▼70年生きていて、これほど強烈に身に迫る言葉を聞いたことがない。2016年の「保育園落ちた、日本死ね!」だ。
▼「アベ政治は許さない」というのがあったが「日本死ね!」というのは、原爆を10発落とされたぐらいの衝撃だった。
▼本文は、「まじいい加減にしろ日本、なんだよ日本。一億総活躍社会じゃねえーのかよ。昨日見事に保育園落ちたわ。どうするんだ、私活躍出来ねーじゃねーか。オリンピックで何百億円無駄に使ってんだよ。少子化何とかしたいんだってよねーって、そんなムシのいい話あるのかよボケ。国会議員を半分ぐらいクビにすりゃ、財源作れるだろう。まじ、いい加減にしろ日本」。
▼連続パンチで、1R数分で日本が、いやアベ総理と言い換えてもいい、ノックアウトされた痛快な文章だ。こんな女性が日本にいるだなんて、男女逆転社会は、いずれはやってくるに違いないと思ったものだ。
▼この文章は、今であればこう書き換えてもいいだろう。「鬼畜米英だといわれ、国のために命を捧げ、広島・長崎に原爆を落とされ、地獄を味わった。でも、戦後70年以上過ぎても、なんで沖縄に米軍基地を提供しているんだよ。米軍の駐留経費まで負担してよ。敵国から高額な武器なんか買うんじゃねーよ。借金どんなに増やすんだよボケ、安保ンタン。【憲法9条】ぐらい、ちゃんと守れよ。それで立憲主義の国、民主主義の国だなんて、アホなこと言うんじゃね―よ。まじいい加減にしろよ日本」。ということになりはしないだろうか。
▼夜中読書の私は、昨夜こんな記述に出くわしたのだ。昭和21年5月19日。物資欠乏で飢餓状態になった民衆25万人は、皇居内に侵入した。いわゆる【食料メーデー事件】だ。
▼その時、民衆が掲げたプラカードだ。【詔書 國体はゴジされたぞ。朕はタラフク食ってるぞ。ナンジ人民、飢えて死ね。 ギョメイギョジ】。
▼私はこのプラカードの文面が「保育園落ちた、日本死ね」の手本ではないかと思う。民衆の怒りがMAXにならないうち、アベ総理は退陣しなければならないと布団の中で思った。
▼【詔書 9条はゴジせよ。対米従属は国賊だ。アベセイジよ退陣せよ。ギョメイギョジ】こんなプラカードが作られない前に。