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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

民主主義が未成熟な函館市

2019年01月03日 12時10分35秒 | えいこう語る

▼今年は統一地方選挙の年だ。3日の北海道新聞朝刊に、函館市は中核都市(53市議会)の中で、民主主義の基本である「住民参加」が最下位に近いと報告されている。函館市民の一員として、新年早々おめでたくない話だ。

▼数年前に中核都市の中で、函館市の「幸福度」が最低ランクになったことがある。だが、まちの魅力度は日本一に輝いている。そのせいか、幸福感が薄いというのは気にしていないようだ。

▼しかし、幸福感が薄いまちというのは、心が充たされていないまちだということだろう。それは「悲しいまち」であり「心さみしいまち」だということでもある。さらにそれらを自覚していないことも、原因の一つではないだろうか。

▼まちの元気のなさは、地元の国会議員・市長・市議会の活動が低下しているのではないか。だが「一人一人が立派な市民でなければ民主主義は成り立たない」と言われているので、私たち市民の力不足というのが、最大の理由であろう。

▼新聞も「住民参加仕組み整備を」という見出しを張っている。函館市は市民の憲法と言われる「自治基本条例」がある。これを日本で最初につくった人物が、現在の函館地区選出の逢坂誠二衆議院議員(元ニセコ町長)だ。

▼逢坂氏の言葉を思い出す。「自治基本条例は作った後、どうそれを生かすかが問題だ。それがなければ絵に描いた餅だ」と。そう言えば、作成した後「自治基本条例」という言葉は、死語になっているのが函館市の現状だ。

▼その逢坂議員、4月の知事選挙に身内の4大勢力から出馬の要請を受けている。周囲も外堀を埋めてしまっているようだ。立憲民主党の政調会長代行まで上り詰めた身では、知事より国政でとの意志が固いといわれている。

▼自民党は、首相官邸と身近な若い夕張市長鈴木氏を担ごうとの算段だ。鈴木氏に勝てるのは逢坂氏しかいない。もし逢坂氏が不出馬だと、北海道は沖縄県と同様、首相官邸に乗っ取られるだろう。

▼逢坂氏はまさにまた裂き状態だ。これを苦境に立たされたとは言わない。「選ばれし者の名誉なのだ」。北海道という開拓途上の大地で戦うか、それとも国会という魑魅魍魎の世界で、権謀術数を働かせ名を残すか。男逢坂誠二が大見得を切る舞台は、数日後だという。

▼道民一人一人が民主主義の神輿を担ぎ「希望あふれる大地」をつくっていくことが「住民参加」ではないかと思う。
函館市長選挙も無競争では、民主主義の成熟はない。知事選の駒を一つ進めることで、後ろの駒も動き出すことに期待したい。

▼「躍進する北海道」「民主主義の大地・北海道」「希望あふれる北海道」などという言葉をかみしめてみたい、2019年「政治の年」の開幕だ。

▼函館市が「安全・安心なまちづくり」をするためには、市民最大組織である、町会連合会が「住民参加」の意欲を盛り上げなければならないと自覚する新年だ。

▼昭和天皇の直筆の和歌が見つかったという。
【国民の祝ひをうけてうれしきも ふりかへりみればはづかしきかな】

▼戦争は二度と起こしてはならないという、昭和天皇からの憲法改正に向かいそうな国民への、平和のメッセージに違いない。