
内容(「BOOK」データベースより)
異才が10年の間に書き紡いだ、危うい魅力に満ちた10の白昼夢。人間の身体を侵食していく植物が町を覆い尽くしたその先とは(「白昼夢の森の少女」)。巨大な船に乗り込んだ者は、歳をとらず、時空を超えて永遠に旅をするという(「銀の船」)。この作家の想像力に限界は無い。恐怖と歓喜、自由と哀切―小説の魅力が詰まった傑作短編集。
古入道きたりて / 焼け野原コンティニュー/ 白昼夢の森の少女 / 銀の船 / 海辺の別荘で / オレンジボール / 傀儡の路地 / 平成最後のおとしあな / 布団窟 / 夕闇地蔵

読書備忘録 
あっさり、あれー?と読み終わっちゃったお話とか、それでそれで?と読んでいたおはなし・・・短いのやそこそこ長いお話ですでに読んでいたのもあったけれど楽しめました。
古入道きたりて・・・読んでいたのに途中まで気が付かず、あっれー?このお婆さんの家の二階から古入道が見えるってところで思い出す。「和菓子のアンソロジー」
銀の船・・・あ!これ知ってる!って「二十の悪夢」アンソロジーで読んでいました。あとがき見て、ほらやっぱり。知ってる知ってると思いつつ最後まで読んで、そうそうそうでした。
海辺の別荘で・・・これは覚えていなかったけれど、読んでいたようです。「始まりをめぐる19の物語」アアンソロジーで・・・
夕闇地蔵・・・ これも。あら・・・「七つの死者の囁き」アンソロジーで・・・
傀儡の路地・・・これちょっと笑えるけれど相当怖いでしょ!私最近、ホームで文庫読んで電車を待っていて、そろそろかな?と周りを見たらだぁれもいないの。で、ドアの閉まった電車がそこにあったの。一瞬何が起きたのかわからなかった。没頭して乗り越すってのはたまにあるけれど、わさわさ人がたくさんいて、その人たちがぞろぞろ電車に乗って行くのを気が付かなったなんて、なんてこと?と恐怖だった。ただのおっちょこちょいと言われればそうなのだけれど、気が付かないなんてあり得ない、電車の中から見ていた人と目があったら、ニヤッとされて、あんた誰?・・・
平成最後のおとしあな ・・・何この電話!ヘイセイのスピリット!変!やっぱり変だった。そういうこと?だからもうやめた方がいいんじゃない?って思って読んでいた。白骨化?の前に助けてあげて・・・と、のめり込んだ。
ってことで既読の作品も、おや?っと思いながらもちゃんと読みました。やっぱり面白い!
★★★★☆
