鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその1257~魔笛

2016-09-30 12:36:42 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回は残念ながらお気に入りとはなりませんでした、絵本「魔笛」をご紹介します。

那須田淳・著、ミヒャエル・ゾーヴァ・画。
この絵本は「大人向け」「絵が美しい」というキーワードで検索して見つけました。

モーツァルトのオペラ「魔笛」は有名らしいですが、それについて何の知識もありません。
またミヒャエル・ゾーヴァという画家も有名らしいですが知りません。
世界で認められるオペラ作品を有名画家の作品で鑑賞できるとは、この絵本、一挙両得!
まさに大人向けの絵本を楽しみました。

AMAZONの内容紹介を引用します。
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世界のどこかで、誰かの演出により、いつも上演されていそうなモーツァルトのオペラ「魔笛」の絵本バージョン。
濃淡をきかせた緑色と明暗のある青色を基調にした、重厚な素朴派絵画とでも呼びたいミヒャエル・ゾーヴァの絵が、何より魅惑的。
たとえば永遠の子どもと呼ばれる3人の天使は、ハイソックスにランドセルや運動着姿という普通の少年のコスチュームだけれど、よく見ると顔や体つきが大人でギョッとさせられる。
こういう登場人物たちの斬新な現代性と、背景の樹木や山や空の描写に漂う、ドイツ浪漫派絵画を思わせる神秘性が、とてもよく融合している。
ゾーヴァが舞台美術を手がけた1998年フランクフルト歌劇場での「魔笛」は、終了後観客の賛辞の歓声と足踏みが地鳴りのようだったらしい。
この絵本は、その上演のためにゾーヴァが描き下ろした、舞台美術と衣装の原画をもとに構成されている。
「魔笛」は、太陽の王が死んだ後の、夜の女王の闇による世界支配を、若者が愛と英知と忍耐をもって打ち破り、再び世界に朝を取り戻す、光と闇の闘争物語。
王子タミーノが魔法の笛に助けられながら、沈黙、火、水の試練の後に夜の女王の娘タミーナと結ばれる愛の物語であり、主人公にいつも伴走している陽気な鳥刺しパパゲーノが、パートナーのパパゲーナを獲得し子どもをたくさん産む幸福物語でもある。
本書での「魔笛」は、ある夏の夜、森の中の小さな宿でタミーノが大蛇に襲われる夢を見て目覚めるシーンに始まり、大きく開いた窓から朝日が射し込んでいる同じ部屋のシーンで終わる。
朝のベッドにはもう誰もいない。
すべては旅人タミーノの見た一夜の夢だったのか。
大人も十分に楽しめる1冊だ。(中村えつこ)
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愛と英知と魔法、そして逆転の物語。
オペラ「魔笛」をゾーヴァの絵で味わう。
神秘的なものと喜劇的なもの、幻想的な情景と奇想天外な人物とを、シュールリアリスティックな絵の中に集結させたミヒャエル・ゾーヴァは、現在、同時代の出版芸術における偉大な魔術師のひとりに数えられている。
本書はこのゾーヴァは、1998年にフランクフルト歌劇場で上演されたオペラ《魔笛》のために描いた、卓抜した着想の舞台美術および衣裳草案をもとに構成された。
《魔笛》のあらたな幕がいま開く。
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長ーい紹介文ですね。
それだけ解説が必要な高尚な内容だということでしょうか?

あらすじは次の通り。
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ある日、王子タミーノが寝ていると夜の女王が現れて、太陽の王の死後を引き継いだ神官ザラストロに娘バミーナを誘拐されたので救い出して欲しいと頼みます。
タミーノは鳥刺しパパゲーノの助けを得て救出に向かいます。
バミーナを我が物にしようと迫る奴隷頭モノスタトスから救い出すも、魔法の笛を奪われピンチに陥ります。
そこへ神官ザラストロが現れ、本当は夜の女王が闇により世界を支配しようとしていることを伝えます。
タミーノは真実を知り、光と闇の闘争は終わりを告げることになります。
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娘を誘拐されたと訴えた夜の女王こそが、王子タミーノをそそのかして闇による支配を画策していた悪者だった・・・。
終盤に善悪が逆転する、起承転結がはっきりした物語。
ひとひねりある物語であり、いろいろ深いテーマを暗示させる場面があるとはいえ、ストーリーだけで人気オペラになるとは思えません。
聴いたことはありませんが、きっとモーツァルトの楽曲が見事なのでしょう。
オペラのCDを聴いて確認しようとまでは思いませんが・・・。
wikiを読むと、その中の一曲「パパゲーノとパパゲーナのアリア」がグリコ?のCM曲になったことがあると書いていました。
早速聴いてみましたが、わずか15秒ではいい曲なのかどうかは、さっぱりわかりませんでした。

世界で認められるオペラ作品を有名画家の描いた絵本で鑑賞しよう!というお得な企画。
結果的には、絵は好みでないし、心に響くストーリーでもなかったため、どうでもいい一冊となってしました。
たまにはこういうこともあるのですね。
残念。


コメント
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