鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその2214~博士ちゃん

2023-03-27 12:01:57 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、博士ちゃんです。

「サンドウィッチマンと芦田愛菜の博士ちゃん」が大好きです。
好きなものを追求している子どもたちの瞳は輝いていて、彼らの話を聴くととても勉強になりますし、何より刺激を受けます。
お城の博士ちゃん、昭和家電の博士ちゃん、信号機の博士ちゃん、世界遺産の博士ちゃん、昭和アイドルの博士ちゃんなど、書ききれないほどの博士ちゃんたちがこれまで登場しました。
いつもは1時間番組で複数の博士ちゃんが登場しますが、1時間半スペシャルを1人の博士ちゃんだけで行うこともあります。
これこそ神回といえます。
世界遺産の博士ちゃんルシャール君による軍艦島、白川郷などのレポートは、まさにそれでした。
つい先日のドリフの博士ちゃんも素晴らしかったです。
博士ちゃんは17歳の女の子。
「8時だよ!全員集合」のDVDを200回以上観ているだけでなく、法被や台本を蒐集し、日夜ドリフの歴史を研究しているそうです。
彼女の説明はジャストの世代だった私でさえ知らないことだらけ。
番組中で何度へーって言ったことでしょう。
その知識の豊富さには、ゲストで登場した加藤茶も舌を巻くほどでした。

好きなものを追求することの素晴らしさを改めて目の当たりにしました。
彼女が加藤本人に質問する場面は、観ているこちらも緊張しました。
彼女がこれまで調べても分からなかったことが次々解決していく様は私もうれしかったです。
自分で資料を探して調べていくことの大変さがあるからこそ、長年の疑問が解決した時の感動が大きいのでしょうね。

大物コメディアン志村けんがドリフの新人としてデビューしてから2年も鳴かず飛ばずだったことには驚きました。
荒井注と志村けんのどちらの時代も知っているのに。
ただ何となく見ていたということでしょう。

加藤と志村の本当の関係も興味津々でした。
いかりや長介は荒井の脱退後、荒井と同世代の人を新メンバーにしようとしたけれど、加藤が志村を推したそうです。
加藤が志村を弟のように思っていたこと、一番若かった加藤が自分の下を欲していたこと、ギャグを志村が肩代わりしてくれて加藤が楽になったことなどを知ることができました。

余りに意外だったのは、博士ちゃんがいかりやの日本語がとてに丁寧で美しいと褒めていたことです。
これには加藤もビックリ。
「ドリフの大爆笑」の冒頭の「本日のテーマ」を紹介する場面は、博士ちゃんが言うようにどれも見事なものでした。
確かに丁寧で正確な言葉遣いでした。
そういえば「鬼平犯科帳スペシャル」に登場したいかりや長介は、発音がしっかりしていることや表情が豊かなこと、相手との掛け合いの名人であることで、とても良い役者ぶりを見せていたものです。

博士ちゃんはそんなことは知らないでしょうが、目の付け所が素晴らしいと思いました。

きっと志村けんも生きていたら彼ら同様に名人級の役者になったことでしょうね。
映画「キネマの神様」のキャスティングを知ったときは、良い映画になるだろうなと直観したものです。
原田マハのファンとしての勘ですが。

最後に博士ちゃんたちの良いところをひとつ。
彼らは好きなものの何が好きなのかをどんどん調べていきます。
巷に溢れる〇〇評論家のように「△△は良いけれど××はダメだよね」というような批評は決してしません。
批判するだけなら誰でもできます。
それよりも他の人が知らない優れた点を見つけることの方が価値があります。

「博士ちゃん」を本にしてくれないかな。
子どもたちの研究意欲を促進するとともに、子育て中の親たちの参考になります。
研究者たちのお披露目の場になり、大人たちも興味津々。
ブラタモのように放送できなかった部分も付け加えると必ず売れると思います。
テレビ局と出版社の方、ご検討をお願いします。




コメント
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