今回のお気に入りは、「ありがとう」です。
「からっぽ たいくつ どようびは まだ ~子どもが家族に贈る「ありがとう」短編集~」という本をいただきました。
小学生の「いつもありがとう」作文コンクールが10年目をむかえ、歴代入賞作から10作品を選び、執筆者と家族への取材をもとに書き下ろされた短編集です。
もちろん元々の作文も作中に登場します。
読むかどうか迷いながら、まえがきに目を通すと、次のようなことが書かれていました。
=====
ありがとうの壁
それは年齢と共に高くなる
気恥ずかしさや照れくささ
「ありがとう」は人と人の絆を深める
=====
なるほどそうですね。
この本は大人こそ読むべき本なのかもしれません。
早速読み始めました。
10作品のあらすじが、AMAZONの内容紹介で紹介されているので、引用します。
=====
「ありがとう」、その一言にはこんなにも深い愛が含まれているのです――あさのあつこ
照れくさい、恥ずかしい、くすぐったい。
思っていてもなかなか言葉にできない家族への「ありがとう」。
本書は、そんな感謝の気持ちを綴った子どもたちの作文をもとに描かれた、温かくて切なくて、ちょっぴり泣ける短編集です。
病気の自分を支えてくれるお母さんへ。
ライバルであり理解者であったお姉ちゃんへ。
やさしくも厳しく見守ってくれるお父さんへ。
命を救ってくれたおばあちゃんへ。
どの作品も子どもならではの素直でみずみずしい視点と感性に溢れ、大人が見落としている何かを教えてくれるものばかり。
家族に会いたい、話をしたい、ありがとうと伝えたい。
そんな爽やかな気持ちにさせてくれる10篇のストーリー。
からっぽたいくつ どようびはまだ
家族で短歌を楽しみ、日常を五七五七七の歌にしている女の子。
お父さんのいない平日は寂しい、早く土曜日が来ればいいのに。
わが家に伝わる魔法の呪文
お父さんが教えてくれた、どんな人でもその人のいいところを見つけられる魔法の呪文。
けんかばかりしている妹、クラスのライバル、水泳の怖い先生。
次々と魔法を試す中、自分自身のいいところがわからなくなり……?
かいじゅうのはなし
花奈ちゃんが嫌な気持ちになったとき、心の中で暴れ出すかいじゅう。
どうしてそんなに暴れるの?
悲しみながらも優しく受け止めてくれるお母さんが、教えてくれたこと。
50年前の、あの日。
日本を襲った大震災の日。恐怖と不安から救ってくれた、おばあちゃん。
あれから50年の月日が流れ、孫を持った自分の胸に去来する思いとは。
土曜日のやきそば
「とっさん」はいつの間にか家族になっていた新しいお父さん。
得意のやきそばを久しぶりに食べたとき、とっさんと出会ったころの思い出と感謝がよみがえる。
言葉にはしないけどね
絶対負けたくない!
姉にライバル心を燃やす、わか。
それでもいつも一歩先を行くお姉ちゃんへの、言葉にできない本音って?
僕のヒーロー
中学最後の野球大会前夜。
どうせ頑張ったって試合になんて出られない――
くじけそうになったとき、ふと頭に浮かんできたお母さんとの思い出。
父からの贈り物
建設会社で働く父のおみやげは、決まって汗臭い作業着だった。
工学部か、教育学部か。進路に迷う今、父からの本当の贈り物に気づく。
サンゴになったおじいちゃんへ
小さなころに亡くなってしまったおじいちゃん。
女流棋士になるという夢を叶えた自分を、ずっと支えてくれたのは、おじいちゃんが教えてくれたたくさんのことだった。
声
まだまだ一人前とは言えないけれど、社会人として過ごす毎日は充実している。
でも、未熟児として生まれ障害のある僕は昔、母がつきっきりでないと学校にすら行けなかった。
ずっと支えてくれた母への想いが溢れ出す。
=====
最後の「声」を読んだときには思わず涙が溢れました。
僕の母は「世界一」、社会人になった主人公がストレートに表現した言葉。
この言葉の裏にある彼らの20年間のドラマを知ってしまったら、きっとあなたも涙することでしょう。
障害を持って生まれた子どもに対し、親は丈夫な体に生んであげられなかったことをわび続けます。
でも子どもはそれが親のせいでないことを十分理解しています。
逆に他の子より愛情を注いでもらっていることに感謝しています。
なんて素敵な関係。
「気恥ずかしさ」や「照れくささ」なんて吹き飛ばして、今日から「ありがとう」をたくさん言おう!
そう思わずにはいられない作品集でした。
「からっぽ たいくつ どようびは まだ ~子どもが家族に贈る「ありがとう」短編集~」という本をいただきました。
小学生の「いつもありがとう」作文コンクールが10年目をむかえ、歴代入賞作から10作品を選び、執筆者と家族への取材をもとに書き下ろされた短編集です。
もちろん元々の作文も作中に登場します。
読むかどうか迷いながら、まえがきに目を通すと、次のようなことが書かれていました。
=====
ありがとうの壁
それは年齢と共に高くなる
気恥ずかしさや照れくささ
「ありがとう」は人と人の絆を深める
=====
なるほどそうですね。
この本は大人こそ読むべき本なのかもしれません。
早速読み始めました。
10作品のあらすじが、AMAZONの内容紹介で紹介されているので、引用します。
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「ありがとう」、その一言にはこんなにも深い愛が含まれているのです――あさのあつこ
照れくさい、恥ずかしい、くすぐったい。
思っていてもなかなか言葉にできない家族への「ありがとう」。
本書は、そんな感謝の気持ちを綴った子どもたちの作文をもとに描かれた、温かくて切なくて、ちょっぴり泣ける短編集です。
病気の自分を支えてくれるお母さんへ。
ライバルであり理解者であったお姉ちゃんへ。
やさしくも厳しく見守ってくれるお父さんへ。
命を救ってくれたおばあちゃんへ。
どの作品も子どもならではの素直でみずみずしい視点と感性に溢れ、大人が見落としている何かを教えてくれるものばかり。
家族に会いたい、話をしたい、ありがとうと伝えたい。
そんな爽やかな気持ちにさせてくれる10篇のストーリー。
からっぽたいくつ どようびはまだ
家族で短歌を楽しみ、日常を五七五七七の歌にしている女の子。
お父さんのいない平日は寂しい、早く土曜日が来ればいいのに。
わが家に伝わる魔法の呪文
お父さんが教えてくれた、どんな人でもその人のいいところを見つけられる魔法の呪文。
けんかばかりしている妹、クラスのライバル、水泳の怖い先生。
次々と魔法を試す中、自分自身のいいところがわからなくなり……?
かいじゅうのはなし
花奈ちゃんが嫌な気持ちになったとき、心の中で暴れ出すかいじゅう。
どうしてそんなに暴れるの?
悲しみながらも優しく受け止めてくれるお母さんが、教えてくれたこと。
50年前の、あの日。
日本を襲った大震災の日。恐怖と不安から救ってくれた、おばあちゃん。
あれから50年の月日が流れ、孫を持った自分の胸に去来する思いとは。
土曜日のやきそば
「とっさん」はいつの間にか家族になっていた新しいお父さん。
得意のやきそばを久しぶりに食べたとき、とっさんと出会ったころの思い出と感謝がよみがえる。
言葉にはしないけどね
絶対負けたくない!
姉にライバル心を燃やす、わか。
それでもいつも一歩先を行くお姉ちゃんへの、言葉にできない本音って?
僕のヒーロー
中学最後の野球大会前夜。
どうせ頑張ったって試合になんて出られない――
くじけそうになったとき、ふと頭に浮かんできたお母さんとの思い出。
父からの贈り物
建設会社で働く父のおみやげは、決まって汗臭い作業着だった。
工学部か、教育学部か。進路に迷う今、父からの本当の贈り物に気づく。
サンゴになったおじいちゃんへ
小さなころに亡くなってしまったおじいちゃん。
女流棋士になるという夢を叶えた自分を、ずっと支えてくれたのは、おじいちゃんが教えてくれたたくさんのことだった。
声
まだまだ一人前とは言えないけれど、社会人として過ごす毎日は充実している。
でも、未熟児として生まれ障害のある僕は昔、母がつきっきりでないと学校にすら行けなかった。
ずっと支えてくれた母への想いが溢れ出す。
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最後の「声」を読んだときには思わず涙が溢れました。
僕の母は「世界一」、社会人になった主人公がストレートに表現した言葉。
この言葉の裏にある彼らの20年間のドラマを知ってしまったら、きっとあなたも涙することでしょう。
障害を持って生まれた子どもに対し、親は丈夫な体に生んであげられなかったことをわび続けます。
でも子どもはそれが親のせいでないことを十分理解しています。
逆に他の子より愛情を注いでもらっていることに感謝しています。
なんて素敵な関係。
「気恥ずかしさ」や「照れくささ」なんて吹き飛ばして、今日から「ありがとう」をたくさん言おう!
そう思わずにはいられない作品集でした。
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