▼中央集権の日本は、アベ一強体制で柔軟性を失い、失速状態にあるようだ。道民が最も関心がある北方領土問題だが、平和条約締結を前に北方領土はロシアのものだと、強硬姿勢に出ている。
▼明治の頑固親爺という風貌のラブロフ外相は、テコでも動かないといった態度だ。河野外相はラブロフ爺さんを説得できるだろうか。
▼ここはやはり、北方領土に別荘「ムネオ・ハウス」を持っている、ムネオさんにお願いした方がいいのではないかと考えている、道民も少なくないだろう。
▼昨年北海道新聞に、こんな記事があった。北方領土をソ連が進行してきた時、ソ連軍を運んで来たのは、実は米国艦隊だという事実が掲載されていた。
▼沖縄は今だに米軍の極東軍事基地として提供されている
。在日米軍の総駐留経費の75%以上を、日本が肩代わりしているというのは驚きだ。
▼トランプ大統領と仲がいいアベ総理は、米国の貿易赤字を埋めるのに、高額な武器を次々購入し、米国の赤字減らしに協力している。
▼さらに、辺野古の新基地を米国にプレゼントしようとし、反対する沖縄県民を、イジメるにいいだけイジメているのは、呆れてものも云えない。
▼こんな沖縄の現状を見ていたら、ロシア側は北方領土など絶対返還はしないだろう。平和条約だけ締結してやって、米国にならい、絞るにいいだけ絞ってやろうという魂胆に違いない。
▼野党は、意味のない平和条約と批判するだろう。だがアベ総理はこんな困難な状態でも、ロシアとの「平和条約締結」が出来た事の成果を国民にアピールし、さらに消費税延期を匂わせての衆議院解散で、衆参同時選挙へとの大博打に出るに違いない。別称は「IR(賭博)選挙」だ。
▼とここまで書いて、ふと思い出した。アベ総理はオリンピック招致の時「福島の汚染水は完全にコントロールされている」と世界に嘘をついた。さらに辺野古埋め立てでは「埋立地のサンゴを移設した」といったが、埋め立て海域にある7万4千群体のうち、土砂投入区域以外のわずか9群体だという。
▼森友・加計問題以降、アベ総理は嘘に嘘を重ねて現在に至っている。だが対戦する野党は、隊列さえ組めない様相だ。政権奪還が不可能と国民が判断したら、選挙は間違いなくアベ勝利だ。
▼ここでやっと本題に入る。北海道知事選だ。立憲民主の逢坂誠二が出馬を辞退した。自民勝利の構図の中で、知事候補NO1の夕張市長鈴木直道(37歳)は若いというので、国土交通省道局長の和泉昌裕(57歳)を推薦する勢力が出てきた。いわゆる仲間別れだ。
▼さらに、参議院に鞍替えする「はるみ知事」も、和泉を後継者にするという流れが出てきた。自民党もこれだけ揺れているのであれば、逢坂誠二が知事選に出れば、勝利は間違いない。
▼だが逢坂は出馬できないように、党の政調会長の要職にしがみついた。絶対に出馬しないという姿勢だ。だが、今の自民の知事選の分裂状態なら、逢坂で絶対勝てる。逢坂の代替えの佐藤のりゆきは、賞味期限切れだからだ。
▼「日本は地方から国政を変える時代だ」と言われて久しい。本州の次に大きいのは北海道だ。北海道知事以外に、国政を揺さぶれる地位は他にない。
▼選択は国政かそれとも地方自治か。もし国政にしがみつくなら、道民はしかたがないとあきらめるのではない。見放すだろう。なぜかと言えば、道民が選んだ国会議員だからだ。
▼これ以上書く気にはなれない。勝てる選挙を投げ出すというのなら、選挙区は北海道から出て行ってもらいたいものだ。なぜこうまで選挙民に言わせるかというと、元知事横路孝弘以降、最も道民が期待する人物だからだ。
▼東京かぶれした逢坂誠二より、北海道のジャガイモのような親しみのある逢坂誠二が、一番魅力的なのだ。立ち上がれ逢坂!。
▼あんたが大好きなボブディランも「北海道の風に吹かれて」と歌っているよ。