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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

道知事選・自民党勝利確定!

2019年01月25日 12時59分04秒 | えいこう語る

▼何度も繰り返される、道知事選の野党惨敗劇。敗因は候補選びの遅さだと指摘されながら、今回も後2ヶ月程に迫ったが、候補を絞れない。ということは、野党執行部の選挙体制が崩壊しているということに違いない。

▼勝てる候補(立憲民主の逢坂誠二)がいるのに、それを立候補させることができないというのが、何よりの証拠だ。
野党は執行部体制を解体し、新たな戦隊を組み直さなければ、もはや自民に利する選挙を行う、隠れ自民党支持の政党と言われるだろう。

▼吉川農水相道連会長や長谷川岳副会長ら、自民党道執行部が推薦するのが、夕張市長鈴木直道だ。だが身内から造反が出る。

▼鈴木は若いので、国土交通省道局長・和泉昌裕を推薦するのが、商工会議所会頭らの経済団体だ。「鈴木で決まっても応援はできない」との強硬発言だ。

▼自民分裂と見せかけ、実は自民党が一番適切な知事候補を選んでいるという、強烈なメッセージを道民に発しているのだ。そこには、野党は負ける候補を“しかたなく擁立”するという「敗北宣言」をイメージさせる狙いがある


▼自民党嫌いの私でさえも、今回の知事選は拒否したいと、思っている。すでに、道知事選の選挙は行われているからだ。あるのは「鈴木VS和泉」の戦いだ。

▼その理由は、知事を選ぶのに自民党が一生懸命に努力し、野党は何もできないでいるからだ。野党は無理やり出馬させたとしても、すぐに落馬が予想される候補だからだ。

▼自民候補の一本化は、首相官邸が決定するだろう。吉川農水相はアベ陣営の大臣だし、これからのTPP問題のサンドバック役で抜擢されているので、そのラインは強いというのが私の予想だからだ。

▼国威発揚のパフォーマンスが、最大に発揮される次期五輪。アベ総理が悲願とする、憲法改正の絶好のチャンスが訪れようとしている。

▼こんな時代に、こんなレベルの北海道の野党では、もはや解体したほうがいい。将棋で言えば、沖縄と北海道の駒は、絶対死守しなければならないからだ。

▼今回はただの知事選ではない。日本が平和であるための重要な北海道知事選なのだ。沖縄県民や野党勢力はそれを理解したので、玉城知事が勝利した。北海道野党にはその決意が希薄なのだ。

▼永田町では、解体屋が動き出したようだ。最後の大仕事に出る意気込みだ。野党ばかりではなく、自公民もすべて解体になるのかもしれない。

▼小沢イチローという政治家は【戦後レジウムの解体】を行うために、十分にエネルギーを蓄えていたのかもしれない。野球のイチロ-は終焉に近づいているが、今度は政治家のイチロ-がCMに登場するような気がしてきた。

▼強性ドリンク【ユンケル皇帝】だ。ガンバレ日本?!

アベ政権ロシアの冬将軍に撤退

2019年01月24日 15時35分28秒 | えいこう語る

▼「国民の大多数の予想通りというか、アベ総理が掲げた北方領土問題解決に向けての「日ロ平和条約締結」は、ロシアの冬将軍の前に、撤退を余儀なくされた」。こんな書き出しと、上記の表題で始まるのが、新聞のトップ記事ではないかと思う。

▼詰めが甘いままでのロシア訪問は、ウオッカをたらふく飲まされての帰国のようだ。訪ロ前のラブロフおじさん(外相)の発言をよく考えれば「北方領土返還などありえないから、来なくてもいいよ」といったようにも聞こえた。

▼アベ総理の今回のロシア訪問では、世界大手の新聞なら「アベ政権崩壊の始まり」などの見出しが載るだろう。北海道新聞は「領土交渉ロシア主導鮮明・長期化必至・首相戦略に狂い」という、総理の努力を無にしないといった感じの見出しだ。

▼私は「平和条約締結」の条件に、経済援助という【北方領土密約】なるものがあるのではないかということを、妄想していた。それは、沖縄の本土復帰の時の【沖縄密約】を思い出すからだ。

▼そこで、当時の毎日新聞記者西山太吉著「沖縄密約・情報犯罪と日米同盟」を読み返してみた。密約とは「返還時の米軍の撤去費用などは、米国が払うとしていたが、実は日本が払う」と裏約束をしていたことだ。

▼後の「米公文書」の公開でそれが証明され、当時の外務省アメリカ局長吉野文六も密約を認めた。にもかかわらず
、西山記者が外務省女性事務官からこの情報を入手したことから『不倫スキャンダル問題』にすり替えられ『情報漏洩』として裁判が行われ、女性事務官と西山記者は「有罪」となり、いまだに政府は「密約」はなかったとしている。証拠はそろっているというのに、我が国の司法は機能不全なのか。

▼この問題に対し、西山記者はこう分析する。このような「情報犯罪」がよって立つ基盤は【権力・メディア・民衆】の三つの構成要件から成立するという。

▼その三つの存在に共通しているのは【しかたがない】という、日本人特有の気質のようだ。国家にはこのような曖昧さも必要ではないかという、諦念のようなものが根底にあるからではないか。

▼そこに居座っているものは「戦争責任の取り方」に、理由があるのではないかと思う。戦後の【権力】は、先の戦争は自虐史観に陥ってると主張する。

▼【メディア】は、長期アベ政権への徹底的批判が少ない。さらに【民衆】は、密約で使われている金は、税金だという納税者意識が、決定的に欠如しているようだ。

▼やはり、ここは西山記者にまとめていただこう。【いま、わが国では、国家への権力集中に拍車をかけながら、他方では米国との軍事同盟関係を一体化するという特異な路線が敷かれようとしている。この路線はアベ内閣に入って従来以上のスピードで推進され、これに伴いメディアの諸活動にも各種の規制が加えられようとしているかのようである。今のメディアに要請されるものは、権力に対する監視機能の再構築であり、それはとりもなおさず民衆の側に立って権力との均衡を回復し、維持することである。】

▼我が国の隠蔽体質の総本山は「外務省」のようだ。今回の訪ロで「平和条約締結」は踏み込めなかったようだが、6月の「G20サミット」の最終段階で「平和条約締結」という、大逆転劇を演出してくるかもしれない。

▼そうなれば、その成果を掲げアベ総理は、7月「衆参同時選挙」に打って出るかもしれない。そうなれば野党敗北の可能性は大だ。

▼ローマ法王が11月来日を発表した。「ヒロシマ・ナガサキ」を訪問する予定だという。間違いなく「核兵器廃絶」を訴えるだろう。その前に「憲法改正の国会発議」に踏み込むかもしれない。

▼そんな【アベ政治を許してはいけない】。もし「日ロ平和条約締結」ということになれば「沖縄密約」と同じ【ロシア密約】は必ずあるに違いない。それが、わが国と外務省の変わらぬ体質のように思う。

▼【密約】を許さない、メディアの監視を期待したいものだ。ローマ法王が被爆地を訪れる時「ノーベル平和賞ICAN 事務局長ベアトリス・フィンさんと、被爆者サーロー節子さん、それに沖縄追悼式の中学生、相良倫子さん」の3人を、メディアが被爆地に招待してほしい。

▼「アベ政治を許さない」。これはわが国のメディアに背負わされた【十字架】のような気がするが。ろしあのふゆしょうぐは、我が村にも進撃してきたようだ。

北海道の品格・知事選が「道民投票」!

2019年01月23日 07時35分27秒 | えいこう語る

▼近年「品格」という言葉をよく耳にする。「国家の品格」や「横綱の品格」などだ。品格ある人物とは、立ち居振る舞いや発言に卑しさがない、そんな人を言うのだろう。

▼では国に品格があるかと言えば、味合い深い日本の四季が織りなす風景は、品格そのもののような気がする。ゆえに国民も、品格が備わる風土に住んでいるということだろう。

▼しかし、国家を運営する政治家たちに、品格は見当たらないような気がする。アベ総理やアソウ財務相の国会答弁などは、品格なしの最たる人物だからだ。というより、政治というものが品格とは無縁な存在なのだろう。

▼心技体が充実して初めて横綱の品格が備わるといわれるが、半世紀以上も相撲フアンの私が見ても、白鵬の強さはは史上最高だと思うが、品格が十分かと言われればそうではない。

▼悲劇の横綱と言われた稀勢の里は、品格は白鵬より上に思う。この差は何かといえば「謙虚」や「潔さ」の差だと思う。だが、自分自身にない品格について話してもしょうがないので、この辺でやめようと思う。

▼でも、テーマに設定してしまったので、我が北海道の品格について、少し考えてみることにしたい。「ボーイズビ-アンビシャス」の自然豊かな大地は「フロンティアスピリッツ」にあふれ、道民は品格を備えるには適した大地に思う。

▼しかし、カジノを中心のIR法なるものが、北海道に迫っている。道はこの法に関する有識者懇談会を開催した。結果、大半が賛同したという。賭博に賛成するような人物を有識者というのだろうか。これこそ品格のない人物というほかはない。

▼IR誘致には、道民の65%が反対している。ロシアの脅威、原発の再稼働、JR支線の存続問題、核廃棄物の処理場など、問題の多い北海道だ。賭博に熱を上げている余裕などないではないか。

▼4月で退任するはるみ知事は、この問題の判断を次の知事に置いていくだろう。賭博場建設を許可したら、その賭博場を「はるみ」と名付けたい。次期知事選の最大争点は、IR法に「賛成」か「反対」かだ。

▼沖縄の県民投票にように「どちらでもない」などの、3択は必要ない。次期知事選は、IR法をめぐる「道民投票」なのだ。与党候補は「賛成」に出るだろう。野党候補は当然「反対」だろう。

▼道民の65%は「反対」であれば、野党候補が勝つという予想だ。これは賭博ではない。民主主義を守る戦いなのだ。それには野党共闘で勝てる候補は、逢坂誠二さんしかいないというのが、私の結論だ。

▼だが、逢坂さんは出馬しないと断言した。そうなれば、自民党は確実に勝つ。逢坂さん国会で活躍したいという。
それでは地盤の北海道を見捨てることになる。

▼9条改正を目論む自民党に北海道など任せたくない。東京の濁った水に慣れてしまい「カムバック・逢坂」と叫ぶ道民の声が聞こえないのだろうか。

▼民主主義を現実的に機能させるためには、民衆の日常生活のなかで、政治的社会的な問題が討議されるような場が与えられねばならない。それにはまた、政党といった純政治団体だけが下からの意志や利益の伝達体となるのではなく、およそ民間の自主的組織が活発に活動することによって、そうした民意のルートが多様に形成されることが何より大事だと主張するのは、政治思想史学者丸山眞男だ。
   長谷川宏著「丸山眞男をどう読むか」より抜粋。

▼自民系のはるみ知事に4期を許しているのは、野党が政党の意思だけで候補を決めるからだ。「民意のルートが多様に形成されるような戦略転換」がいつまでたってもできないからだ。ここを立て直すことができるのが、地方自治に詳しい逢坂さんなのだ。

▼北海道にIR法はいらない。そうでなければ、北海道は品格を失ってしまうからだ。道は札幌他7カ所で地域説明会を開くという。函館でもあるので、ぜひ参加してみたい。

日産クーデター?と公益通報

2019年01月21日 14時45分42秒 | えいこう語る

▼天下の日産自動車が赤字となり、外国からトップを入れたら、瞬く間にV字回復をさせたというミラクルを起こしたのが、カルロス・ゴーンだ。

▼グローバル経済の世に、もはや日本式の経営感覚は通用しないのではないかというイメージを、私たちは実感した。少し大げさだが、1945年の敗戦と同様の感覚を味わった人も、少なくなかったのではないか。

▼「無条件降伏」状態の日産に降臨したゴーンの、独裁経営には驚く。かつて最強と言われた日産労組など、ひとひねりだ。日本の経営陣も「ゴーン従属」体制一色になってしまったようだ。

▼2006年に施行の「公益通報者保護法」は、一定の要件を満たした内部告発を「公益通報」と名付け、通報した社員に対する解雇の無効や不利益な取り扱いの禁止など保護措置をを定めている。会社への忠誠義務と公共性という社会共同体への忠誠義務の衝突が生じた場合、公共性が優先すべきだというメッセージが込められた法律だという。
        櫻井 稔著「内部告発と公益通報」より

▼この本には、米国内での内部告発者事例を調べた結果が報告されているが、ほとんどが職を失い、中には家を失い離婚し、自殺に追い込まれた者もいるという。ここから内部告発者はハッピーになれないという、巷の理解が生まれると指摘している。

▼だが日産の場合は、執行部がゴーンの不正経理の実態を知りながら、それを証拠として蓄積し暴露したようだ。西川社長が記者会見で、ゴーンの逮捕を発表するという異例の行動に出た。

▼この行動は、トップ下ろしのクーデターではないかと見えた。さらに役員会議などで処理できないものかと、一般の人は感じたのではないだろうか。

▼私は、三越デパートの社長解任事件を思い出した。社長のワンマン経営が目に余った経営陣は、社長解任に出た。社長は根回しを十分できたとして会議に及ぶが、全員に近い役員が、社長の交代を要求し、社長は解雇されたという事件だ。

▼日産もなぜ役員たちで、このような行動が出来なかったのか。それほど「ゴーン従属」体制が、経営を蝕んでいたのだろうか。

▼この事件「公益通報」というより「密告」という感じがするのは私だけなのだろうか。それは私の狭隘な、日本人気質によるものなのだろうか。

▼1972年の「沖縄返還協定」。当時の佐藤総理はこの実績でノーベル平和賞を受賞した。この協定は、米軍用地復元補償費400万ドルを米側が日本に払うことになっていたが、実は日本が肩代わりするという密約があった。

▼この密約を暴露したのが、元毎日新聞の西山記者だ。これは後に、米公文書に記載されており、事実は証明された。だが、この密約の入手先が、西山記者と個人的関係にあった女性外務官だったことから、事務官は国家公務員法違反で逮捕された。密約は「機密漏洩」にすり替えられ、男女関係による倫理上の問題と、世間の注目を浴びさせられた西山記者には【懲役4ヶ月執行猶予1年】の判決が下された。

▼ここに【安保ただ乗り論】というものがある。米公文書には「返還後5年間は、基地施設改善費として6500万ドルの提供、また那覇空港からの米軍移転では、代替施設を提供するため、2000万ドルの日本からの前払いが合意」されている。※(移転が遅れたため前払いは見送られた)

▼さらに1978年度からは、在日米軍駐留経費【思いやり予算】が発生している。「安保ただ乗り」とは、なんと沖縄にとっては、顔に泥を塗られた感じだ。それがノーベル平和賞とは。ノーベルだって墓の下で「平和はお金で買えない」と叫んでいるのかもしれない。

▼無賃乗車をする人を「薩摩の守」という。薩摩の守忠度(ただのり)をもじったものだ。琉球国が1609年に薩摩藩の侵略で支配下におかれ、廃藩置県後沖縄県となった。昔は薩摩に、現在は米国に「ただ乗り」されている。なんと歴史のいたずらか。

▼さらに沖縄密約の当事者佐藤元首相は、60年安保条約改正の時の岸元首相の弟だ。そして「対米従属総理」と異名をとるアベ総理の祖父が岸だ。沖縄は我が国の歴史に翻弄され続けている「南の孤島」なのだ。

▼だがここで、一人名誉を回復しなければならない人がいる。薩摩の守忠度だ。平忠度といい、平家の総大将平清盛の弟なのだ。歌人としても有名らしい。

▼忠度は、一の谷合戦で命を落とした。その時、鎧から歌の一首が見つかったという。
【行く(ゆき)くれて 木(こ)の下かげをやどとせば
 花やこよいのあるじならまし】
※旅の途中日が暮れて、桜の木の下を今夜の宿とすれば、桜の花が主人としてもてなしてくれるだろう。
「ただ乗り」だなんて不名誉を、撤回してほしいものだ。

▼薩摩の守は「ニチベイ」に踏みにじられる今の沖縄をどう詠むのだろうか。

▼間もなくアベ総理は、日ロ首脳会談に赴く。北方領土返還の前提となる「平和条約締結」が主目的だという。【ロシヤ密約】はあるのか?。アベ総理、毎夜大叔父の佐藤栄作日記を、熟読しているに違いない。

▼今日のテーマにあわてて戻りたい。小林旭の歌に「自動車ショー歌」というのがあった。
♪あの人社長にしたくって♪ニッサンしたのはカルロス・ゴーン♪てなてなおだてにすぐルノー♪ここらで止めてもいいコロナ―♪。

▼私の替え歌は、適当すぎて鐘が一つでした。
ゴーン!

近代国家成立における天皇と教育と戦争

2019年01月20日 12時12分43秒 | えいこう語る

▼世界の国々が21世紀に入り、また自己主張を強めてきたようだ。その先頭に立つのが「アメリカン・ファースト」の米国だ。

▼米国と軍事同盟を結ぶ我が国も、自己防衛意識を高め、集団で事にあたらなければ国家の安全は保てないと考えてきたようだ。

▼我が国を取り巻く環境も、今までは平穏を保ってきたが、
同盟国米国の自己中心的な行動で、周辺事態がざわつきはじめている。

▼こんな状態であれば、国家の安全・安心を保つには「憲法9条」を改正し、軍隊を保有しなければならないというのが、アベ総理の憲法解釈だろう。

▼だがその解釈は、我が国の目指す恒久平和にはならないというのが、憲法学者の大多数だ。だがアベ総理は憲法学者の考えが間違っているという。つまりトランプ大統領とアベ総理の学力は、同レベルなのだ。

▼というのがいつもの私の結論だ。軍事力を背景にする国家の維持というのは、明治維新から近代国家へと移行した時期と似ているようなので、そこに焦点を当ててみる。

▼我が国は江戸時代に何百もの藩からなる連合国家だった。19世紀に入ってから世界は統一国家ができ、独立国ができた。明治維新は国民国家をつくろうとした動きだった。

▼殿様のために命を投げ出すというモラルを、別のものに置き換えようとした。それには新しい統一の象徴として、天皇家は格好の材料だった。

▼黒船が来襲する。侵略的な強国の存在が国民意識を固めさせた。日本の統一を目指すナショナリズムは、攘夷思想とペアーだった。

▼戦争は一気に国民意識を強める。国家統一には戦争がいちばんだ。そして民族や国家を意識するには「国民教育」が必要だ。

▼民族や国家というものは見えない部分だ。その見えない部分をつくり上げようとしたのが「教育」だ。これは近代国家が判で押したようにやったことだ。

▼「国旗」を掲げ「国歌」を歌うことを習慣づけ「教育勅語」を唱えさせ「仮想敵国」設けながら、その意識を植え付けようとした。

▼こうした装置が万全に機能し、近代国家としての日本は、神としての天皇、さらに国民教育、その結果が「戦争」へとつながっていく。教育の原点はとても「暴力的」なのだ。

▼簡明でひじょうにわかりやすい説明だ。これは作家で精神科医の・なだいなだ著「民族という名の宗教・人をまとめる原理-排除する原理」の中から、抜粋したものだ。

▼「憲法改正」や「道徳教育の教科化」。さらに「天皇を元首」とする動き。「対米従属」による「軍事力強化」などの我が国の現状は、明治維新後の「富国強兵」に脈が通じているような気がする。

▼間もなく、アベVSプーチンの首脳会談がある。「日ロ平和条約」が、領土返還すら程遠い「不平等条約」であれば、アベ総理は、米国やロシアの「忠犬ポチ公」だ。

▼この本では、類人猿から進化した人間の成功は「集団をつくり共同して狩りをするようになったから」だという。私のように田舎に住んでいて、進化についていけないものは「集団的自衛権行使容認」というのは、人間の本質が現れた、ごく野蛮な時代の考えだと思う。

▼さらに「人間の敵は人間だ」という、なだ氏の指摘が、私の心を捉える。「反省は猿でもする」という言葉あるけど「戦争の反省」をきちんとしなかった我が国は「猿以下」なのかもしれない。

▼アベ総理の顔がマントヒヒのように思えてきた。アベ総理、プーチンのカワウソ顔を、ひっかいて帰ってきてほしい。