元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

AirMac Expressを導入した。

2012-05-13 06:45:53 | プア・オーディオへの招待

 Apple社のAirMac Express(AME)を購入してみた。これは同社の無線LANアクセサリーだが、Windows機にも接続可能。パソコン内に格納した音楽データをオーディオシステムで鳴らすために買い求めたものだ。

 通常、パソコンとオーディオシステムとを接続するにはUSB端子を経由してDAC(デジタル/アナログ・コンバーター)に有線で繋げるケースが多いようだが、困ったことにUSBケーブルの最大長は5メートルである。私の部屋では6メートル以上引っ張らなくてはならない。もちろんケーブルを継ぎ足して延長することも出来るのだが、データロスが心配になって精神衛生上良くない。

 そんな中、ふと手持ちのパソコンの取説を読んでいたら、無線LANのインターフェースが装着されていることに気付いた(←早く気付けよ ^^;)。ならば無線でデータを飛ばせるかもしれない・・・・と思って導入したのがこのAMEである。なおAMEはブロードバンドルーターやハブと有線でも接続出来るが、以前書いたように我が家の構造は各部屋へのケーブル配管がまったく考えられておらず、無線での単発的な使用に限られてしまうのが残念ではある。

 AMEをオーディオシステムの近くのコンセントに差し込み、AMEのミニジャック端子からステレオミニジャック→RCAステレオのプラグを装備したケーブルを使ってアンプのライン入力に接続。セッティングはこれだけで良い。そしてパソコン側で管理ユーティリティのiTunesを立ち上げれば、ウインドウの右下に音声出力選択ができるボタンが出てくるので、ここでAirMac Expressを選択すればOK。

 肝心の音だが、CDプレーヤーからの音には負けるものの、けっこう満足度は高い。少なくともiPodのミニジャック端子からアンプに繋げた際の音や、iPodの充電用Dockからアンプにアナログ接続した時の音よりもずっと上質だ。音圧面でも不満はない。何より楽曲を選ぶ際の操作性に優れている。しっかり対峙して聴くとアラが出てくるかもしれないが、BGMとして流しておくにはもってこいだ。

 さらに今回嬉しかったのが、インターネットラジオがオーディオシステムで聴けるようになったことだ。あらかじめiTunesには数千ものラジオ局が登録されており、あらゆるジャンルが網羅されている。これは私のような音楽ファンにとっては“夢のような環境”だと言って良い。

 若い頃、よく読んでいたFM雑誌に“欧米には数百もの音楽専用ラジオ局がある”という記事が載っていて、実に羨ましいと思ったものだ。あれから日本のFM局の数は少しは増えたのかもしれないが、欧米の環境には遠く及ばなかった。アメリカ映画などで、登場人物が好みのジャンルの曲を一日中流してくれるラジオ局にチューニングを合わせて楽しんでいるシーンが出てくるたびに、日本の貧しい音楽環境との格差にタメ息が出たことを思い出す。

 しかし、インターネットラジオはその状況を一変させる。あらゆる楽曲がネットを通じてやってくるのだ。あくまで自室限定ながら(笑)、かつて私が憧れた“欧米の音楽ファンの環境”に近いシチュエーションに身を置くことが出来る。

 なお、日本の既存のFM局はリアルタイムで聴けない(Podcast経由での“単品リスニング”は可能)。まあ、日本のラジオ局はNHK-FM(それも一部の番組)を除いて低レベルなものばかりなので、個人的には聴けなくても何の支障も無いのだが・・・・。

 今回のAMEの導入は、すでにPCオーディオにハマっているマニア諸氏から見れば“そんなのは初歩の初歩じゃないか”と鼻で笑われそうだが、私の環境ではこれが精一杯だ。音質重視は通常のCDプレーヤーでの再生にまかせて、PCオーディオの最大の利点である“簡便性”を享受したいと思う。
コメント
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