▼8日の北海道新聞朝刊を、午前5時に寝床で読んだ。【逢坂氏固辞 擁立見通せず 別候補模索】。・・・新聞を顔にかぶせたまま、どうやら二度寝に落ちたようだ。
▼2015年4月。4期を目指すはるみ知事に挑戦したのは、フリーキャスターの佐藤のりゆきだ。のりゆきには民主党がバックに付き「共産・社民・維新の会・新党大地」も支援した。
▼結果、はるみ149万票、のりゆき114万票だった。横綱と前頭6枚目ほどの差があったが、健闘したと言え、負けは負けだ。
▼今までの野党の敗因は、勝てる候補を出せないからだ。締め切り直前に「仕方がないけど」という候補で、戦いに望んでしまうのだ。だから支持者も力が入らない。初めから「負け戦」なのだ。
▼もっと言えば、毎回の戦いに支持者を負け戦に参戦させているのだ。数えれば4回の戦いに(知事選)玉砕させられている感じだ。
▼5回目の2019年4月の戦いには、はるみ横綱が引退し、参議員部屋に引っ越しするという。今度こそ玉砕をしなくてもいいと、希望も湧いてくる。
▼だが、与党も若手NO1の夕張市長鈴木を出馬させるようだ。鈴木は菅官房長官に可愛がられている。それにアベ総理に近い新党大地のムネオも今回応援に回る。ムネオは7月の参議員選挙に出馬する予定なので、知事選はいつも以上に力が入るだろう。
▼自民に勝てる候補は、立憲民主の衆議員逢坂セイジただ一人だ。過去4回の知事選で玉砕させられた、非自民系の道民が、ヤスクニ神社から再生できるのは、彼以外にいないのだ。
▼今回の知事選はただの地方選挙と訳が違う。【憲法改正】を目論むアベ政権に対するには、政党はもちろんんだが、全国の知事も戦わなければならないのだ。
▼沖縄県知事に次いで、北海道の知事がその役割を果たさなければならないのだ。それが、今回の知事選がいつもの選挙と違うところなのだ。知事候補もその意識を持つ人物でなければならないのだ。
▼逢坂がダメなら他に、ということにはならない。逢坂が辞退した時点で、自民の勝利なのだ。そして、北海道は沖縄同然に【自民党の島】になってしまうのだ。
▼原発の再稼働・核廃棄物の捨て場・米軍の基地・世界の観光地・ハブ空港化・世界の賭博場など、道民の意思を無視した、大きな重荷を背負わされることになるのだ。
▼「道民による道民のための道民の政治」。これが【民主主義の大地・北海道】なのだ。「立ち上がれ道民!立ち上がれ逢坂!」と叫んだところで目が覚めたが、顔に新聞がのしかかっていたのだ。
▼実は昨夜、ユーチューブで「自民党の西田昌司VS共産党の小池晃」の、安保に対する激論を観てしまったのだ。興奮冷めやらないまま、寝床で大森実著「戦後秘史・赤旗とGHQ」を久しぶりに開いてみたのだ。
▼戦前、中国の延安に潜伏していた岡野進(野坂参三)と毛沢東や米国OSS(CIAの前身)との接触。戦争終了後の「天皇存続問題」などの生々しい話し合い、世界史の裏側をあらためてのぞき込み、寝付かれないほど興奮していたのだ。
▼これほど興奮すると、夢など見る余裕がなくなってしまう。朝刊を開き、道知事選の記事を読んだら、二度寝に入ってしまったのだ。
▼夢の中で、延安にいた誰かが叫んだ。「道知事選はオオサカしかない!」と。私は「ナオミ?」のことかと思ったが、どうやらそれは単純な勘違いだったことに気が付き、二度寝から覚めたのだ。・・・叫んだのは岡野進だったような気がしたが。
▼そこで、椴法華新聞主筆である、私は【北海道知事選・自民党勝利】の見出しを、早々にUPすることにしたのだ。