鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその331~竹鶴政孝パート131

2008-09-09 15:16:09 | 竹鶴
今回のお気に入りは竹鶴政孝パート、「日本のウイスキー革命①」です。

古いハイニッカを入手しました。(箱付き、レアオールドハイハイニッカ)
フタを開けると中に小冊子にもならないような三つ折りパンフが入っていました。
そのパンフがとても興味深かったのでご紹介します。

まずはパンフの表紙。
 題名「日本のウイスキー革命」
 副題「スコッチと同じカフェ・グレーン調合(ブレンド)によるブレンド・ウイスキー」

次に裏表紙。
 題名「いちばんソフトな口あたり ハイニッカ500円」

最後に1枚めくって中表紙。
 題名「日本でひとつ!」
 副題「カフェ・グレーンを全製品にブレンド」
 製品写真・製品名・価格
   「ニッカエキストラ」340円
   「ハイニッカ」500円
   「新ブラックニッカ」1000円
   「ゴールドニッカ」1600円
   「スーパーニッカ」3000円

パンフの5製品で最後に発売されたのは1965年の新ブラックニッカ。
新ブラックニッカは、特級の旧ブラックニッカをあえて一級に下げて売り出し、カフェ・グレーンをブレンドしたので特級並みに旨い!とPR。しかも1000円という切れの良い価格で発売しました。
このパンフはカフェ・グレーンを前面に打ち出したニッカの一大戦略時代、後に「1000円ウイスキー戦争」といわれた「日本のウイスキー革命」の真っ只中のものでした。
ウイスキーのブレンドには醸造アルコールではなくグレーン・ウイスキーを使うという現在では当たり前のことが、この当時は「日本のウイスキー革命」であり戦略になったことがわかります。
この「革命」が成功したからこそ、グレーン・ウイスキーでのブレンドが当たり前になり、ジャパニーズ・ウイスキーが一気にスコッチの品質に迫り、後に追い越すことになったのでしょう。

表紙3面だけでも読み応えがありました。
次回は、本文をご紹介します。
コメント (2)
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