元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「博多っ子純情」

2012-05-26 06:52:53 | 映画の感想(は行)
 78年製作の曾根中生監督作品。長谷川法世の「漫画アクション」誌に連載されていた同名の漫画を映画化したもので、博多に住む男子中学生のズッコケぶりをユーモラスに描く。

 いくら三十数年前とはいえ、光石研扮する中学生とその仲間たちはいささか幼すぎると思わないでもないが、楽しめる快作であることには間違いない。何よりキャラクターが濃い。そして博多弁のコテコテ度も濃い(場合によっては字幕スーパーが必要 ^^;)。

 キャスト全員がイイ味出している。色恋沙汰ありケンカありおちゃらけありの種々雑多なエピソードを力一杯詰め込んで破綻無く送り出す曾根演出が冴えまくり、終わってみれば上映時間が1時間半という絶妙のタイミグ。娯楽映画はこうでなければ。

 ヒロイン役の松本ちえ子をはじめとして、宮下順子や伊佐山ひろ子、田崎潤や桂歌丸など、脇の面子もなかなか濃い(長谷川法世自身も登場する)。当時福博の街を走っていた路面電車が登場するのも懐かしい。そして嬉しい。
コメント
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