

もらい泣き必至の結婚式小説!
お祝いを一言、お願いします。
8人のお祝いスピーチで、何が語られたのか!?
シリーズ1000万部ベストセラー
『バッテリー』完結から12年!ついに辿り着いたあさの文学の最高到達点!
謹啓 光がきらめきを増し、本格的な夏の到来を感じるころとなりました。
この眩しい季節に、わたしたちは結婚いたします。
つきましては、わたしたちの結婚の宴にぜひともご臨席をお願いしたく、 招待状をお送りさせていただきます。
わたしたちが、わたしたちの新たな旅立ちを祝っていただきたいと思う方々だけを
ご招待した、ささやかな宴です。
ご多用中とは存じますが、どうか、よろしくお願い申し上げます。
謹白
日時 七月一日 午前十一時より
場所 やまべリラホテル 二階 インディゴ
九江 泰樹 瀬戸田 萌恵
あたし、生まれてきてよかった。








それは私が歳をとっているからか?はたまた自身も周りもそんなにいろんなことがあった結婚をしていないからか・・・そんなに感動はしなかった。
そして、さっくり読めたから、なかなか残らずに読み終えてしまった。
あさの文学の最高到達点!だそうです。
「末ながく、お幸せに」という言葉は素晴らしい言葉。
始まりはいつもこうだといいのよね。
ご招待状がとても素敵
息子たちの時は私もやっぱり泣くのだろうか・・・妄想中!
★★★☆☆



小生、東京オリンピックのカイサイをボウガイします――兄の死を契機に、社会の底辺というべき過酷な労働現場を知った東大生・島崎国男。彼にとって、五輪開催に沸く東京は、富と繁栄を独占する諸悪の根源でしかなかった。爆破テロをほのめかし、国家に挑んだ青年の行き着く先は? 吉川英治文学賞受賞作
「東京だけが富と繁栄を享受するなんて、断じて許されないことです。誰かがそれを阻止しなければならない。ぼくに革命を起こす力はありませんが、それでも一矢報いるぐらいのことはできると思います。オリンピック開催を口実に、東京はますます特権的になろうとしています。それを黙って見ているわけにはいかない」――本文より――


要求金額は八千万円。人質は東京オリンピックだ――五輪開催を妨害すると宣言していた連続爆破事件の犯人、東大生・島崎国男が動き出した。国家の名誉と警察の威信をかけ、島崎逮捕に死力を尽くす捜査陣。息詰まる攻防の末、開会式当日の国立競技場を舞台に、最後の闘いが始まった! 吉川英治文学賞受賞作
いったいオリンピックが決まってから、東京でどれだけの人夫が死んだのか。ビルの建設現場で、橋や道路の工事で、次々と犠牲者を出していった。新幹線の工事を入れれば数百人に上るだろう。それは東京を近代都市として取り繕うための、地方が差し出した生贄だ。
――本文より――


そうだねー・・・東京はこうだったねー・・・
戦後ずいぶん経っていたけれど子供のころ浅草に行くと傷痍軍人がいた。
映画「キャタピラー」の予告をみたときには、そうだったと思ったんだっけ・・・
出稼ぎの人もたくさんいた。
当時、地方はそんなに貧しかったなんて子供だったから知らなかった。
今じゃ地方に行くとお庭の広いきれいなお家が建ち並んで、土地はタダみたいなものだからね。っておっしゃるのを聞いて、こんなに広いの、東京だったら億だわ。と・・・
島崎国男に見せてあげたい。
今や地方のいいものをこぞって都会でお取り寄せしたり、わざわざ買い求めに行ったりと・・・
その島崎国男の相棒の村田とは、出稼ぎ中亡くなったお兄さんの遺骨と一緒に郷里に帰る道すがら、スリと被害者の関係だったわけで、それが親子のようになって、最後には「死なさんでけれ、死なさんでけれ」って東北弁で警官に訴えていたの。
このシーンがとても切なかった。
事情を知らないから良子の友達の圭子は、なんか、凄い大袈裟と言っていたけれど、良子さん!その人は島崎国男の事だったんですよ。
日付があっちこっちするけれど、あーそういうことだったのね?と、とても読みやすくほぼイッキヨミした。
余談・・・
いすゞベレットの話が出てきた場面の車の三角窓。
結婚する前から夫が乗っていたボロクソWーゲンと言っていたすぐにバッテリーのあがるGルフ!その車の三角窓はお気に入りだった。
あれは風がたくさん入りよかったのに、今の車にはないのね。
東北弁に通訳を呼びたくなるってところで、あら、私、つきましたよ、通訳!って思わず声に出した。
★★★★★



大学2年生の新城は、親友に誘われて見た「南部芸能事務所」のお笑いライブに魅了され、その日のうちに芸人を志す。漫才の相方探しをするうちに、女芸人の津田ちゃんから、同じ大学に通う溝口を推薦されるが……。弱小お笑いプロダクションを巡る愛すべき人々を、誰にも書けない筆致で紡ぐシリーズ第1弾!








きっかけは・・・それ?それだけで?
小さい事務所の所属芸人さんとかが、次から次へとお話する連作短編
社長の南部は何で事務所を作ったのか?って話も、その社長は男だと思っていたら、女だったのね?と思いきや男でした。って話しも、そうだったのか・・・
実は事務所には大御所もいましたねー。
それがきっかけ?
と・・・ずっと驚いていて読んでいたその新城が、芸人さんだったお父さんは亡くなってしまっているけれど息子の溝口とコンビを組んでいた。
そして、いよいよです。
ってところでおしまい。
さっ!第二弾行ってみよー・・・
★★★★☆



会って話したのでは伝えようもない心の傷。14通の手紙が、それを書き尽くした。
「前略 蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すら出来ないことでした」運命的な事件ゆえ愛しながらも離婚した二人が、紅葉に染まる蔵王で十年の歳月を隔て再会した。そして、女は男に宛てて一通の手紙を書き綴る――。往復書簡が、それぞれの孤独を生きてきた男女の過去を埋め織りなす、愛と再生のロマン。








再会のシーンが美しいなぁ、そんなことってあるんだなぁ・・・元夫婦と元妻の再婚相手の子供の3人が、偶然同じゴンドラに乗りあわせた。
なんで元夫が一人でゴンドラに乗って来たのか・・・往復書簡でわかっていく。
それにしても長いお手紙。
亜紀は男運がなかったのだろうか?
靖明が命拾いをしたとき、父親が何も言わなかったら元のさやに納まっていたんだろうか。
ゴンドラの後、亜紀たちが帰るまで待っていたのだし、亜紀だって再婚相手のことはさほどでもなかったことだし・・・
お手紙で心の整理をしていたのか、最後は真似のできない潔さが印象的でそういう生き方があるのだなぁと・・・
モーツァルトでのお話がとてもよかった。
「生きていることと、死んでいることは、もしかしたら同じことかもしれない」
こんな言葉が降って湧くようなことが起こっていたのだね。
素敵な本を読みました。
★★★★★



人生も、料理も、シンプルこそが難しい。
TKGホワイトオムライス、親子丼、ティラミス、卵焼き、エッグベネディクトetc.
風変わりな元料理人の作る一品が、食欲とこころを満たしていく。
すべての人々に幸せを届ける至福の料理小説
元料理人のサトジが居酒屋で一目惚れした女性と、14年ぶりに再会する。
彼女の名はマヨ。いまは離婚を経験し、一人娘のウフと二人で静かに暮らしていた。
別れの理由は夫の横暴なふるまい。そのことがウフのこころの傷にもなっている。
決して豊かとはいえない母娘の暮らしだが、ともに卵が好物で……。
離れて暮らす父親とウフの関係、マヨの祖母が語るイタリア男性との初恋、
ウフをおそう学校でのいじめ、老紳士のニューヨークでの思い出……。
サトジの作る卵料理が、マヨとウフに幸せの笑みをもたらしていく、
芥川賞作家による初の料理小説!








集まるお店の名前が「ゆるり」
それだって素敵。
サトジは温厚!怒らない。体も大きんだけれどね・・・
素敵なお話。
卵料理がとても美味しそう!
で、思ったのが 「キャトルのうふプリン」でした。
★★★★☆



仕事が終わった。今日は金曜日。明日あさっては休みで、特にこれといった用事もない。つまり今夜から日曜の夜まで、子どものころの「放課後」気分で心おきなく本が読める!
――小さなアパートで父と母と3人で暮らした幼少期の思い出を軸に、いつも傍らにあった本をめぐる断章と、読書のススメを綴った柔らかい手触りの書き下ろしエッセイ集。








私もお布団の中で本を読むの好きです。
間違い電話の話も、あの頃はよくあったんじゃないかしら?
蕎麦屋の出前・・・
やはりお声が城達也で、まるでジェットストリーム・・・聞き心地のよいお声でお話を聞いていました。
短篇小説「窮鼠、夜を往く」もよかった。
イラストも・・・
★★★★☆
