるでしょ?逆切れ逆恨みなんてされたらたまったもんじゃない!・・・と見てみぬ振りをしているから、野放しっ子はますますやりたい放題。
子育て中は人の子のことは言えた義理じゃない?だからおじいさんが叱ってくれました。おじいさんもちと悲しいことがあるのよ。
「ほらな、神様はちゃんと見ているんだ。ちゃんとお灸を据えてくれるよ。」

それでも鳥は空を飛ぶ
配置転換で会社に行くのがつらくなっちゃったお父さん。飛行機が好きだから調布飛行場の近くに住んで・・・
息子に そもそも鳥って・・・と話すけれどまだわからない年頃 飛行場の空を旋回する鳥を見ていて、会社に行く気になったのね。
「それでも鳥は空を飛ぶんだよ」 深いっ! 

蜜柑とこたつ
コインランドリーでであったおっさんに 田舎に帰れ~と。
お母さんに電話で、週末帰るよ。ミカン買っといて・・・

車輪の空気
色々あるわよ夫婦なんだからさ。そんなことで何で怒る?それだってお互い様。冷静になればわかることだけれど、いったん噴火しちゃうと煙で見えなくなるのね。そんな時カスガイの子供たちが上手に立ち振る舞ってくれるのよ。。。これ全部我が家の事。読んでいて思ったわけ。
ご縁があって赤の他人がみんなに祝福されて始まった生活。子供が出来てそれはそれは大変な思いをして育てて、やっと。だったら仲良くしようじゃない。いつさよならが来るかわからないんだから・・・
これからもどうぞよろしくって言ってみよう。きっと あー と言ってくれる。たぶん・・・

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本・原宏一 「姥捨てバス」

2011-12-09 05:21:18 | 図書館本 読書備忘録 
                      図書館本 

      姥捨てバス (角川文庫)

 
内容(「BOOK」データベースより)
31歳独身の「おれ」は相棒に言われるがままに、白タクならぬ白バスで無認可の観光ビジネスの片棒を担いでいる。ある日、相棒が企画した「清貧ツアー」(聞こえはいいが、おんぼろバスで婆さんたちを山奥に連れていくツアー)で、客の1人が失踪。「あれは姥捨てツアーらしい」という噂が瞬く間に広まったが、皮肉なことに、今度は150人もの婆さんがツアーに集まった!『床下仙人』でブレイクした著者が、現代をシニカルに描く。

 清貧ツアー が 口コミで 姥捨てツアー そして 参加したばあば達は住み着いている訳有り老人白熊五郎に洗脳?され 子捨て宣言をして・・・

松代には住んでいたことがあるから大本営跡のことは知っていた。これはそれより規模の小さい田螺岳地下壕と言うのがあってそこで・・・ってお話

巣鴨に通ってくるお年寄りの気持ちって・・・そういう人も中にはいるのでしょうね。行くところがないから、みんながいるから・・・

疎まれながら一緒にって、感じながら暮らしているのってヤダ。でも一人では出来ないことがたくさんあるもんね。

ツアーに参加できるほど元気があったのだから。。。それがいちばん? 今、楽しい? って聞いてみたい気がした。

すごいミステリー・・・? あのときの爆発音と地響きはそういうことだったのね? もう会えないのかな?


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本・川上弘美 「パスタマシーンの幽霊」

2011-12-08 05:21:34 | 図書館本 読書備忘録 
                      図書館本 

          パスタマシーンの幽霊

 内容(「BOOK」データベースより)
「クウネル」の人気連載―深々と心にしみる短篇小説集。

 22の短編集

いきなり海石でちょっと不思議な世界に入っていったのね。

河原で石を拾う染谷さんは霊感商法! おばさんからしたらちょっと おやまあー!あきれてしまう女の子のおはなし! 山口さんのように、ちょっと我が家のガジュマルの鉢植えにはどうでしょう?なんて小さな人のおじさんがでてきたり・・・

そう、その山口さんは「ナツツバキ」のほか「庭のくちぶえ」にも登場しましたね。 おや?山口さん・・・そうですか、そういうことで。うまくいくといいのにね~

お気に入りは

「パスタマシーンの幽霊」
ばあちゃんは「あんたのこと気に入ったから・・・」と現れた。ばあちゃんは亡くなっているんですけれどね。それから、ばあちゃんは「料理自慢の女なんて、ロクなもんじゃないよ。」

「ブイヤベースとブーリード」
あら~~~銀婚式!

22のお話はどれもさっくり読めました。電車で読むのにちょうどいいかも?とは思っただけ・・・文庫じゃないからね。
  
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オランダ大使公邸見学

2011-12-07 05:57:24 | 建造物 東京・埼玉・千葉・神奈川


 

 

     

            



      

      



 



      

      

      

           


「敷地
オランダ王国大使館は1883(明治16年)年3月、日本政府よりこの土地を借り上げて建てられました。当時はここから東京の街が見渡せたと言います。この丘の下にはお寺や墓地があり、現在でも残されています。
公邸
代表部の建物は木造でしたが、1923(大正12)年の関東大震災の火災により焼失し、現在の官邸は1928(昭和3)年アメリカの建築家ジェームス・M・ガーディナーと上林敬吉の手によって設計されたものです。1952年4月28日、公使館から大使館となり、スタッフの増加によって手狭になったのでオフィスを増設し、1963年4月、現女王・当時のベアトリクス王女によって開館されました。」案内より

この日朝、よくお邪魔しているきゃおきゃおさんのところに書かれていたので行ってきました。ほかに予定があったのでその前に寄って・・・と。あちこち読み逃げしているとこのように良い情報が入ってくるのです。

入り口で人数制限をしていたようで、行列が出来ていたにもかかわらず満員電車のようにはならずに見学できました。

素敵な建物を見ることができてよかったです。こういう時でないとなかなか見学はできませんのでね。

11/3 オランダ大使公邸一般公開日


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本・森沢明夫 「虹の岬の喫茶店」

2011-12-07 05:19:42 | 図書館本 読書備忘録 
                      図書館本 

        虹の岬の喫茶店

 内容(「BOOK」データベースより)
トンネルを抜けたら、ガードレールの切れ目をすぐ左折。雑草の生える荒地を進むと、小さな岬の先端に、ふいに喫茶店が現れる。そこには、とびきりおいしいコーヒーとお客さんの人生にそっと寄り添うような音楽を選曲してくれるおばあさんがいた。彼女は一人で喫茶店を切り盛りしながら、ときおり窓から海を眺め、何かを待ち続けていた。その喫茶店に引き寄せられるように集まる人々―妻をなくしたばかりの夫と幼い娘、卒業後の進路に悩む男子大学生、やむにやまれぬ事情で喫茶店へ盗みに入った泥棒など―心に傷を抱えた彼らの人生は、その喫茶店とおばあさんとの出逢いで、変化し始める。心がやわらかさを取り戻す、感涙の長編小説。

 これはもうほんわかほわほわなお話です。喫茶店のおばあさんは元ピアニストの悦子さん

泥棒が入った時に割ってしまったカップは、そっか希美ちゃんのパパの作品だったんだ。
タニさんの後輩が金継ぎで直してくれたのね。月に土地まで・・・
二流?三流?の大学に行っている大学生は就職が決まらない・・・フリーの作家に。岬の喫茶店の美大生の絵も変わった。
研ぎ師のドロボウも甥の浩司もみんなみんないい人

前に読んだ本にペットに亡くなったご主人の名前をつけて、ご主人が生きていた頃よりずっとその名前を呼んでいる。って話があったけれど、早くに亡くなった悦子さんのご主人は幸太郎。
事故で倒れていたところを助けて一緒に暮らしている3本足になってしまったワンコはコタロー。コタローはとっても可愛い案内犬。

亡くなった画家のご主人が書いた絵は岬からの景色に虹が・・・最後はとっても  素敵  です。


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本・恩田陸 「図書室の海」

2011-12-06 05:32:02 | 図書館本 読書備忘録 
                      図書館本 

       図書室の海 (新潮文庫)

 内容(「BOOK」データベースより)
あたしは主人公にはなれない―。関根夏はそう思っていた。だが半年前の卒業式、夏はテニス部の先輩・志田から、秘密の使命を授かった。高校で代々語り継がれる“サヨコ”伝説に関わる使命を…。少女の一瞬のときめきを描く『六番目の小夜子』の番外篇(表題作)、『夜のピクニック』の前日譚「ピクニックの準備」など全10話。恩田ワールドの魅力を凝縮したあまりにも贅沢な短篇玉手箱。

 春よ、こい/茶色の小壜/イサオ・オサリヴァンを捜して/睡蓮/ある映画の記憶/ピクニックの準備/国境の南/オデュッセイア/図書室の海/ノスタルジア の10編

「茶色の小瓶」ビンを見て・・・ホラー!

「睡蓮」は「麦の海に沈む果実」の理瀬の幼い頃のこと。祖母の家で一緒に暮らしたいた ”兄” も・・・短編にギュッと詰まっていた。

「ピクニックの準備」は「夜のピクニック」の予告編ですって。そういうことだったのね。それであんなに良いお話に。。。

「国境の南」カレーを思い出した。

「図書館の海」そうそう以前は図書カードに誰がいつ借りていつ返したかが書かれていたから、あ!読んでるんだ~って、人のことまでわかったんだっけ・・・

「ノスタルジア」ホラーだ~・・・怖いじゃない!そんなこと・・・

短編集だからすぐ読めました。出だし・・・? だったけれど面白い!

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本・原田マハ 「永遠をさがしに」

2011-12-05 05:12:00 | 図書館本 読書備忘録 
                      図書館本 

       永遠をさがしに

 内容(「BOOK」データベースより)
響き合う幸せを、音楽を愛する人々と分かち合うために。ふたりは、チェロを弾き続けていたんだね。世界的な指揮者の父とふたりで暮らす、和音16歳。そこへ型破りの“新しい母”がやってきて―。母と娘の愛情、友情、初恋。そして家族の再生物語。

カナリアの名前はトワ・・・永久・・・母親の時依のトと自分の名前、和音のワでトワ

母がオーケストラを辞めたのは病気、その後”母”として家に入ってきた真弓も・・・

時依の病院のロビーコンサートは感動しました。

友情がすばらしい。やっぱり演奏家になるためにアメリカに行きましたね。 

なかなか良いお話でした。

「まぐだら屋のマリア」と「風のマジム」がとてもよかったから・・・原田マハの新刊本だから読んでみた。

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本・川上弘美 「神様 2011」

2011-12-04 05:22:05 | 図書館本 読書備忘録 
                      図書館本 

       神様 2011

 内容(「BOOK」データベースより)
くまにさそわれて散歩に出る。「あのこと」以来、初めて―。1993年に書かれたデビュー作「神様」が、2011年の福島原発事故を受け、新たに生まれ変わった―。「群像」発表時より注目を集める話題の書。

 熊の神様が出てくるお話。引越し蕎麦を同じ階の住民にふるまい、葉書を十枚ずつ渡してまわっていた三つ隣の305号室に引っ越してきた気遣いのある熊。1993年にはお弁当を持ってただの楽しいハイキング。
2011年のそれは「あのこと」以来、かわっちゃったんです。

たんたんと静かに語られている、あとがきがすごい。

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旧前田伯爵家駒場本邸(洋館)

2011-12-03 06:10:35 | 建造物 東京・埼玉・千葉・神奈川


     

    

   

    

     

      

      

       

         

      

  

  
「旧加賀藩主の系譜をひく第16代当主前田利為の本邸として、昭和4年(1929)5月に竣工した建物です。当時、前田家の本邸は本郷区本郷(現・文京区本郷)にありましたが、関東大震災後の復興計画に関連して、この駒場の地に移転することになりました。当主の前田利為は外国生活も長く、国際的見識の高い文化人でした。そのため、駒場への移転に伴う新邸建築に当たっては、旧来の御殿風を排し、外国要人の私設迎賓館にふさわしい建物を希望し、設計を東京帝国大学塚本靖教授に依頼しました。これにより実際の設計は技師の高橋禎太郎が担当し、建設工事が行われています。建物の規模は、地上3階、地下1階で、建築面積は1,129.4㎡です。主体構造は鉄筋コンクリート造で、外壁はスクラッチタイルを貼り、アクセントに白色の石材を用い、屋根は銅板葺です。この建物は、大正末から昭和初期に建てられた大邸宅建築を代表する一つで、機能性を重視し、当時の最新の技術を駆使した設計が施され、上流社会の生活を偲ぶことができる貴重な文化財です。」案内より

このお屋敷はですね・・・    こんな感じにぶっ飛びました。
ボランティアの案内の方もたくさんいらしたので、進んでいるうちに混ざってしまいました。
広っろーーーいです。飽きるほど広いです。あの時あれがなかったら、もしかしてこのまま生活をしていたってことですよね。すごいですね~なんて言ってみたりしました。そして、そういう生活は想像も出来ないので、ふーん、すっごーい!と見学をしてきました。

目黒区駒場4-3-55 目黒区立駒場公園内

11/3


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本・ 帚木蓬生 「インターセックス」

2011-12-03 05:46:21 | 図書館本 読書備忘録 
                      図書館本 

          インターセックス (集英社文庫)

 内容(「BOOK」データベースより)
「神の手」と評判の若き院長、岸川に請われてサンビーチ病院に転勤した秋野翔子。そこでは性同一障害者への性転換手術や、性染色体の異常で性器が男でも女でもない、“インターセックス”と呼ばれる人たちへの治療が行われていた。「人は男女である前に人間だ」と主張し、患者のために奔走する翔子。やがて彼女は岸川の周辺に奇妙な変死が続くことに気づき…。命の尊厳を問う、医学サスペンス。

 いきなり裁判で始まり引き込まれる。

性同一障害とは異なる”インターセックス”のことは知らなかった。

ドイツの自助グループに参加し、男と女が第一第二の性であるならばインターセックスは第三の性、それを更に三つに分ける案を・・・

知らないことばかりで驚きながら読んだ。途中からミステリーになるのよね。。。そして、ふたつのもしかしては、やっぱりでした。

色々な人がいて当たり前・・・よく思うことは普段コンタクトをしていたり、めがねをかけて物を見ている場合、何かのきっかけでそれらが使えなくなったら、ものすごく不便で街中大変な事になるような気がするって事。
むか~し昔、補聴器をつかっているお仲間がいて、誰かが聞こえないのって大変よね?と言ったら、コンタクトやメガネがなかったらもっと大変だよ。。。なるほど~~~そりゃそうだ!と思った。
不便なところを器具を使ったり、手術したりして多少不便であってもなんとか生活しているわけで・・・
男だの女だの、白だの黒だの黄色だの・・・そんな事はどうでもいいのだ。みんな人間。

この本に出てくる女医の翔子は患者に寄り添いよく話を聞いて・・・これが本来の医者の姿なんだろうなと思ったよ。

学会でドイツに行った時のシューベルトの話では、ドイツ人が高校生になって知ったと・・・日本では小学校の音楽の時間に習うし、音楽室にはベートーベン、バッハ、モーツァルトと一緒にお顔の写真が張ってあったな~・・・と。

また、夫婦での旅行は、「仲睦まじく見える夫婦に聞いてもせいぜい一泊二日・・・夫との旅行など、したくもないという主婦は多いはず・・・」 
あら、そ? 私の周りはほとんどご夫婦で旅されているし、旅先でも、ツアーに参加してもほぼご夫婦でいらしているし、夫婦のほうがまったく気兼ねなく、らーく楽旅が出来るから、へぇ~~~・・・と、変なところに食いつきました。

これもまた色々・・・いろんな夫婦がいるってこと。仲睦まじく見える夫婦は仲良しだと思いますよ。。。たぶん 

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旧前田伯爵家駒場本邸(和館)

2011-12-02 05:23:26 | 建造物 東京・埼玉・千葉・神奈川


 

 

 

「旧前田侯爵家駒場本邸の和館は、洋館に附属する迎賓館として昭和5年(1930)3月に竣工しました。設計は高橋貞太郎(当時宮内省匠寮工務課技師)、木造2階建の近代和風建築です、洋館の東側に建ち、独立した門構えを持ちます。和館1階は主室「御客間」と次の間「御次之間」と合わせて40畳近くなる続き間を中心に周囲や畳廊下入側、縁側でぐるりと囲む特徴的な平面です。「御客間」は伝統的な書院造で、床・違い棚・付書院を備えた格式高いものです。廊下を挟み居間や「小座敷」や茶室が待合もあります。茶室及び待合は、3代目木村清兵衛の設計になるものです。2階は宝形屋根を載せた楼閣風の外観で2回「御居間」の床構えは、数奇屋風を加味したものとなっています。」案内より

「東京文化財ウィーク」ボランティアの方の案内を聞くことができました。ただぷら~っと見るよりも説明を聞きながらのほうが楽しいです。

目黒区駒場4-3-55 目黒区立駒場公園内

11/3

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本・森絵都 「カラフル」

2011-12-02 05:16:46 | 図書館本 読書備忘録 
                      図書館本 

         カラフル (文春文庫)

 内容(「BOOK」データベースより)
生前の罪により、輪廻のサイクルから外されたぼくの魂。だが天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。自殺を図った少年、真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければならないのだ。真として過ごすうち、ぼくは人の欠点や美点が見えてくるようになるのだが…。不朽の名作ついに登場。

 人生やり直せたら~

なんとなく若い子の読む本かしらね? なんて読んでみたところ、そりゃ若いうちに読むにこしたことはない本でしょ? って思った。。。でも、この年で読んだから う~ん! 静かに そっかーーー。 ま!年は関係ないってことです。

お母さんっ!・・・似ている・・・ 

さらっとぐいぐい読めました。読後感がすごくいい!

「人は自分でも気づかないところで、だれかを救ったり苦しめたりしている。
この世があまりにもカラフルだから、ぼくらはいつも迷っている。
どれがほんとの色だかわからなくて。どれが自分の色だかわからなくて。」

配給品の白いふりふりの傘をさして、現れる素肌に白い布をまとい、背中に翼を持つ天使は プラプラ。

解説で阿川佐和子さんが森絵都さんの小学校3,4年の時の担任の先生のことを書いています。
子供時代にすぐれた先生に出会った人は、ただその一点によってその後の人生が大いに触発されるケースは少なくない。先生との出会いは偉大であるものよ。と、書かれています。

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本・森博嗣 「つぶやきのクリーム」    

2011-12-01 05:19:01 | 図書館本 読書備忘録 
                      図書館本 

         つぶやきのクリーム The cream of the notes

 
内容(「BOOK」データベースより)
「何から手をつけたら良いのかわからない状態とは、なんでも良いから手をつけた方が良い状態のことである」「大部分の失敗は、やらなければならない失敗だった」「子供は自由だというが、大人ほどではない」。世界の見え方を変える。作家・森博嗣の“つぶよりのつぶやき”。

 呟きを集め補足的文章をあとからつけ加えた百選。「的を射る言葉」という呟きオンリィの文庫がでていて、なんだかそちらのほうがいいらしいです。誰かに教えてあげてたくなる、で。出来た本だそうです。なんて本のまえがきをはしょって書いてしまうとこれは85?

呟き60 老人がブログを始めたら、個人情報に注意した方が良い。・・・時々、えっ?大丈夫なの?こんなこと載せちゃって!って思っているうちは大丈夫かな?なんて思っている。

呟き69 気持ちを切り替えろというが、気持ちなんてものどうだって良いから、次の手を打ちなさい。・・・ありがとうございます。

こうやって引用しているとやっぱり呟き85がね~と思いつつやっぱり書いてしまう。

作家さんだからズケッと書けちゃうこともあり、そんな所は そうそう! そしてときどきグサッ! があり、えー?そうかな~! があり あっ!そうなんだ! があり、ふーん! があり ・・・
こういうのをたまに読むといいですね。私は!

呟き86 好き! だけど年金はもしかしたらたいしてもらえないかもしれないと思いつつ、頑張って払っている若者のことを考えると・・・国民年金お支払額 月15020円 この出費は大きいでしょう。と・・・呟いてみた。  


             今月から待ち受け画面は ・・・ 慣れるまで オゥ! 

               


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