作品紹介・あらすじ
「絶対にお父さんと同じお墓には入りたくない!」 四十九日の法要を目前に控え、突然明らかになった姑の遺言。騒動の行方をワクワクしながら見ていた五月だが…。
読書備忘録
「絶対にお父さんと同じお墓には入りたくない!」
遺言、聞いちゃったからね。で、始まる話
東と西の違いに、え!そうなの?骨壺に収める遺骨も、お墓への納め方も、お墓自体も・・・違うの。
田舎の墓を墓じまいしようとしたら・・・そんなに?胡散臭いなぁー!生きている人が幸せに生きられなくなるほど・・・
以前住んでいたところで、山が削られ何ができるんですか?って大家さんに聞いたら実家がお寺だという奥さんが、霊園ができるんだけれど、あんなに山壊して、死んだ人はどんどん増えて行くのにお墓だらけになる。と話していたのを思い出す。
義伯母の実家もそのあたりの霊園を買っていて、初めはお盆やお彼岸に駅からあちこちの霊園に向かうバスがどんどん出ていたけれど、ある日もうバスは出ないからタクシーで行くよう知らされ、そのうち管理棟も委託になったからお盆お彼岸以外に人はいないから中には入れないとか、掃除も自分たちでするように・・・そのうちどうやらつぶれたようだと嘆いていたのも思い出した。
こういう本を読んでる私ですが、実家も婚家も立派なお寺にお墓はありますが、私達夫婦はお墓には入りません。すでにそう宣言していますから、70歳になったらちゃんとしておこうと思っていました。一応書いてはありますけれどね。だから、ちゃんと手続きしておかないといけませんね。子供たちが混乱しないように・・・
なので婚家は夫が生きているうちに墓じまいはしなくてはと思っています。私の実家も弟の代で途絶えます。こちらもね・・・
★★★★☆
内容紹介
眠れない夜には、茹でただけの栗を食べながら窓辺で夜空を見上げ、年末には林檎ケーキを焼きながら年越しの準備をする-。誰かの笑顔のため、自分を慈しむために、台所に立つ日々を綴った日記エッセイ。
読書備忘録
2019年のエッセイ
まだベルリンにいた頃ですね。
1/16・・・角田光代さんの話、「日曜日に雨が降ったら家で豆を煮て過ごすような女とは友達にならないだろう」的なことが書かれていて、ズバリ私にことだと思ったんだって・・・あーねと笑えた。
3/19・・・イケムラレイコさんの国立新美術館での個展に行きましたが、「どこにも属さない私」と言う本が出ているのを知ったので、読んでみようと思いました。
7/16・・・選挙に参加しないということは、自分の生活を、未来を、人生を、誰かに丸投げするということに等しい。私もそう思います。
10/5・・・ただいま、日本!で始まる真夜中の栗。
10/6・・・重曹を溶かした水で拭き掃除。
巻末のトークショーの二人を引き合わせたのがリュックの持ち主だったのですね。
作品紹介・あらすじ
人生もコーヒーも、苦いけれどうまい。 松尾純一郎、バツイチ、57歳。大手ゼネコンを早期退職し、現在無職。妻子はあるが、大学二年生の娘・亜里砂が暮らすアパートへ妻の亜希子が移り住んで約半年、現在は別居中だ。再就職のあてはないし、これといった趣味もない。ふらりと入った喫茶店で、コーヒーとタマゴサンドを味わい、せっかくだからもう一軒と歩きながら思いついた。趣味は「喫茶店、それも純喫茶巡り」にしよう。東銀座、新橋、学芸大学、アメ横、渋谷、池袋、京都──「おいしいなあ」「この味、この味」コーヒーとその店の看板の味を楽しみながら各地を巡る純一郎だが、苦い過去を抱えていた。妻の反対を押し切り、退職金を使って始めた喫茶店を半年で潰していたのだ。仕事、老後、家族関係……。たくさんの問題を抱えながら、今日も純一郎は純喫茶を訪ねる。『三千円の使いかた』で大ブレイクの著者が描く、グルメ×老後×働き方!
読書備忘録
あなたって本当に何もわかってない・・・と言われちゃったのね。でもわからないことだらけですよ。40年以上いっしょに居ても、こやつめ!と思うことありますもの。お互い様でしょうが・・・
それは、何?と聞くとそういう所!と言われたら、もう別れていいでしょう。望まれているんだから、紙切れにハンコ押してさようならもいいじゃない。
お金のことは色々あったみたいだけれど、不倫はダメでしょ!後妻は好きになれなかったわ。
ま、いろいろあります。
喫茶店に行くおじさんは幸せそうで良かった。
老後何千万必要と発表された時に、あたふたした人たちでも、なくても生きなくではならないのだから、おじさんのように一瞬でもホッとする一杯の珈琲をいただいて、さてと!と前を向くのもいいんじゃない?
あーここ知ってる。あーここ行きたいと思っていたんだ。えー知らなかったわ、今度行ってみよう。とメモメモ
喫茶店にひとりで新聞広げているお爺さん。ひとり文庫読んでいるお婆さん。それができるお店を探すのも楽しそう。
原田ひ香さん・・・面白かったです。
作品紹介・あらすじ
ほしいものも、会いたい人も、ここにはもうなんにもないの――。胸に迫る長編小説。大晦日の夜、ホテルに集まった八十歳過ぎの三人の男女。彼らは酒を飲んで共に過ごした過去を懐かしみ、そして一緒に猟銃で命を絶った。三人にいったい何があったのか――。妻でも、子どもでも、親友でも、理解できないことはある。唐突な死をきっかけに絡み合う、残された者たちの日常。人生におけるいくつもの喪失、いくつもの終焉を描く物語。
読書備忘録
始まりは衝撃的!と言っても作品紹介・あらすじに書かれていたけれど・・・
そんなことしなくてもウイルスがやって来たから、もうすこしながく生きていたら、この異常事態を目撃できたのに。そりゃぁわかっていたら、違っていたかもしれないけれど、先のことはわからないから・・・
そんな事しなければならない事情ってのいうのが・・・もういっか!
なんとなくわかる。八十過ぎているんでしょ?
私もめんどくさくなると、もういっか!と思うことありますよ。
最後に自分に引き金をひくのって!
最後の三行・・・覚悟が!
こんなことされた身内はと言うか、知り合いはと言うか・・・こんなことだったから冷静になっちゃったのか、冷静にしなくちゃと思ったのか・・・ショックが大きい時の感情って、とりあえず無?に逃げるのかな?その後襲ってくるのかな?皆さん考えています。なぜ?そして自分・・・
なかなかなお話で、言い方変ですが楽しめました。
★★★★☆
作品紹介・あらすじ
2年後に死ぬとわかったら、あなたは何を想うでしょう。この時点で〝いつまでも元気で長生き〟という理想の選択肢は失くなります。だが、うろたえ、嘆き続けるわけにもいかない。たった一度の人生を終えるのです。もっと大事なことがあるはずです。人はみな自分の寿命を生きる。そもそも寿命とは何か。戦後一貫して日本人の平均寿命は延びている。自分の寿命はどこまで延ばせるか。「死を受け入れるのはむずかしい」と人は言うが、その達人はいるのか、楽な方法はあるのか。悔いなき人生をまっとうするには?
読書備忘録
お世話になっていた、税理士さん、義父が亡くなった時の司法書士さん、母の相続時の弁護士さん、この方たち癌になっても治療はしないと言っていた。もっとも皆さん高齢者でありますけれど・・・そして高齢者になった私もそうなのです。できれば癌で!と・・・ほかのは難しいなぁー!
健康で長生きならいいけれど・・・
平均寿命ねぇ・・・
日本は世界でもダントツに検査被爆による発がんが多い国だそうです。CTスキャンは世界中の台数の約30%が日本にあるそうです。
無益な延命治療・・・これはもう周知の事
弱みにつけ込むビジネス・・・早朝とか深夜とかBSとか、オーバーにやっていますものね。これだって胡散臭いと思ってみている人もいるでしょうね。
杖やおしめが恥ずかしいと思う人がいるようだが、それよりごみのポイ捨て、歩きスマホ、公共の場で大声でしゃべる、嘘をつく、陰口を叩く、自分の失敗をひとのせいにするほうがよほど恥ずかしいことでしょう。老いれば赤ん坊に戻るのと同じですから。と・・・
第八章の後半はとても為になりました。
久坂部作品は何冊も読んでいるし、たった2年ほどの訪問ヘルパー時代に切実な気持ちを訴えていたあの時の利用者さんの気持ちが高齢者になった今、わかったような気がする。というか、わかって来た。人は生きていたら誰でも老いるのだ。
浅間山
久しぶり・・・
雨の中ちょっと用事で出かけたついでにデパートで鹿乃子を買って帰ったら、森に行くと・・・
行かないか?と言われたので、たまには行かないと悪いかな?と思ったので、居ない間のテレビを予約して旅支度をして鹿乃子を抱え車に乗り込んだ。
道は空いていて怖いくらい信号に引っかからず、高速もガラガラで2時間で着いた。
買い物に出たついでに、ちょっと行ってみよう。と、アンテナを見に行った。
ひとりで来ている時には行かないらしい・・・
蓼科へぬける道は・・・今はここまで!
ある日のおやつはツルヤでみつけた・・・
ちょうど ちゃたまや に行きたいと思っていたところだったけれど、混んでいるんだろうなぁーとか思ってもいた。
そんな時の・・・玉子屋さん ちゃたまやのプリン
毎日姿を見せてくれたキジの親子
車の音に驚いて草むらに入ってしまうから、あ、いた!とみつけて遠くからズーム!
最終日
連休だから高速が混む時間をさけて昨日は早朝にバルーンフェスティバルのバルーンを眺めてから出発し、スイスイと帰って来た。
今回は連休中と言う事もありあちこち行かず、森の家に来た時にはいつも行く大きな公園でポケ遊びしながら散歩し、暑くなってきたら森に帰っていた。
ちょうど Amazonプライム で、白黒でも観たかったと言っていた「ゴジラ-1.0」などの映画を観たりして過ごした。
ただ、カメムシが驚くほどいて、辟易した。しかも今年のは小指の第一関節の先ほどあった。私はあちこちでみつけてしまって、わっ!でたっ!とか、ヒッ!とか大騒ぎ!
音と共に飛んできたのがどこに落ちるか見張っていた。刺激を与えるとくっさー!となりますもので・・・掃除機ですっちゃいけない!と、言われ、見張っているしかなかった。
それを夫がそろりとハエ叩きにのせて、ポイっと外へ・・・え?逃がすの?・・・私だったら・・・
作品紹介・あらすじ
買ったばかりのレモン色のエプロンをつけて自宅で踊ってみたり、文房具屋さんでたまたま見かけた紙粘土でペン立てを作ったり。バターたっぷりのトーストにハマって喫茶店に通い、クリスマスケーキの代わりにとらやのお汁粉を食べる。なんてことのない一日。でも、できればハッピーエンド寄りの一日に。かけがえのない日々を綴ったエッセイ。
読書備忘録
ページをめくったら美味しいものがたくさん写っていました。
脳内エッセイ・・・私はタクシーにはめったに乗らないからミリさんのお母様と同じことを思いました。「今日はどこまで行っても、これ以上メーターは上がらない日だから」
予定と予定の間・・・お父様が向田邦子の「あ・うん」を読んで、あまりおもろなかった。と聞いて、読んだ人全員がおもしろいと思うと疑っていなかったから、とてもいい経験だったと・・・
絶対失敗しないお菓子作り・・・子供たちが子供だった頃、まぁ色々と一緒に作りました。シューが膨らまなかった時、開けたでしょ?なんてことで大笑いしたり、楽しかったなぁー。今はお菓子は買うもの。
ウエストのクリームパフが夢に出て来るようになったら、銀座に行こう!
★★★☆☆
作品紹介・あらすじ
ベルリンのアパートを引き払い、日本で暮らした一年は料理三昧の日々でした。春はそら豆ご飯を炊いたり、味噌を仕込んだり。梅雨には梅干しや新生姜を漬けて保存食作り。秋は塩とブランデーで栗をコトコト煮込み、年越しの準備は、出汁をたっぷり染み込ませたおでんと日本酒で。当たり前すぎて気がつかなかった大切なことを綴った人気エッセイ。
読書備忘録
つまらない日常・・・ご主人が注文したぶら下がり健康器具、洗濯物干しにならないことを祈るばかり!って、うちは雨の日は便利に使っています。日常なんてつまらくてちょうどいい。同感です。
苺のおいしい食し方・・・取り寄せた苺が感動するくらい美味しかったそうで、カロリーなど気にせずいかに苺を成仏させるかを優先させます。苺を成仏って言うのが、独特!いつもそう思うけれど・・・
6歳・・・お散歩時いきなり後ろから「通るぞ!」と競輪選手のような恰好をした男性に怒鳴られ、ふざけんなよ!と思ったのですね。あーいますね、こういう人。自分は特別だと思っているのでしょう。私もトレイルランニングでしたっけ?ハイキング位の所をものすごい勢いで、その場の人たちを蹴散らすように走って来た人みました。おひとりよろけて、わ、あぶない!ってことが・・・夫があれ危ないから気を付けて!と言ってくれたから構えましたけれど、ちょっと服装がね。わかりやすかった。きっとまわりがみえない人もいるのでしょうね。
混浴の魔法・・・おでんの話。大きなお鍋で具をみんな一緒にお風呂に入れるみたいなもので、具材から色んな出汁が出て・・・え!?・・・これまた独特!
こういう独特が好きか?と聞かれたら・・・
★★★☆☆
作品紹介・あらすじ
鷹島珊瑚は両親を看取り、帯広でのんびり暮らしていた。そんな折、東京の神田神保町で小さな古書店を営んでいた兄の滋郎が急逝。珊瑚がそのお店とビルを相続することになり、単身上京した。一方、珊瑚の親戚で国文科の大学院生・美希喜は、生前滋郎の元に通っていたことから、素人の珊瑚の手伝いをすることに・・・・・・。カレー、中華など神保町の美味しい食と思いやり溢れる人々、奥深い本の魅力が一杯詰まった幸福な物語、早くも文庫化。(巻末特別対談・片桐はいり×原田ひ香)
読書備忘録
みんないい人
神保町界隈が鮮やかに描かれていて住んでみたら楽しいだろうなぁ~・・・
「愛の形はいろいろあって、何が正しいとか、何が間違いとか簡単に言えないものでしょう。人を傷けるのはダメだけれども」by珊瑚
巻末の対談で片桐はいりさんが、乗ったタクシーの運転手さんがおばあさんで、いろいろと頼りなさすぎて、内心よく運転手が務まるなと思ったほど。でも世の中って誰もが優秀なわけじゃない。こういう人にこそ光が当たってほしいし、それを描けるのは小説しかないと思っています。と・・・
★★★★★
作品紹介・あらすじ
かつての「三人娘」が織りなす幸福な食卓と友情と人生に乾杯!作家の民子、自由人の理枝、主婦の早希。そして彼女たちをとりまく人々の楽しく切実な日常を濃やかに描く、愛おしさに満ち満ちた物語。江國香織〝心が躍る〟熱望の長編小説。「会わずにいるあいだ、それぞれ全然べつな生活を送っているのに――。会うとたちまち昔の空気に戻る」――作家の民子は、母の薫と静かなふたり暮らし。そこに、大学からの友人・理枝が、イギリスでの仕事を辞めて帰国し、家が見つかるまで居候させてほしいとやってきた。民子と理枝と早希(夫とふたりの息子がいる主婦)は、学生時代「三人娘」と呼ばれていた大の仲良し。早速、三人で西麻布のビストロで、再会を祝しておいしい料理とワインを堪能しながら、おしゃべりに花が咲いて・・・・・・
読書備忘録
月日が過ぎて環境が変わってしまうと、なかなか昔のようにはいかないってこともあるけれど、この三人はね。まだアラフィフ。楽しい時期・・・
若くない女性たちが好んで持っていた印象があるシェニール織、民子は持ちたいとは思わなかった。調べた。あーこれがそうなのね。義母が好んで持っていた。
民子の義母がのしで泳ぐ。私も泳げますのし!そう言えばプールでのし泳ぎしている人みたことなかった。なんて、変なところに食いつきました。
江國さんの作品はおしゃれが漂っている。