鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその863~サイン本

2014-02-12 12:22:14 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、サイン本です。

お気に入りの作家のサイン本が何冊か手元にあります。
目の前で著者に書いてもらったのは1冊だけで、あとは古書店やネットオークションで入手しました。

著者のサインを鑑賞したくて入手したのは次の作家たち。
池波正太郎、串田孫一、荒俣宏、北杜夫。
どの作家の作品も大のお気に入りで、愛読しています。
作家たちの筆跡には人柄がにじみ出ているように感じます。
例えば池波正太郎は几帳面に丁寧に文字を書いていますし、串田孫一は柔らかく美しい文字を書いています。
また荒俣宏はスケールやパワーを感じさせる大きくて力強い文字を書いています。
北杜夫はというと純文学を書く人ってこんな字を書くのだろうなというおとなしい文字を書いています。
こうして作家のサインに触れて人柄を感じることは、今後作品を読む助けになる気がします。

またサイン本とは知らずに入手したのは永井路子です。
これまで「天平の甍」を含め、鑑真について書かれた本を何冊か読んできました。
あるとき鑑真の日本到着後を描いた「氷輪」という作品があることを知り、購入したところ偶然サイン本でした。

「わが友いもむし 日本産スズメガ科幼虫図譜」という図鑑を購入したところサイン本だったということもあります。
著者の松浦寛子は作家や研究者ではなく、趣味のいもむし本を自費出版したので全冊サイン本の可能性もあります。

実際に著者にサインしてもらったのは次の1冊だけ。
プロカメラマン大西暢夫の著作「津波の夜に~3.11の記憶」。
東日本大震災の講演会に参加したときに、講師の著作を購入しサインをしてもらったのです。
本の印税が被災地支援に使われるそうで、寄付代わりに購入しました。
臨場感あふれる写真と被災者の生の声が聞こえる文章が衝撃的な著作でした。

札幌には郊外型の巨大書店があり、ときどき作家がサイン会を開いています。
我が家のように中心部から離れた地に住んでいても、その気になればサイン本が入手しやすくなりました。
最近では直木賞作家 桜木紫乃のサイン会が開催され、しばらくの間、サイン本が並んでいました。
お気に入りの作家ではありますが、サイン本まではいらないので購入しませんでしたが・・・。

今、サイン本を購入して筆跡を見てみたいと思うのは、若い頃たくさん読んだ星新一くらいでしょうか。
無理やり集めようとは思いませんが、何かの機会に見かけたら購入するかもしれません。

ちなみに池波正太郎と串田孫一のサインは、ときどき思い出しては眺めていますが、人柄がにじみ出ているようでとても気に入っています。
まさに「文字は人なり」という言葉通り。
おっと、自分の文字を思い浮かべて寒気がしました。
ニンテンドーDSの「美文字トレーニング」を再開した方が良いかもしれません。


コメント
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