


























国宝指定年月日:
保岡が目指した,和風と洋風の生活様式の統合を体現する建物として,我が国における住宅の近代化の過程をよく示しており,高い歴史的価値を有している。
作品紹介・あらすじ
あなたのいない毎日に、ぼくは慣れることができない。ある朝、あなたは突然逝った――。小学校の同級生であったあなたと結婚して六十余年、戦争体験、戦後間もなくのアメリカでの新婚生活、京都での家作り、世界中への旅、お互いの老化……たくさんの〈人生の物語〉を共有してきたあなたの死で、ぼくの人生は根底から変わってしまった。老碩学が慟哭を抑えて綴る愛惜の賦。
読書備忘録
結婚して六十余年・・・お話読んでいてもう尊敬しかないです。
奥様が立派!
その奥様が言うところの いい女 私もどっぷりそう思います。
おふたりで何でも楽しんじゃう。ニンチごっこは私たち夫婦も楽しんじゃおうかと思いました。
素敵なご夫婦の素敵なラブレターです。
残間さんのブログに・・・長く夫婦をやっている方々に、おススメします。と書いてあったので読んでみました。
結婚して38年!もうと言うか、まだと言うか・・・
作品紹介・あらすじ
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
ロングセラー『月とコーヒー』に連なる
〈インク三部作〉開演!
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いいか、よく見ろ。
終わりが来ても、
このとおり、
何度でもよみがえる。
「奇妙な惑星」博物館の保管室に
勤務する十四歳のオリオ。
師匠のベルダさんと二人、
世の中のあらゆるものを記録し保管すべく
作業に勤しんでいた。
そんなある日、ベルダさんが死んだ。
自殺か、病気か、事件か。原因がわからぬまま、
オリオは保管室の責任者を
引き継ぐことになる。
ところが――。
ベルダさんが記録に使用していた
万年筆のインク、
〈六番目のブルー〉の在庫がない。
あれなくして記録作業はできない。
幻のインクを求めるオリオの旅が始まった。
読書備忘録
よかった・・・とっても。
これは 1 ・・・ 2、3 とつづく・・・楽しみっ!
☕ コーヒーをのみながら・・・
★★★★★
作品紹介・あらすじ
2018年本屋大賞2位!
著者渾身の慟哭のミステリー、ついに文庫化!
平成六年、夏。埼玉県の山中で白骨死体が発見された。遺留品は、名匠の将棋駒。叩き上げの刑事・石破と、かつてプロ棋士を志した新米刑事の佐野は、駒の足取りを追って日本各地に飛ぶ。折しも将棋界では、実業界から転身した異端の天才棋士・上条桂介が、世紀の一戦に挑もうとしていた――
作品紹介・あらすじ
昭和五十五年、春。棋士への夢を断った上条桂介だったが、駒打つ音に誘われて将棋道場に足を踏み入れる。そこで出会ったのは、自身の運命を大きく狂わせる伝説の真剣師・東明重慶だった――。死体遺棄事件の捜査線上に浮かび上がる、桂介と東明の壮絶すぎる歩み。誰が、誰を、なぜ殺したのか。物語は衝撃の結末を迎える! 〈解説・羽生善治〉
読書備忘録
いやいやこのお話は・・・
上巻で桂介の子供時代に、目をかけてくれる大人がいてよかった。すくすく育ってほしいと願っていた。が、刑事はすごいね。「いい面構えだ。人ひとり殺してもなんでもねぇって面ァしてやがる」と・・・
下巻で生い立ちを聞かされた桂介はね・・・嘘みたいな本当の話を聞かされ、もう追い詰められたんだろうね。そうしたか!
盤上の向日葵とは・・・
将棋のことはまったくわからないから、そのシーンはへぇーと読んだ。
★★★★☆
作品紹介・あらすじ
愛ゆえに、人は。
『流浪の月』『滅びの前のシャングリラ』本屋大賞受賞&二年連続ノミネートの著者が描く、家族の物語。
「すみれ荘」のその後を描く「表面張力」を収録した完全版。
下宿すみれ荘の管理人を務める一悟は、気心知れた入居者たちと慎ましやかな日々を送っていた。そこに、芥と名乗る小説家の男が引っ越してくる。彼は幼いころに生き別れた弟のようだが、なぜか正体を明かさない。真っ直ぐで言葉を飾らない芥と時を過ごすうち、周囲の人々の秘密と思わぬ一面が露わになっていく。
愛は毒か、それとも救いか。本屋大賞受賞作家が紡ぐ家族の物語。
読書備忘録
なんとか荘と付くと読みたくなる。
なんとなくアパートの住人それぞれのほんわかりんな日常のイメージ!とこの表紙を見て勝手に思って読み始めたところ・・・とんでもないお話が待っていました。
そりゃいろいろあるよね。人間がだもの・・・
それにしてもありすぎではないですか?普通じゃないでしょ?と言ったところで、ふつうってなんでしょう?ってあとがきで聞かれてしまいました。
親子でも相性ってあるのは確かにそう思う。好きとか嫌いとかではなくて相性!
同じように育てても、つもり・・・だから。
終わりの方に
ー愛情なんて元々身勝手で不平等なものなんだ。
ーだから世の中事件が絶えない。
日々そんな複雑なこと考えて生きているわけじゃなくて、何かあった時に、おや?
きれいごと言っていたって 毒 もっているし・・・そういう人に限っておためごかしじゃないの? って思う私の 毒 ・・・
面白かった。
作品紹介・あらすじ
認知症を患い、日ごと記憶が失われゆく老女には、それでも消せない “秘密の絆” があった――
八十六年の人生を遡る最後の旅が、図らずも浮かび上がらせる壮絶な真実!
過去の断片が、まあさんを苦しめている。それまで理性で抑えつけていたものが溢れ出してきているのだ。彼女の心のつかえを取り除いてあげたい――
アイと富士子は、二十年来の友人・益恵を “最後の旅” に連れ出すことにした。それは、益恵がかつて暮らした土地を巡る旅。大津、松山、五島列島……満州からの引揚者だった益恵は、いかにして敗戦の苛酷を生き延び、今日の平穏を得たのか。彼女が隠しつづけてきた秘密とは? 旅の果て、益恵がこれまで見せたことのない感情を露わにした時、老女たちの運命は急転する――。
読書備忘録
壮絶!
満州から引き揚げて来た。と言う話は聞いたことはあり、戦争に負けたから日本に帰ります。ってわけにはいかなかったことくらいは知っていたけれど、こんなに過酷だったとは・・・日本に帰るまで生き延びる。生き延びるというのがどんなことか、まして敗戦国で家族を亡くし、たった一人になってしまった子供が・・・いったいこの子たちが何をしたというのだ。
何で戦争なんかする?
三人で訪れた、益恵がかつて暮らした土地には温かい人たちが待っていた。
みんなやさしい・・・それは益恵の人柄がそうさせていたのね。
すごいお話を読んでしまった。とてもよかった。
作品紹介・あらすじ
二十五年前に家族を捨てて出ていった父親が突然戻ってきた。妻と娘夫婦が経営する八ヶ岳の麓の園芸店へ。
二十歳下のイタリア人女性と恋仲になり一緒に暮らしていたが、彼女が一人で帰国してしまったというのだ。
しかし娘たちはとっくに大人になり、妻にはすでに恋人がいた。
次女の遥は叫ぶ。「許さないから。絶対に。出てってよ。早く出てって!」
長女の真希は苛立つ。「大恋愛して出ていったのなら、二度と戻ってこないのが筋ではないのか」
妻の恋人・蓬田は夜ごと彼女からの電話を待つ。「俺はまるで女子高生みたいだな」
そして妻の歌子は思い出す。夫との出会いの場所に咲き乱れていた花のことを。
家族とは。夫婦とは。七人の男女の目線から愛を問い直す意欲作。
読書備忘録
何、百合中毒って!
ユリ科の植物は猫が中毒!特にヘメロカリスは特に毒性が強い。ですって・・・そう言って、やって来た夫婦の前で、歌子が言い出し百合中毒!と色マジックでポスターを描くのね。なんだろうね?
八ヶ岳、茅野、蓼科・・・いいところです。
そこで、それぞれの夫婦、不倫相手とのことなどが繰り広げられていくのだけれど、場所が場所だけに、って言うのは私の単なるイメージなのですが、嫌なお話ではない。と言うのは、蓬田がいたからってこともあるのかな。
何でサックス隠す?だから別居?嘘はね、ひとつつくと繋がっちゃうのよね。
夫婦は嘘をつかない方がいいです。嘘つくくらいなら黙ってろ!と思います。だってすぐバレるから!もしくは察しちゃうから!
それに夫婦の事って子供にはなかなかわからないのよね。とも思います。だって、素敵に出会っていますもん。
★★★★★
あらすじ
2018年5月某日、気仙沼市南町の海岸で、女性の変死体が発見された。女性の遺留品の身分証から、遺体は宮城県警捜査一科警部・笘篠誠一郎の妻だったことがわかる。笘篠の妻は7年前の東日本大震災で津波によって流され、行方不明のままだった。遺体の様子から、妻と思われる女性はその前夜まで生きていたという。なぜ妻は自分のもとへ戻ってこなかったのか――笘篠はさまざまな疑問を胸に身元確認のため現場へ急行するが、そこで目にしたのはまったくの別人の遺体だった。
妻の身元が騙られ、身元が誰かの手によって流出していた……やり場のない怒りを抱えながら捜査を続ける笘篠。その経緯をたどり続けるもなかなか進展がない。そのような中、宮城県警に新たな他殺体発見の一報が入る。果たしてこのふたつの事件の関連性はあるのか? そして、笘篠の妻の身元はなぜ騙られたのか――。
読書備忘録
鵠沼駿の変貌?
ラストがすごい!
そうされたら正当防衛じゃないの・・・その後の事にはギョッとしたけれど。
イッキヨミ!
あらすじ
映画観客人口がピークを迎える昭和33 年。名優、名監督が綺羅星のごとく存在した時代。刻々と移り行く時代のなかで、それでも変わらない心揺さぶるもの、人が懸命に生きる姿を、松本清張賞受賞作家が描く!
読書備忘録
映画会社の助監督の試験を受けに行くも、どうやら受ける前から呼び出される順番で決まっていたような?
まぁ、やはり落ちてしまったのだけれど、これこそひょんながぴったりなことで顕は照明部で働けることになり、大丈夫かな?と読んで来たけれど、周りの人にも恵まれ、性格の良さもあり立派な照明マンになっていく。
あの時代のことがわかってとても面白かった。
読んでいて思い出したのは、子供の頃都電に乗って上野の広小路から菩提寺に行き、帰りには聚楽でご飯食べようと不忍池を通って・・・ってときに、あー線路があるー!と弟が叫んだら、子供たちを置き去りにして両親祖母叔母の大人たちが急に線路の方へ走って行ったの。映画の撮影をしていて当時の有名俳優と女優がいたのでした。父にねぇねぇあの大きな鏡みたいの何?って聞いたのを思い出し、その後写真が趣味だった父は私たち子どもを撮るときに、あの大きな鏡みたいのの小さいのを使っていたんだっけ・・・
★★★★☆
作品紹介・あらすじ
私の人生は何度も塗り替えられた――。最愛の伴侶を看取るなか、十年の歳月をかけて紡がれた別離と再生の長篇小説。昭和三十八年、三井三池炭鉱の爆発と国鉄事故が同日に発生。「魔の土曜日」と言われたその夜、十二歳の黒沢百々子は何者かに両親を惨殺された。なに不自由のない家庭に生まれ育ち、母ゆずりの美貌で音楽家をめざしていた百々子だが、事件は重く立ちはだかり、暗く歪んだ悪夢が待ち構えていた……。著者畢生の書下ろし大河ミステリ。
読書備忘録
犯人は早々とわかるけれど・・・その犯人は読み手にしかわからないから、現れると何が起きるのかとわさわさした。
そして、そう終わらせましたか・・・
産休代替教員で始まった美村先生はどうしているのかと思っていましたよ。
570ページの大作!寝る間も惜しんで読んでしまった。
なんたって途中でやめられない。
読み応えあり、とてもよかった。
★★★★★