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本・青山美智子 「お探し物は図書室まで」

2021-07-31 07:56:44 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

お探し物は、本ですか? 仕事ですか? 人生ですか?
人生に悩む人々が、ふとしたきっかけで訪れた小さな図書室。
彼らの背中を、不愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない本のセレクトと可愛い付録で、後押しします。

仕事や人生に行き詰まりを感じている5人が訪れた、町の小さな図書室。「本を探している」と申し出ると「レファレンスは司書さんにどうぞ」と案内してくれます。

狭いレファレンスカウンターの中に体を埋めこみ、ちまちまと毛糸に針を刺して何かを作っている司書さん。本の相談をすると司書さんはレファレンスを始めます。不愛想なのにどうしてだか聞き上手で、相談者は誰にも言えなかった本音や願望を司書さんに話してしまいます。
話を聞いた司書さんは、一風変わった選書をしてくれます。図鑑、絵本、詩集......。

そして選書が終わると、カウンターの下にたくさんある引き出しの中から、小さな毛糸玉のようなものをひとつだけ取り出します。本のリストを印刷した紙と一緒に渡されたのは、羊毛フェルト。「これはなんですか」と相談者が訊ねると、司書さんはぶっきらぼうに答えます。 「本の付録」と――。

自分が本当に「探している物」に気がつき、
明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。


               

 読書備忘録 

世界は信用で回っている。なるほど・・・確かに!そんな気もする。

司書の小町さんの経歴やご主人との馴れ初め

それぞれの主人公の事情

ホント、お探し物は図書室でしたね。

とてもとても暖かくなるお話でした。

一歩踏み出す。そして残り物などないのだ。

★★★★☆



本・中島京子 「ムーンライト・イン」

2021-07-29 08:02:11 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

「わかっちゃった。あなたもムーンライト・フリット(夜逃げ)でしょ」。人生の曲がり角、遅れてやってきた夏休みのような時間に、巡り合った男女。高原に建つ「ムーンライト・イン」で、静かな共同生活が始まる。


               

 読書備忘録 

清里かぁ・・・

のっけからヘルパー時代を思い出した。あるあるですわ。お年寄りでも男の人は力があるからね。

盛りだくさん。家族は様々。愛する人もね。

それにしても虹サン!

マリー・ジョイ・・・好きだわ。拓海への返事はなかったけれど、かすかに顎を引いてみせたんだから、幸せになってほしいわ。

★★★★☆


本・群ようこ 「小福ときどき災難」

2021-07-26 07:17:55 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

成功ときどき大失敗。悲喜こもごもの群さん流「小さな幸福探し」エッセイ。

大好物の桃の季節になると時々つくる、桃とルッコラのサラダ。
猛暑のなかビーズワックスのラップ作りに挑戦。
コロナ禍で殺伐とした日々でも、近所のウグイスの鳴き声に心を和ませる。

荒ぶる天候、揺れる体調、折に触れて感じる世の中への怒り――ストレスフルな毎日をすこし快適に、すこし楽しく変えてくれる「小さな幸福」を探して、時に成功、時に大失敗の悲喜こもごもを綴る共感必至のエッセイ集。


               

 読書備忘録 

ビーズワックスのラップって何ですか?タッパとラップじゃダメなんですか?って、初めて聞いた言葉に反応しました。

そう、電化製品ね。ホント、昔は壊れる壊れる!があってやっぱり壊れた。今は、昨日は普通に使えたのに、今日はうんともすんとも!電話して聞くと、もう部品がありませんので・・そうなのね。

エッセイには漢方薬局のことがやはり書かれていて、今でもずっと週一で漢方薬局に通われていると・・・日用品や化粧品、タイツなど詳しく書かれていても群さんとは趣味違うしなぁーと思っているからそうなんですかですが、漢方薬局に関するお問い合わせにはお答えできません。ですって・・・お問い合わせする方がいらっしゃるのですね。ちょっとしたところにありますよね。ちょっと入りずらい漢方薬局も。漢方はお高いイメージがあるし相性もあるでしょうし、あれだけ書くんならもうちょっと親切に情報を入れてあげてもいいのになぁーとは思います。

年金の話には、私もそんな気がするんです。取り立てる時は容赦なく天引きして、払いましょうか?欲しいですか?欲しいならこのちっこい字を読んでもれなく書き込んで、送るか年金事務所に持ってきてくださいまし・・・運用失敗しておいてなんてことでしょうね?あげたくないの。できれば辞退して長生きするか、欲しいならさっさとね・・・なぁんて思っちゃうんですわ。って話はよっくします。なので悔しいから年金もらって介護保険使って長生きしてやろうじゃないかぁーって、言った人います。私は長生きはしなくてよろしい派ですから、なんともかんとも・・・って言っている人に限って、まだ生きてる!って言われちゃうのよ!と鋭いお言葉をもらうこともあります。

そうですね。選挙に行きましょう。

初めてのことだからおろおろはわかるけれど、ちょっと度が過ぎます。それを責める方は責めるばかりでなく、自分たちだったらこうします。あーしますを・・・(どこかでいっているのかな?)示してくれないと、ワーワーぎゃぎゃー言ってるだけって思えちゃいますわ。ってのはおなじだわ。 

あとがきに・・・お母様も愛猫もいなくなっちゃったんですね。寂しいですね。


★★★☆☆


本・小野寺史宜 「天使と悪魔のシネマ」

2021-07-21 07:47:49 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

結婚を控えた地下鉄の運転士、酔って駅のホームに立つDV男、仕事を辞め恋人も失った無職の若者……狙いをつけた人間の行動に絶妙なタイミングで介入し、運命の調整をはかる天使と悪魔。関りがないように見えていた登場人物たちを背後で接近させ、より合わせ、人間たちが気づいていないもうひとつのドラマを浮かび上がらせていく――。怖いのにちょっと笑ってしまう運命の舞台裏、天使と悪魔がつむぐ「ふつうの人たち」の物語。

「うまいことを言ってるが、君は悪魔なんだろう?」
望まぬ未来を告げられた人間は驚き、ささやかな抵抗を試みるが、運命からは逃れられない。彼は数秒後に死ぬ。だが、ちょっとした余地がないわけではない。結果には幅があり、その余地をついて仕事をするのが天使と悪魔だ。誰かが左に踏み出そうとする足を右へちょっとずらす、それくらいのことをする。狙いをさだめ、タイミングさえ間違えなければ、それなりに効果がある。かといって天使も悪魔もさほど華々しくはない。天使はフリーターと区別がつかないこともあるし、悪魔だって時々しくじる。
この物語にはいろんな人物が登場する。みんな明日があると思って生きているが、天使や悪魔から見ればそうではない。運命の岐路に立っているとも知らず、彼らが次の一歩を歩みだすとき、天使と悪魔は現場に急行するのだ。
独立した読み心地をそなえる10話からなるこの小説は、進むにつれ、遠くにいた人間が近づき、裏が表になって、物語は新たな相貌をあらわす。なぜなら、これは天使と悪魔がつむぐ物語だから。日常なのに異界、温かいのに容赦ない。2019年本屋大賞2位のベストセラー『ひと』とはまた違った味わい、小野寺史宜の新たな傑作エンタテインメント小説。


               

 読書備忘録 

悪魔も失敗するんだわ。

なかなかうまくいかないね。3度までか・・・園田深が面白かった。

おれ、降臨!切ないね。会えちゃったね。幸せになれそうでよかったじゃないか。

天使だったのね・・・

天使と悪魔がつむぐ物語・・・面白かった。

★★★★★



本・山本文緒 「自転しながら公転する」

2021-07-14 08:21:28 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

結婚、仕事、親の介護、全部やらなきゃダメですか? 答えのない問いを生きる私たちのための傑作長篇。東京のアパレルで働いていた都は母親の看病のため茨城の実家に戻り、アウトレットのショップで店員として働き始めるが、職場ではセクハラなど問題続出、実家では両親共に体調を崩してしまい……。恋愛、家族の世話、そのうえ仕事もがんばるなんて、そんなこと無理! ぐるぐる思い惑う都の人生の選択から目が離せない、共感度100%小説。


               

 読書備忘録 

プロローグがてっきり・・・年齢聞いて、こりゃダメだ!だったはずが、なんだかんだ乗り越えてベトナムに行ったのかな?と思いきや、まさかのエピローグ

へー、おめでとっ!

自転しながら公転して・・・朝が来て夜が来る、そしてまた朝が来る・・・小さな自転は毎日毎日頑張って生きているとも気が付かずに過ぎていく。ホント、いろんなことがあるのですよ。いったい私はどこをぐるぐるしているのでしょうね?なんて・・・

478ページ 飽きることなく読みました。

好き!・・・って気持ち、大事なことですね。


★★★★★


本・凪良ゆう 「滅びの前のシャングリラ」

2021-07-12 06:42:19 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

「明日死ねたら楽なのにとずっと夢見ていた。なのに最期の最期になって、もう少し生きてみてもよかったと思っている」一ヶ月後、小惑星が地球に衝突する。滅亡を前に荒廃していく世界の中で「人生をうまく生きられなかった」四人が、最期の時までをどう過ごすのか――。

圧巻のラストに息を呑む。2020年本屋大賞作家が贈る心震わす傑作。


               

 読書備忘録 

ノストラダムスの大予言ってのがあって、友人のお姉さんが貯金を全部使っちゃったり、家にこもったりと、ギョッとするような行動をとったことがあった。お姉さんはミス何とかになったくらいの美人さんで、妹曰く選り好みが激しすぎて結婚できない人!で、その後大きな病気をして、それからのことは知りませんが、こういう人もいるんだなぁーと、まったく信じていなかった私は、なんで?なんて思ったもんでした。

この本のお話は、何やら本当みたいなのね?と、読んでいました。そんなこともないことはないでしょうね、そろそろ。恐竜の事もあるしね。

その時は日本もこんなになっちゃうのかしらね?

巻末に付録の様についていたスピンオフまで、おうおうとイッキヨミしました。

小説って楽しっ!って思った一冊でした。

★★★★★



本・絲山秋子 「イッツ・オンリー・トーク」

2021-07-05 08:09:28 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

引っ越しの朝、男に振られた。やってきた蒲田の街で名前を呼ばれた。EDの議員、鬱病のヤクザ、痴漢、いとこの居候-遠い点と点とが形づくる星座のような関係。ひと夏の出会いと別れを、キング・クリムゾンに乗せて「ムダ話さ」と歌いとばすデビュー作。高崎での乗馬仲間との再会を描く「第七障害」併録。


               

 読書備忘録 

映画「やわらかい生活」を観たあと、原作がこれとわかって読んでみた。

そうそうそうね・・・と読んでいた。どこかに残った。

「イッツ・オンリー・トーク」のほかに「第七障害」

馬術大会障害競技の第七障害で飛び越しで失敗。馬は複雑骨折で安楽死・・・

群馬の乗馬仲間との再会して野反湖へ・・・結構遠いのに、そんなところで夢は広がる?若いなぁ~・・・

★★★★☆



本・中野信子 ジェーン・スー 「女に生まれてモヤってる!」

2021-07-01 07:37:26 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

女の損は見えづらい
生き方が多様化し、女性としてのライフスタイルに「正解」や「ゴール」がない今、私たちはどのような道を選択すれば、心地よく生きられるのか。コラムニストのジェーン・スー氏と脳科学者の中野信子氏が、これからの女性の生き方を対談形式で語り合います。


               

 読書備忘録 

対談はふむふむで、いろいろあるよね。と、ばぁさんは思ったのです。

あえて一般職を選んだ女子大生・・・そういうのがなかった時代のOLだったし、男性と同じ土俵に上るには試験と役員面接を受けて、いいでしょう。が出て晴れてという時代だったからね。それはそれは大変だったみたい。仕事の合間のお茶くみなんてフツーにあった。そんなだから、へぇー!

パートナーはまっとうに生きるための漬物石・・・なんかわかる。

遺伝子の話でしたことがあった。夫の遺伝子は残したいけれど、私のはどうかな?って、母親たちと。そして、なんだかんだ言ってるけれど、尊敬していたんだーって。

置かれた場所で咲きなさい、という言葉みると、私もなんで?と思いました。読んでいませんからなんともかんとも・・・

それぞれのコラムがとてもよかった。

★★★★☆