今回のお気に入りは、「百物語」です。
杉浦日向子著「百物語」全3巻を読みました。
AMAZONのカスタマーレビューであまりに高く評価されて
いたので興味を持ち、読みました。
てっきり怪談モノと思っていましたが、そうではなく、
江戸時代に起きたちょっとした怪異話を拾い集め、描いたもの
でした。
八百万の神や妖怪を当たり前のように受け入れていた当時の
人々の感覚をとても自然に表現していました。
夢枕獏著「陰陽師」や梨木香歩著「家守綺譚」などに通じる
良質な作品でした。
現代は科学全盛の世に変わりましたが、そんな今でも
虫の知らせから怪談話まで、よく耳にします。
本書を読んで、物の怪を感じる感覚は現代日本人にも脈々と
伝わっているのだと再確認しました。
著者は白血病を患って漫画家を引退し、その後は江戸時代に
関わる本を書いたりTV番組に出演したりと積極的に活動して
いたそうですが、残念ながらガンのため若くして亡くなって
います。
著者について調べるほどに、まるで江戸時代に生きていたのでは
ないかといわれた著者の若すぎる死を惜しむ声が目に付きました。
カスタマーレビューの高い評価から本書にめぐり合い、
読むことができて本当に良かったです。
また日本人が読むべき一冊にめぐり合った、そんな感想を
持ちました。
杉浦日向子著「百物語」全3巻を読みました。
AMAZONのカスタマーレビューであまりに高く評価されて
いたので興味を持ち、読みました。
てっきり怪談モノと思っていましたが、そうではなく、
江戸時代に起きたちょっとした怪異話を拾い集め、描いたもの
でした。
八百万の神や妖怪を当たり前のように受け入れていた当時の
人々の感覚をとても自然に表現していました。
夢枕獏著「陰陽師」や梨木香歩著「家守綺譚」などに通じる
良質な作品でした。
現代は科学全盛の世に変わりましたが、そんな今でも
虫の知らせから怪談話まで、よく耳にします。
本書を読んで、物の怪を感じる感覚は現代日本人にも脈々と
伝わっているのだと再確認しました。
著者は白血病を患って漫画家を引退し、その後は江戸時代に
関わる本を書いたりTV番組に出演したりと積極的に活動して
いたそうですが、残念ながらガンのため若くして亡くなって
います。
著者について調べるほどに、まるで江戸時代に生きていたのでは
ないかといわれた著者の若すぎる死を惜しむ声が目に付きました。
カスタマーレビューの高い評価から本書にめぐり合い、
読むことができて本当に良かったです。
また日本人が読むべき一冊にめぐり合った、そんな感想を
持ちました。